なぜフリーランスから正社員へ?
現在育児でお休み中のフリーランスがなぜ正社員になろうと思ったのか考えをまとめてみました。
転機は、子供の誕生だった
2026年2月28日、子供が生まれました。
ちょうど業務委託先の契約が切れるタイミングだったこともあり、自主的にお休みをいただくことにし、当初は「1ヶ月ほど休んで、次の現場を探そう」と軽く考えていました。
しかし、実際に育児が始まると、その想定は甘すぎたことを思い知らされました...。
夜は眠れない。起きている間は抱っこしていないと大泣き。腕はパンパン、腰は悲鳴を上げ、生後1ヶ月で精神的にもかなり追い込まれました。
世の中のお母さんたちは、こんなに大変なことをやっているのかと、自分の母親にも改めて感謝の気持ちが込み上げてきました。
妻と2人で分担し、日中(9時〜21時)は私が担当、夜間は妻が担当。21時になると疲労困憊で倒れるように眠り、朝8時に目が覚めると「今日も始まるのか…」と軽く絶望しながら1日がスタートする。そんな毎日です。
「育休1ヶ月じゃ足りない」と延長し、気づけばあっという間に2ヶ月が過ぎ、3ヶ月目に突入していました。育休前は「休みの間、少し余裕があると思うから、何しようかな」と余裕ぶっていた自分が懐かしいです。
ただ、それでも、こんなに辛くても子供は愛おしくて、ふとした瞬間に見せる笑顔を見ると、それだけで全部が報われる気がします。
「このままフリーランスでいいのか?」
そんな日々を過ごすなかで、ふと頭をよぎったのが「このままフリーランスという生き方でいいんだろうか」という問いでした。
一度浮かんだその問いは、日に日に大きくなっていきました。
正直に言うと、フリーランスという働き方自体に不満があったわけではありません。
自分で仕事を選び、自分の技術で勝負する。その緊張感も、やりがいも好きでした。
ただ、子供が生まれてから、見える景色が変わりました。
育児に専念する中で、久しぶりに立ち止まって自分の働き方を振り返る時間ができ、
その時、フリーランスとして走り続ける中で薄々感じていたことが、はっきりと言葉になったんです。
「自分1人でできることの天井」です。
業務委託としてさまざまなチームに参画してきましたが、あくまで「決まった範囲を任される」立場でした。
技術選定やアーキテクチャの議論に意見を出すことはあっても、プロダクトの長期的な方向性を一緒に決めていくような関わり方はなかなかできません。
どれだけクライアントから信頼を勝ち取り、業務を巻き取っても、契約期間がある以上、「このプロダクトを一緒に育てていく」という関係にはなりにくい。
それが業務委託の構造的な限界だと感じていました。
フリーランスになった原点
そもそも、なぜフリーランスになったのか。
きっかけは、「家族を経済的に豊かにしたい」という想いでした。
当時はまだ妻と出会う前で、「家族」とは両親や兄妹のことを指していました。
会社員の給与のままでは家族への恩返しは難しいと感じていた頃、当時のTwitterでは「Web制作ならパソコン1台でどこでも稼げる」という流れがあり、「これなら家族にもっと返せるかもしれない」と思い、独学でWeb制作の勉強を始めました。
実際、フリーランスとしてなんとか生活を立て、仕送りもできるようになり、突発的に家電をプレゼントすることもできるようになりました。
でも、自分が描いていた「家族を経済的に豊かにする」というゴールは、車を買ってあげたり、家を建ててあげたりというレベルをなんとなく想像しており、目標があまりにも高すぎて、正直辛くなっていました。
原点を見つめ直して
フリーランスとして走り続ける中で、いつの間にか「稼ぐこと=家族のためになること」と思い込んでいました。
でも子供が生まれて、両親が孫を抱いて笑っている姿を見たとき、ストンと腑に落ちたんです。
家族を大事にするかたちは、お金を届けることだけじゃない。
顔を見せること、元気でいること、「おめでとう」と言い合えること。そういうことも同じくらい大事だったんだと。
この気づきがあったから、働き方そのものを見直してみようと思えました。
これからのこと
ライフステージが変わり、大切にしたいものが増えました。
子供の将来のための貯蓄、家族が安心できる暮らし。
もちろん、両親や兄妹へ何かしてあげたいという気持ちはこれからも変わりません。
ただ、それを実現する手段は、必ずしもフリーランスでなくてもいい。
むしろ、安定した環境のなかで、チームの仲間と一緒に大きな仕事に挑戦したい。
フリーランスでは得られなかった「仲間と切磋琢磨する経験」を、正社員という立場で手に入れたい。
4年間のフリーランス経験で培った「任せた後に手間がかからない」という仕事への姿勢は、どんな環境でも活かせると思っています。
子供の誕生をきっかけに、働き方を見つめ直しました。
守りに入ったわけではありません。
守るべきものができたからこそ、もっと強い土台の上で挑戦したいと思っています。