1章 退屈に耐えきれなかった大学生時代 大学生になって真っ先に感じたことは、退屈だった。大学1年生には、その退屈を紛らわす新薬として、飲み会やらマッチングアプリやらが初めて処方される。薬が効いている間はなんとなく楽しい感情になるが、慣れてくると、客観的な自分が物陰からのぞいていて嘲笑されているような気分になった...