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人的資本経営が求める姿とはどのようなものでしょうか?
これまでの日本企業は「会社組織や上司にとって好ましい人材の量産型」。
そのため、これまでの日本企業の成長を支えたOSとしては以下のようなものが挙げられました。
・実績を上げるための知見(知識・スキル・経験)の豊富さ
・ビジネスモデルに精通
・専門的な資格の保有
・上意下達、指示命令、管理監督の風土醸成能力の高さ
・品質管理、規格統一を好む
よって部下の育成には、「仕事のやり方を教え、的確に再現させること」を重視し、
仕事をこなす・廻せる人を育てていた傾向にあります。
つまり、会社が仕事やキャリアを作ってくれるようなイメージです。
しかし、近現代の社会の変化に伴い、マーケットの特性も変化してきました。
・市場ニーズの多様化
・少量生産、オリジナリティ
・非線形イノベーション(突然変異)
・コモディティ化までのスピードの速さ
・スタートアップの増加
この変化によって、「社会にとって価値を生み出す多様な人財の育成」、
つまり、仕事を生み出す・変化させる人材の育成が重要視されるようになりました。
(会社に任せっきりではなく、自ら主体的に仕事やキャリアを作っていくイメージです)
そして今後は、以下のようなOSを取り込んでいくことが求められます。
・未来予測力
・夢や憧れなどのマインドの強さ、EQ(感情的知性)の高さ
・ビジネスモデルや今までの常識を疑い、非線形イノベーションを予期する力
・下意上達、提案提言、権限移譲の風土醸成能力の高さ
・多様性、異端異能を活かす力
上記をまとめると【人的資本経営において求められる姿】とは、
「それぞれの多様性・異能を尊重し、発揮することで、環境変化に対応できる強靭さの獲得を図っていける状態になること」。
ここで注意をしたいのは、これまでの時代に必要とされたOSをすべて捨てる必要はないということです。
過去に求められたOSによるメリット(企業統治、ガバナンスの利かせやすさ、緊急事態対応などの指示命令統制の取れやすさ、歴史や企業ブランドの維持・継承のしやすさ)は活かしつつ、これから取り込みたいOS(これからの時代に求められること)にも意識を向けていくハイブリッドな形を追求していくことが理想と言えるでしょう。
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