1
/
5

埋もれていたビッグデータから、顧客データの統合/活用で、新たな収益機会の創出と顧客エンゲージメント向上に向けた効果的アプローチを実現

Edit

140 views

ABOUT

プロジェクト概要
12球団の中でも随一とも言えるほど、これまでに、ファンや観戦者の体験価値向上に向けて様々な先進的な取り組みを実施してきた本クライアントは、コロナ禍で観客動員型ビジネスに赤信号が灯る中、筋肉質なビシネス構造への変革が急務として、2021年に3年がかりでリニューアルしたスタジアムの更なるDX化を加速させる事を決断。2025年に向け、全ての来場者が安心・安全に楽しめるエンタメパークの実現と球場売上1.5倍化に向けたプロジェクトを始動。
2022年のオープン戦より、座席まで出来立てのフードを配達するモバイルオーダーの導入や、AIによる顧客属性や座席エリア別のニーズを考慮した商品展開など、飲食購買体験の大幅なアップデートを実施予定。今後も、スタジアムでの観戦が難しいファン向けにVRや先進テクノロジーを活用したインタラクティブな試合観戦やファン交流コンテンツの提供など、DX化の推進による球界No1エンターテイメントパークの実現に向けた挑戦をスタートしていきます。
クライアントの声
球団幹部 A氏
”野球界へもDXの波が押し寄せる中、弊社も様々な検討をしていたが、社内でも方向性が中々決まらなかった。そんな折にSiNCEさんへ相談した所、他社よりもデータに基づくロジカルで解像度の高いご提案を頂いた。SiNCEさんとなら、我々が実現したいスタジアムDXが可能なのではと感じたため、組むならここしかないと考えた”

クライアント課題
・ビジネスモデル課題
  ○コロナ禍で観客数の激減による球場収益の低下
  ○既存の収益機会以外の新たな収益機会の創出
・DX推進における課題
  ○DXの必要性は認識しているが、社内で方向性が様々あり、意思統一が困難
  ○高度なシステムや仕組みを導入しても、社内で上手く使いこなせるか不安
  ○DXを推進するための人材が社内に不足
  ○データ分析に基づいた方針策定やマーケティング施策の実施に不安

実施内容
・ビジネスモデル課題へのアプローチ
  ○事業モデルの収益構造と取り巻くビジネス課題の整理
  ○顧客インサイトから新規収益コンテンツの検討(下段統合顧客データより導出)
・DX推進における課題へのアプローチ
  ○データ/Factに基づくDX推進方向性の策定
   ■194試合分(3年分)の購買データと6.4万人超の会員データの分析
   ■300万超の点在するレコードデータの連携/統合(統合顧客データの作成)
   ■上記データを用い、顧客のペインポイントの特定とインサイトの抽出
   ■座席エリア/顧客属性別の購買行動の可視化(購買単価/購入頻度/etc)
  ○社内人材で運用可能なシステム実装と新業務の設計
   ■AIデータ分析プラットフォームInnovelの導入やデータ分析スキームの構築

結果と今後の展望
社内でDXの推進方向性が定まらず、プロジェクト自体の空中分解も危ぶまれていましたが、本提案内容をベースとした方向性で経営層との合意見込みも高まり、プロジェクト推進が一気に加速。2025年のプロジェクトゴールを見据えた最初の取り組みとして、2022年のオープン戦より、座席まで出来立てのフードを配達するモバイルオーダーの導入や、AIデータ分析プラットフォーム Innovelを活用したビッグデータに基づく販売戦略や商品/サービス開発を実施予定。
今後はAIデータ分析プラットフォームInnovelの活用を組織全体へ展開し、社内のデータドリブン文化の一段の推進と、球界No1エンタメパークの実現に向けた更なる挑戦を一段と加速させていく意向です。

[製品・サービス・技術 情報]
当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。
・AIデータ分析プラットフォーム Innovel