エゾウィン株式会社 / 代表取締役
令和4年度「農林水産技術会議会長賞」受賞
「TMR利用型酪農における生産プロセス一元管理システムの普及」 高品質な生乳・乳製品のニーズが高まるなか、TMR センターにおいては、構成酪農家の規模拡大に伴い、飼料生産や TMR 製造の効率化、良質なサイレージ生産、乳生産データと飼料生産履歴データの一元化による生産プロセス管理が必要とされていた。 そこで、飼料生産の作業車両位置や作業進捗状況、バンカーサイロ踏圧状態のリアルタイムモニタリングシステム「レポサク」、TMR 配合において設定量が自動排出される飼料タンクのシャッター自動開閉装置、サイレージの生産履歴・成分情報と組合員農家の搾乳ロボットデータを紐付けできる生産プロセス一元管理システムを開発した。 TMR センター構成員は相互にこれらの情報を共有し比較検討することで生乳生産プロセスの改善を図ることができ、平均個体乳量は 6%向上した。作業の省力化やサイレージ品質の向上により、構成酪農家の飼料コスト低減が見込まれる。