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on 2024-05-29
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ゲーム業界のリーディングカンパニーである、株式会社スクウェア・エニックス(通称スクエニ)。『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』など、世界中のゲーマーに長年熱狂的に支持されるミリオンセラータイトルを数々生み出してきました。
そのための内部IT環境を万全に整え、開発とは別の形でゲームタイトルを支えるのが同社の社内インフラエンジニアたち。
今回は情報システム部で社内インフラを担当している西田・沢辺・古谷の3名にインタビューを実施し、その仕事内容ややりがいを聞きました。
ゲーム業界のリーディングカンパニーである、株式会社スクウェア・エニックス(通称スクエニ)。『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』など、世界中のゲーマーに長年熱狂的に支持されるミリオンセラータイトルを数々生み出してきました。
そのための内部IT環境を万全に整え、開発とは別の形でゲームタイトルを支えるのが同社の社内インフラエンジニアたち。
今回は情報システム部で社内インフラを担当している西田・沢辺・古谷の3名にインタビューを実施し、その仕事内容ややりがいを聞きました。
── まずは西田さんの経歴について聞かせてください
西田
西田です。2018年に新卒でスクエニに入社しました。入社以来、今の部署で社内のネットワークを担当しています。スクエニに応募したのは、もともと当社のゲームが好きだったから。学生時代にスクエニが運営している「ARTNIA」というカフェでもアルバイトをしていました。
当時は大学院に進学する選択肢も考えたこともあり、就活で受けたのもスクエニだけでした。大学では理系の学部だったのものの、プログラミングについてはさほど勉強しておらず、入社するまでインフラエンジニアという職種への理解は決して深い状態ではありませんでした。
── 西田さんが担当しているネットワークエンジニアとは具体的にどんな仕事なのでしょうか?
西田
開発にはサーバーが必要ですが、そのサーバーへの道を作ったり整備したりする仕事です。たとえば昨今は在宅勤務が増えましたが、社内にあるサーバーに安心して接続するために、私たちのチームがセキュリティを整え、効率的に開発できる環境を作っています。
どうしても社員が物理的に離れると通信が不安定になったり途切れたりすることもあり、そういう時に私たちに連絡を受けて、再び接続できるようにサポートするのも仕事の一つです。
── 沢辺さんの経歴も聞かせてください。
沢辺
私は5年ほど前に前職のSESからスクエニに転職しました。前職時代はSESということもあり、業界は幅広く、専門学校のインフラを整える等をしていました。その中で、スクエニに派遣される機会があり、「もともとゲームが好きだったし、ゲーム会社で働くのは面白いな」と思うようになりました。その後、そのまま転職し、それまでと同じチームでインフラの仕事をしています。
今はゲーム開発で使用するLinux系のサーバーや、それらに使うストレージの設計構築運用を中心に行なっています。
── 古谷さんはいかがでしょうか?
古谷
私は前職でSIerに勤めていたのですが、買収による大きな体制変更を機に転職を考えました。私ももともとゲームが好きだったので、当時は業界としてはエンタメ、ゲーム業界の会社でこれまで培ってきたWindows系の技術を活かせる会社を中心に応募をしていました。その中で昔から好きだったタイトルを作っているスクエニに入社しました。
現在はWindows系のシステムを中心に扱っており、開発者含む全従業員に対して、認証基盤などの社内ITインフラの提供から運用までを行っています。
── みなさんゲームが好きで入社されていると思いますが、業務内容は直接ゲームを作っているわけではないと思います。どこに仕事の面白みを感じているのか聞かせてください。
古谷
たしかに私たちの仕事は直接ゲーム作りに携わる仕事ではありません。しかしそれでもゲーム業界、それも自分が好きだったタイトルを作っている会社で働くことにやりがいを感じています。
特に私のような基盤系のエンジニアは業界知識よりシステムの製品知識が求められる仕事なので、他の会社、他の業界にいってもさほど仕事内容は変わりません。それでも、スクエニは、なるべく開発者の意向に沿うようにインフラ関係を構築するという方針があるため、自分の知識やノウハウを活かせる場面が多いように感じます。
一般的には社内全般で同じシステムを導入するのですが、スクエニではプロジェクトごとに、要望に応じたシステムを導入しています。そのため、要望に応えるために考えながらシステムを選ぶのはやりがいを感じますね。
── 新卒入社の西田さんは、ゲーム開発職に応募する選択肢もあったと思いますが、なぜインフラエンジニアを選んだのでしょうか。
西田
スクエニにゲーム開発職で応募する人は、学生時代からゲームを作ってきたような人ばかりで、専門的なプログラミングをしたことがない私では追いつけないと思ったので。自分の学生時代の経験や強みを活かせる仕事は何かを考えて出た答えがネットワークエンジニアだったのです。
実際にやってみるとイメージしていた仕事内容と異なることもありましたが、結果的に自分の性格にあった仕事であると感じるとともに、ゲーム開発の効率化などに貢献できているやりがいも感じていますね。
── 具体的にどういう時にやりがいを感じているのか聞かせてください。
西田
トラブルが起こった際にうまく解決できたときです。たとえば在宅で仕事をしている社員から「通信スピードが遅くて仕事にならない」と報告があったとします。その原因がどこにあるのか特定して、適切な処置をしていく。
一言で「通信スピードが遅い」といっても、様々な原因が考えられるので、一つずつ可能性を潰していって解決していくんです。最終的に解決しない時もあるのですが、うまく原因を突き詰めて解決できた時は大きなやりがいを感じますね。
── インフラチームは緊急トラブル解決の立役者というイメージが強いです。トラブル解決以外の面でやりがいに感じるときはどのようなときでしょうか?
西田
たしかにそのようなイメージが強いかもしれませんね。トラブル解決以外にも我々から、エンジニアたちに「このツールを使ってみてどうだった」と聞きながら反応を見ており、「すごい使いやすかった」「ここが使いにくかった」という意見を聞きながら今後の方針を決めているので、ちゃんと組織に貢献できているのを感じています。
また、直近では在宅勤務の実現によって「働きやすくなった」、「家庭の時間を持てるようになった」という声も聞こえたときは喜びを感じますね。
── 沢辺さんは、どんなところにやりがいを感じるか聞かせてください。
沢辺
私たちのチームは、これまでのやり方を踏襲するのではなく、常に世の中のトレンドをキャッチアップして新しいツールなどを導入しているので、それが面白いですね。たとえば、今はオンプレミスのサーバーがメインなのですが、積極的にクラウドの導入も始めていて。新しい技術を取り入れるのは大変ですが、それがまた面白さでもあります。
また、なんといってもゲームがリリースされた時に、自分たちの名前がエンドロールに載るのは感慨深いです。子供の頃から知っているシリーズのエンドロールに名前が乗った時は、とても誇らしい気持ちになります。
── 古谷さんは、どんなところにやりがいを感じるか聞かせてください。
古谷
確かに我々の仕事は縁の下の力持ちという仕事なので、「動いて当たり前」という印象になりがちです。
ただ、私の管理しているインフラが認証系を見ていることもあり、これが止まってしまったら会社全体の業務が止まってしまうことに繋がりかねない重要な仕事を担っていることに責任感とやりがいを感じています。
── 現在、社内インフラでも積極的に採用活動をしていますが、どんな人なら向いていると思いますか。
古谷
私たちのチームはWindows製品を扱っているので、Windowsの製品知識をもっている人は活躍できます。特に、Active Directoryという認証を管理する技術があるため、このような技術経験がある方は活躍できると思います。
また、昨今はリモートワークを含めて、セキュリティ関連のニュースが取り沙汰されていると思いますが、そういうセキュリティ意識をしっかり持っている方と一緒に働きたいと思っています。
マインド面でいうなら興味の幅が広い人。私たちに来る相談内容は幅広く、原因がわかっていないことがほとんど。そのため、話を聞きながら「これはネットワークに問題があるかな」「これはサーバーの問題だな」と当たりを付ける必要があります。
すべての領域に精通している必要はありませんが、幅広い知識を持っていなければ、適切なチームに相談することもできません。そのため、自分の領域以外にも積極的に興味を持って勉強できる人が向いていると思います。
── 沢辺さんはどんな人が向いていると思うか聞かせてください。
沢辺
私たちのチームはLinuxを主に触っているチームなので、Linux OS、その上に乗るミドルウェアを触った経験がある方だとスムーズにキャッチアップ頂けると思います。オープンソースのサービスを利用することが多いため、Web系であればApache、Tomcat、データベース系であればMySQL等に触れたことがある方は経験を活かしていただける機会は多いと思います。
また、積極的に新しい技術を取り入れているチームなので、世の中のトレンドに敏感な人だと向いていると思います。会社から言われてではなく、自ら新しい技術に触れて「こういう技術があるんですけど」と提案してくれる人と一緒に働きたいですね。
── 西田さんはいかがですか?
西田
技術面で言うなら、CCNPという資格レベルの知識を持っている方だと嬉しいですね。また、ネットワークエンジニアだからといって、ネットワークの知識だけを持っていても仕事になりません。
ネットワーク視点だけでの提案のみでは課題解決に繋がらないこともあります。ネットワークを軸としつつも、多角的な視点でベストな提案をしていくための知識を前向きに取り込んでいける方が活躍いただけると思います。
セキュリティやサーバーなど関連する知識が求められることも多いので、自分の専門領域以外の勉強をして業務に活かしていきたいと考えている人が向いていると思います。
── インラフエンジニアとして、スクエニで働く魅力についても聞かせてください。
西田
私たちは社内でやり取りしているデータも膨大です。実際に在宅勤務へ移行をした際には、膨大なトラフィックに耐えるために、国内でも数件程度の事例しかないスペックのファイアーウォールを導入した例があります。
また、スクエニ自体がプロバイダのような役割も果たしているので、他の企業と比べても持っているリソースが違います。ネットワークエンジニアであれば、そのような他社にはないリソースを使って仕事ができるのは貴重な経験だと思います。
── 沢辺さんはいかがですか?
沢辺
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストといった世界的に人気のシリーズに関われるというのは、ゲーム好きにとっては大きなモチベーションだと思います。
また、スクエニはゲーム開発部門以外にも映像や音楽を作るチームなどがあり、他の会社と比べてプロジェクトや支援する部門の数が多いんです。そういった多くのプロジェクトをいかに効率的にさばくか、開発しやすい環境を整えるかというのは、他の会社では経験できない仕事だと思います。
── 古谷さんも聞かせてください。
古谷
業界の中でもスクエニは特にセキュリティ意識が高く、その基準に沿った社内インフラやユーザー管理のルール作りをするのはやりがいのある仕事だと思っています。同業他社の方と話していても、スクエニの厳しいセキュリティ施策は群を抜いています。
たとえば通常は、アカウントの権限に「スーパーユーザー」的なアカウントがありますが、スクエニではそれを使うことはまずありません。開発をする上では便利なのですが、それがあることでセキュリティが脆弱になってしまうからです。そこまで厳しくセキュリティに向き合っている会社で働くのは面白いですね。
── 最後に求職者の方に向けて、メッセージをお願いします。
シンプルに「自分たちがプレイしてきたタイトル」に関われるというのは大きなモチベーションになると思います。チームによってどれくらいタイトルに関わるか違いますが、多かれ少なかれ開発、素晴らしいコンテンツを世の中へ届けることに貢献していますから。
自分たちが開発の人たちに提案することによって、少しでも開発が効率化するなら、ゲームの開発に貢献していると感じられますね。自分が身につけた知識で、より効率的にゲーム開発に貢献したい、コンテンツを世の中へ届けることに貢献したいと思う方はぜひ話を聞きにきてみてください。
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