こんにちは。 ”もっちゃん”こと藤元咲帆です。
今年の4月から、2年と半年フリーランスとしてお世話になったアカツキゲームスを卒業し、ベンチャーの採用支援を行うポテンシャライトに正社員として入社しました。
私個人としては納得の転職だったのですが、周囲からは「人事から採用コンサルに行くの珍しいですね」「フリーランスからなぜ正社員に?」と聞かれることも多く、なかなか珍しいキャリアとのことなので、転職〜入社に至るまでを書き連ねてみようと思います。
目次 - 自己紹介 - アカツキゲームスでの日々 - 転職のきっかけ - ポテンシャライトを選んだ理由 - 入社後のギャップ - 入社したいま、考えていること - おわりに 自己紹介 まずはさっくり私の自己紹介から。 1995年に富山県の片田舎で生まれ、2018新卒で社員数4名の採用コンサルに入社しました。
そこでは主に大手企業のインターンシップ制作や求める人物像の設計など新卒採用に特化した採用支援を行っておりました。とにかく進めながら考えることが好きな私にとっては、新卒とか関係なく手を挙げたらなんでもやらせてもらえる環境がとっても働きやすかったのですが、「インターンを作りたい」「面接官の目線合わせをしたい」など課題が明確な状態で依頼がくるのではなく課題を見つけるフェーズや課題設定からやってみたいぞ、と思うようになり社会人3年目の年に事業会社の人事を志しました。
そうして出会ったのがアカツキゲームス(当時はアカツキ)でした。アカツキの面接は評価される、というより自分の強みや弱みへの気付きを与えてくれる面接だったため、これが面接のあるべきだ!ここで面接官をやりたい!と思いジョインを決めました。
▲転職活動で利用した自己紹介スライド
アカツキゲームスでの日々 アカツキには元々正社員で入社する想定で転職活動をしていたのですが、前職の仕事にも引き続き携わるつもりだったため、思い切って週5フルコミのフリーランスという形で雇用をしてもらうことになりました。
ジョインして1年目は新卒採用の母集団形成をメインで担当しており、スカウトやイベント設計、面談対応などを行なっていましたが、2年目からは中途採用を任されるようになり、QA(Quality Assuarance /品質管理)部署の採用をまるっと経験することができました。 QA採用を担当していた1年半のうち半分の期間は1人で採用を担っていたので、それこそ課題分析から施策の立案&実行まで私のやりたいと思っていたことができ、とてもやりがいの感じられる時間でした。
転職のきっかけ そんな中、なぜ転職を考えたのか?ですが、まず伝えたいのは、アカツキゲームスが本当に自分にとって居心地がよく大好きな組織であったことです。1社目に採用コンサルを行っていたので多くの会社を見てきましたが、ここまで候補者に寄り添い、選考フローの中で気付きを与えられる会社は他にないと今でも強く感じています。だからこそ、離れる決意をするにはとても勇気がいることでした。
しかし、アカツキゲームスにジョインして新卒採用と中途採用をそれぞれ担当してきた中で感じていたモヤモヤを晴らすには転職しかないという結論に至り、昨年の秋、転職活動を始めました。
第一のモヤモヤ 第一のモヤモヤは「事業へのコミットメント」でした。青田努さんが開催されている「 採用を体系的に学ぶ会 」に参加した際、人事のつとめは結局「自社の事業と組織と人の課題に向かい合う」ことだと仰っておられ自分の中に1つの疑問が生まれました。「採用は楽しいけど、事業成長のことを自分は考えられているのか?」というものです。
▲引用元: LINEに入社して考えた、人事戦略と組織能力のこと / 青田努
元々、アカツキに入社した理由も、候補者に気付きを与えられる採用フローや面接官への魅力であり、事業への魅力といった部分は完全に抜け落ちていました。つまり、アカツキで「採用へのコミット」をしている自負はありましたが「事業へのコミット」まで視座が上がっておらず、かつこのまま何年いてもゲーム事業にがっつり興味が湧くことはないと感じたことがモヤモヤの1つ目でした。
第二のモヤモヤ 第二のモヤモヤは自分がやりたいことが明確なのにも関わらず、副業という形でしか関われていなかったことです。私は個人の人生におけるミッションとして「すべての女性の仕事と人生に自分らしい選択を」というものを掲げております。ここを話すと長くなるので簡潔に背景をお伝えすると、「採用コンサル時代にインタビューした活躍人材の9割が男性だったこと」、「新卒採用の面接をする中で女性だけがまだ先の妊娠や出産ないしは育児後のキャリアについて不安に感じてたこと」の2点から、女性がライフステージの変化によって自分らしいキャリアを諦めないで済む社会にしたいと感じたからです。
▲転職活動で利用した自己紹介スライド
アカツキでもこのミッションのことは周りに伝えていたので、嬉しいことにアカツキ時代の上司から誘われ、女性のキャリア開発を行う「 HerTech 」にジョインすることができました。しかし、あくまでもアカツキの業務外である時間で行っていたため、多くて週に15時間ほどのコミットしかできず、モヤモヤしていました。そのため、自分のミッション実現に近づくことができる事業や組織にコミットしたいと感じました。
第三のモヤモヤ 3つ目は一番シンプルで、正社員になりたかったからです。先述のミッションを達成するための1つのマイルストーンとして自分が「家庭もキャリアを諦めないロールモデル」になることが重要だと思っています。だって、働いていない人が 「すべての女性の仕事と人生に自分らしい選択を」を謳っても何も信ぴょう性がないですよね。とはいえ出産や子育ても今後あり得る中、フリーランスでい続けることは不安が大きく正社員と比べて経済的な損失も多かったため正社員を目指しました。
これまた幸いなことにアカツキゲームスでも正社員化のご提案をいただいていたのですが、「第一のモヤモヤ」で書いた通り、この先ずっとアカツキにいるという覚悟がないまま正社員になって産休・育休をとるということが自分の倫理観に反したため、その結論には至らなかったです。
(ここは「会社への忠義なんて関係なく取りたい時に取ったらいいじゃん!」と考える自分と「いやいや会社の一員なんだから産休・育休を取ってすぐ辞めるなんて非常識だ!」という2人の自分がいます。難しいですよね。個人的にはそもそもそんなこと考えないで済む社会にしたい。)
ポテンシャライトを選んだ理由 そんなこんなで転職活動がはじまりました。 よく将来のやりたいことを考えるフレームワークとして「will / can / must」がありますが、私は「will / can / fun」で考えてみました。willは「すべての女性の仕事と人生に自分らしい選択を」が叶えられる仕事、canは「採用領域」ですね。そしてfunは自分が仕事をしていてテンションが上がる瞬間、つまり私にとっては「新しいチャレンジができる環境」「課題まみれで一つ一つ解決していける環境」「目にみえる成果が出る環境」「意見や提案が通りやすい小規模組織」でした。
このフレームワークで考えた結果、私には2つの選択肢がありました。 1つは「女性のキャリア支援にひもづく事業を行っている会社で人事をすること」、 もう1つは「性別やライフステージの変化によってキャリアを諦めざるを得ない日本の組織を変革できる会社で企業の組織支援を行うこと」でした。
女性のキャリア支援に紐付く事業では、例えば家事代行サービスの会社(女性の家庭内役割の負担を軽くする)やママに特化した人材紹介エージェントなどがありましたが、いずれもお見送りになったり組織の規模が100名を超えていたりなどで、ご縁がありませんでした。
そして2つ目の選択肢の中にあったポテンシャライトのカジュアル面談に参加した際に、will / can / fun全て揃っていたため割と早い段階で第一志望となりました。
事業内容ももちろんですが、一番最初に面談を実施してもらったメンバーが同年代の女性で執行役員だったこともまた、志望度が上がった要因だったかと思います。年齢とか性別とか関係なく認められるカルチャーだと確信しました。
入社後のギャップ 目次に入れてみたものの、本当に入社後のギャップはないに等しいです。
1つ挙げるとすると、私が思っていた以上に本気で組織のことを考えている点は良い意味で驚きました。これまで私がいた環境では「社会を変えたい!」という思想が少数派だったため、「なんか壮大なこと言ってるな」という反応をもらうことが多かったのですが、ポテンシャライトでは代表の山根が本気で社会を変えることを目指しており、同じ温度感で社会に目を向けられることが嬉しかったです。そして、私が自分のミッション実現のためにまずは自分がロールモデルになる、と考えているのと同様、ポテンシャライトもミッション実現のためにまずは自社組織からロールモデルになろうといった目標を掲げているのも、入社前には知らなかったポテンシャライトの魅力でした。
入社したいま、考えていること 最後にポテンシャライトに入って1ヶ月たった私が考えている今後について記したいと思います。
これは誰かに宛ててというより自分が将来この記事を振り返ったときに再度自分をモチベートできるよう初心を忘れるなよ、のお気持ちで書いてみました。
<キャリア> 1年後:事業の主力メンバーに。且つ毎月2社、新規営業で売り上げを作る役割を担う。 3年後:採用領域だけでなく育成や評価制度設計などベンチャーの人事領域を幅広く支援できる担当に。 5年後:スカウトサービスや人材紹介に頼らない新しい採用サービスを開発する
<プライベート> 1年後:産休に入る。希望は半年で職場復帰(保育園入れるかな) 3年後:富山でリモート勤務(子供は田舎で伸び伸び育てたい) 5年後:back to 東京。かっこいいワーキングママに!
2年と半年のフリーランス期間を経て良かったなと思うことは、いかに自分で売り上げを作ることが大切か、を実感し売り上げを作ることに貪欲になれたことだと思います。1社目では会社の経営状況には正直あまり関心がなかったのですが、自分が売り上げないと生活できない、というフリーランス時代を経て今はいち社員であろうとも経営や売上にできるだけ貢献したい、という想いが強くあります。そのため1年後には代表と同じ受注数とまではいかなくとも、会社が継続成長できるだけの営業力を身につけたいと思っています。
3年後に関しては自分のcanとして会社のcanを広げるためのチャレンジとしてやっていきたいです。 なぜなら採用成功と良い組織は必ずしもイコールではないということをアカツキゲームス時代に痛いほど実感しているから。採用がうまくいっていても離職も多ければ一生穴埋め採用からは抜け出せないですよね。世の中のベンチャー組織を強くするために採用以外の支援にも取り組んでいきたいと思っています。
5年後に関しては、現在の採用の主流であるスカウトや人材紹介といった工数・費用が信じられないくらいかかるサービスではない、新しいサービスをポテンシャライトから生み出したいと思っています。私自身、もう6年採用領域にいますが正直、採用領域のサービスにはアンチテーゼを唱えているのと、せっかく事業会社の人事ではなく現場メンバーとしてキャリアを再出発させたからには人事ではできない事業立案&成長に携わりたいと思っています。
おわりに ここまで、つらつらと私の自己紹介からポテンシャライトでの未来予想図まで書いてみましたが、私自身、これらを至って実現可能なものとして捉えております。なぜなら、ポテンシャライトのカルチャーが新しいチャレンジにウェルカムで、メンバーの提案を無碍にしないものだからです。そしてベンチャーの成長につながるものであればなんでもやっていこう!というスタンスだからです。
もちろん、私個人の努力があってこそ、これらのwillを成し遂げられると思っているので、いち早く力をつけ、5年後にこの記事を見て「やっぱり余裕だった!」と笑える日が来るよう引き続きポテンシャライトで頑張りたいと思います!!!
なお、ポテンシャライトでは現在積極採用中ですので、ご興味のある方がいたらぜひご応募ください^^