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ABOUT
商店街の空き地「マーケット跡地」で開催する地域マーケット「みちくさ市」。中学生3年生80名が、総合学習「つの未来学」3年間の集大成として、企画から準備・当日運営までをすべて自分たちの手で実現したプロジェクトです。平日の真昼間、33度の炎天下にもかかわらず、かつて誰もいなかった空き地が、笑い声の絶えないマーケットに変わりました。
2年生で24時間かけて商店街の空き地に人を集める企画を立て、3年生になってから15時間かけて具体的に稼ぐためのマーケティングや事業計画を学び、イツノマから10万円出資。
10万円を原資に、中学生会社8社がカフェや飲食、エコバッグづくりに必要な商品を仕入れ、備品を購入し平日の水曜日、9時から14時まで5時間の販売を実施。
売上30万円、利益11万円を達成しました!
利益は8人の社長で議論した結果、来年度以降、都農町の防災に役立てるよう、日ごろから高齢者にも使ってもらえるブランケットなど避難所生活を想定した備品購入をすることになりました。
【プロジェクトの背景】
人口1万人の過疎地、都農町のシャッター商店街。日頃は誰一人いない「マーケット跡地」と呼ばれる空き地を、中学生たちが「自分たちの力で人を集める場所」に変えようと企画しました。目指したのは「起動力(自らコトを起こし、ヒト、マチを動かす力)」と「自営力(自ら稼ぐ力)」の育成です。
【中学生が実現した5つのこと】
▼1. 自分たちで考える
8つの中学生会社に分かれ、販売商品・体験プログラム・イベント企画を立案。「未成年の主張」(自分たちで決めたテーマに即したプレゼン)、「都農あるある展」(アンケートをもとにした展示)など、世の中の事例を参考にしながら「やりたい!」を企画化しました。
▼2. 自分たちで準備する
売場の装飾、販促物のデザイン、商品の仕入れ、収支計算まですべて中学生が担当。地元企業(伊賀製茶×山中菓子舗)とコラボした特別セット(通常2,500円→1,500円)は1時間で20セット完売、売上30,000円! 都農町の郷土料理「ざぶ汁」×カレーセットも2時間で完売しました。
▼3. 自分たちで創る
「オリジナルエコバックづくり体験」では、ゼロカーボンをテーマに、自分たちでスタンプを考案。この世でひとつのエコバックを創る体験プログラムを提供し、坂田町長にも「オリジナルTSUNOバック」を制作いただきました。
▼4. 自分たちで盛り上げる
「BBB(バケツバスケットボール)」「巨大ジェンガ」など、みんなで盛り上がるイベントも企画。MCも応援も中学生が担当し、地域のサッカークラブ「ヴェロスクロノス都農」の選手もゲスト参戦。場内は笑い声と歓声に包まれました。
▼5. 自分たちで売り切る
10万円の元手から仕入れた商品を、前日に練習した接客用語と発声、ロールプレイングで呼びかけ。からあげ・チュロス・パン100個など、各社が予算達成を目指して完売。売上伝票、お釣りの計算も中学生が工夫して完遂しました。