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【2024年新卒入社】退屈に耐えられず大学を休学した僕がエキサイトに入社した理由|入社エントリ#7

1章 退屈に耐えきれなかった大学生時代

大学生になって真っ先に感じたことは、退屈だった。大学1年生には、その退屈を紛らわす新薬として、飲み会やらマッチングアプリやらが初めて処方される。薬が効いている間はなんとなく楽しい感情になるが、慣れてくると、客観的な自分が物陰からのぞいていて嘲笑されているような気分になった。

転機が訪れたのは、大学3年生の頃。友達が「会社を建てたから何か一緒にやろう」と誘ってきたのだ。友達の会社は大学の講義の一環で作った会社で、当時、不用品回収事業を撤退したカラの法人だった。バイトもろくにした事がなく、社会から断絶されていた自分にとって、そんな世界もあるのかと視界が開けた瞬間であった。そこから事業を必死で考えた。当然ながら何のスキルもない大学生が参入できる事業は限られている。その中で最終的に僕が始めたのは、個人飲食店向けのマーケティング支援事業だ。今考えると面白くもなければ市場も小さかったと思う。しかしその時僕にできることはそれくらいだった。事業は幸いなことに開始して1ヶ月目で収益が立った。商品を増やしたり、業務を外注し始めたり、イケイケの空気感でメンバー全員もやる気に満ちていた。

しかしこの事業は半年後に幕を下ろすことになる。理由は緊急事態宣言であった。僕らがターゲットにしていた個人飲食店が軒並み休業し始めたのだ。上手くいっていただけにショックは大きく、会社のメンバーは皆離れていってしまった。それから僕は趣味だった古着でビジネスをしようと、古着のECショップを始めて食い繋いでいたが、古着を仕入れて売るビジネスに将来性を感じることはなく、だんだんとまた退屈に見舞われ、古着のECも半年で撤退した。

2章 スタートアップ界隈に迷い込む

古着屋を撤退して程なくして僕は、次なる興味を探していた。1年前は「自分の力でお金を稼げるのか?」という興味で事業を始めたが、この時は「自分の好きなことで事業ができるか?」「自分の理想を形にすることができるか?」に興味が変化していた。そんなことをぼんやり考えながらネットサーフィンをしているうちにスタートアップという存在を知った。同時にスタートアップに挑戦しようと思い立ち、何の事業案もないまま大学を休学した。X情報によるとスタートアップを始めるにはどうやらITのアプリケーションを作る必要があり、そのためにはエンジニアを仲間に入れる必要があるということだった。僕は一緒に会社をやっていたメンバーのうち1人を呼んで、キラキラした大学生起業家が集まるイベントに参加した。そこで2人のエンジニアと知り合い、最終的に4人でプロダクトを立ち上げることになる。

しかし結論から言うとこのプロダクトも半年で頓挫することとなる。原因が自分の力不足であることは、火を見るよりも明らかであった。自分個人で稼ぐことと、組織で稼ぐことは全く違うことだと気づいたのだ。結局半年かけて作ってきたプロダクトのα版は日の目を見ることなく事業を撤退することとなった。このプロジェクトにジョインしてくれた3人には楽しい景色を見せてあげることができなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだった。撤退後2ヶ月くらいは、また1人で懲りずに別の事業についてあれこれ考えていたが、自分自身に不足している能力は事業案といったレベルの話ではなく、もっと根本的に事業や会社についての理解が浅かったのではないかという結論に至った。

3章 答えを求めてエキサイトでインターン

自分に足りない部分の全容が掴めずにモヤモヤしていた僕は、アニメを作ったり、小説を書いたりと“クリエイティブ”を隠れ蓑にし、怠惰な生活を送っていた。そんな姿に見かねた知人の進言がきっかけで、僕はエキサイトのインターンに応募することになる。正直、気乗りはしなかった。なぜなら、バイト経験すらないほどに僕は会社という存在に期待をしていなかったからだ。むしろ徹底的に嫌悪していた。10時から18時まで作業をこなすことが、自分の人間性を喪失してしまうような気がして怖かったのだと思う。

しかし、社会経験がないことを多少うしろめたいと感じていることと、休学期間残り半年の暇に耐えれないという2つの理由が後押しし、面接を受けることになった。役員面接で出てきたのは目つきの悪い若いお兄ちゃんだった。どうやらお兄ちゃんは執行役員のようで、結論から言えば面接2日後から約2年の間、僕はお兄ちゃんの下でインターンを経験することになる。名誉のために言っておくと、この執行役員のお兄ちゃんはとても信頼できる方で、僕の人生にも大きく影響を与えてくれた人物である。

4章 インターンから入社に至るまでの心境

インターンを始めてから半年間はSEOの仕事をしていた。配属された新規事業にはSEO経験者が1人もおらず、僕はほぼ全てのSEO業務をやることになった。当人である僕もSEOはやった事がなく、試行錯誤の繰り返しだった。YouTube、X、他部署の先輩、勉強会などなどあらゆる手段で情報を手に入れていった。結果、流入数を当初の20倍まで最終的に増やす事ができた。

SEOをやりはじめて半年が経った頃、担当事業からスピンアウトした小さな新規事業の責任者にいきなりアサインされた。セミナー開催からYouTubeの撮影編集、事業計画書作りまで、やった事ない仕事の連続だった。今でも覚えているが、その時は確かゴールデンウィークで、正直に言えば遊びたかったのだ。しかし任された仕事で失敗して雑魚だと思われたくなかった僕は、夜遅くまで仕事をし、翌朝まで遊び、早朝から仕事をする日々を送っていた。自分の働き方を外資系投資銀行員に照らし合わせることでなんとかモチベーションを保っていた。因みにこの事業は現在まで続いている。ここまでの約2年弱のインターン経験を振り返ってみても無茶振りな業務が多かったと思うが、そんな環境を望んでいたし、だからこそ退屈せずここまで続けてこれたのだ思う。

これらの業務経験は良い経験であったと感じる一方で、正直な話をすれば入社するか否か揺れていた時期もあった。理由は仲の良かった先輩社員がほぼ同時に辞めてしまったからである。金曜日の夜には毎回飲みに行くくらい仲の良い先輩達だった。部署の中でもムードメーカー的存在で、彼らから退職の報告があった際には、部署全体の雰囲気は今後の不安感に包まれていたのを感じた。当然、自分自身も悲しかったし、自分がここにいる意味がなくなってしまったような感覚すらあった。しかしそれと同時に自分が今の部署をどうにかしなくてはいけないと思った。うまく言葉には言い表せないが、自分がここにいる意味ではなく、ここに自分がいる意味が理解できた瞬間だった。当然部署は重要な社員を失って簡単な状況ではない。それを好転させることが今自分がやるべきことであると感じて、僕は入社した。

入社後まだ1ヶ月程度しか経過していないが、今日も事業を成長させるために日夜働いている。業務は決まった内容なものは殆どなく、毎日試行錯誤である。退屈に耐えられない僕は「責任感」「裁量」「困難」を処方してくれるエキサイトに感謝している。

5章 あとがき

ここまで僕の稚拙な駄文をご拝読いただきありがとうございます。
この記事を読んで下さった方の多くは、これから就活を見据えてインターン先を探している大学生の方か、僕の文章を茶化しにきている知人のどちらかだと思います。前者の方にとって、僕の記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

真面目な話をしますと、現在エキサイトは新規事業から新たな会社の中核を担うような事業を創出しようとしています。そのため、会社として新規事業に多く挑戦しています。当然ながら新規事業に多く挑戦している会社では、若手であってもインターンであっても大きな活躍のチャンスがあるということです。エキサイトは貪欲に挑戦する人に寛容な会社です。退屈な大学生活に耐えきれなくなった時、エキサイトでなら何か面白いことが見つかるかもしれません。以上。


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