「就活上手くいかないなぁ…」
「内定まだ1つももらえてない…」
そうお悩みの就活生に向けて、前編に引き続き『就活が上手くいかない原因』と『改善する方法』をご紹介したいと思います。
▼前編はこちらから
まずはカンタンに前編のおさらいからしていきましょう。
◇前編のまとめ
①就活が上手くいかない原因は?
→あなた自身が「企業から望まれる人材」になれていないからです。
②「企業から望まれる人材」とは?
→「入社後に活躍するであろう人材」のことを指し、人材要件の特徴は企業によって異なります。
③「企業から望まれない人材」とは?
→特徴として「内定をもらうことがゴールになっている」or「企業と学校の区別がついていない」のどちらか、またはその両方と考えられます。
④「内定をもらうことがゴールになっている」とは?
→入社後に自分がどういう活躍をしていくのか、そのビジョンや目標がない状態のことを指します。
当然、入社後に頑張ってほしいと考えている企業としては、良い印象ではありません。
…とこんな感じで、「内定をもらうことがゴールになっている」について説明したところで前編は終わりました。
そのため、後編では「企業と学校の区別がついていない」について説明していきます。
※なお、余談ですがその他にもこんな補足もしました。
◇前編の補足
①「まだ企業からの需要がないよ」なんて言われたら辛いんだけどどうしたらいいの?
→まずは現状把握をすることが大切であり、過剰に落ち込む必要はありません。大事なのはこれからです。
②いや、単に企業の見る目がないからじゃね?
→その他者依存の考え方は危険です。自分の現状を冷静に見つめましょう。
それでは本題に入っていきましょう。
企業と学校の区別をつけるには、そもそも両者の違いを把握しておく必要があります。
把握しておくべき違いは、とりあえず2つで大丈夫でしょう。
①ビジネスモデル
・企業:社会に対して何らかの価値を提供することで対価として消費者から金銭をいただく
・学校:両親や国、都や県などが授業料を払うことで教育というサービスを提供する
1つ目の違いは「ビジネスモデル」です。
今までの人生では、私立ならば親が、国立ならば国が、…といった感じで、自分ではない誰かが授業料を払うことで、私たちは『教育』というサービスを受けてきました。
ですが、就活が終わって入社した後は、従来通りサービスを受ける存在ではなく、社会に対して『価値』を提供する存在になります。
(※学費を自分で払っていた人はゴメンナサイ。ですが言いたいことはきっと伝わるはず)
これを理解することなく、
「(全然対価に見合う存在ではないけど)私は年収〇〇円じゃないと嫌だ」
「(努力はあまりする気ないけど)とにかくバンバン出世したい」
「(どんなにミスをしても)優しくて怒らなくて面倒見の良い上司の下で働きたい」
などと言っている就活生は、一生内定がもらえないでしょう。
企業に対して「どんな企業で働きたいか」と要求を掲げることで自分の軸を見つけるのはもちろん大事ですが、逆に「自分は企業に対して何を提供できるのか」という軸で見つめ直さないと、ただの高望みで終わります。
あなたが企業の採用担当者だったら、
企業や社会に価値を提供する意識もなく、ただお金をもらおうとしているだけの就活生と働きたいと思うでしょうか?
思いませんよね。
つまりはそういうことです。
②私たちに求めるもの
・企業:成果
・学校:成長
2つ目の違いは「私たちに求めるもの」です。
今までの人生では、とにかく勉強をして成績を上げたり、立ち振る舞いや発言が大人に近づいたり、など人間としての「成長」を求められてきました。
だからこそ、テストの成績がひどかったら復習し直したり、悪いことをしたら先生に怒られたりしてきましたよね。
しかし、入社以降の私たちが求められるものは「成長」ではなく「成果」です。
「成長」とは手段であり、目的ではありません。
「成果」を上げるために、現在の自分と理想の自分のギャップを埋めることこそが「成長」であり、あくまで「成長」とは結果論でついてくるものなのです。
そのため、これを理解することなく
「(何のために使うのか分かってないけど)資格や研修の補助金がたくさん欲しい」
「(自分で勉強するつもりはあまりないから)社内の教育制度が完璧に整っていないと嫌だ」
「(成果が出なくても)自分のペースに合わせてゆーっくりと成長をしていきたい」
「(環境さえ整えば頑張るから)成長できる環境で働きたい」
などと言っているうちは、一生内定から遠ざかるばかりでしょう。
個人的に、特に昨今の就活生に多いのは「成長できる環境で働きたい」という願望だと思います。
もちろん「成長?めんどくさいでーす」と答える就活生に比べたら遥かに素晴らしいですが、とはいえ「環境に成長させてもらう前提」の就活生は、企業から良い印象をもらうことは難しいでしょう。
面接の際に「成長できる環境で働きたいです!!」と笑顔で答えるのは、場合によっては「この子は環境に成長させてもらおうという他者依存の考えが強い傾向にあるな」という評価を受ける可能性があるので、注意が必要です。
これら2つからお伝えしたいのは、
企業と学校は全く異なる性質を持つ以上、今まで当たり前のように「学校」が用意してくれていた環境やサービスを「企業」に対して求めるのは、完全にお門違いである
ということです。
後編の内容をまとめます。
いかがでしたか?
今まで「こういう企業で働きたい」という企業に対する要求が膨らむばかりで、
「自分は何が提供できるのか」という企業に対する提供価値を見つめ直したことがなかった就活生にとっては、新たに自分を内省するきっかけになったかと思います。
大事なのはこれをきっかけに「あ、こういう存在になればいいんだ」と一歩を踏み出すことです。
とはいえ、当然ですがこれらを理解したからといって「じゃあもうすぐ内定がもらえるのか!」というわけではありません。
その後は
①分析:「では具体的に〇〇社ではどういう人材が求められているのか」を逆算する
⇩
②発表:「自分はこういう人間です。御社の需要に沿うはずです」とプレゼンをする
というステップを踏む必要があります。
これらを経た先に、ようやく内定が待っていますので、ぜひ頑張ってください!
※参考までにこれらの記事も併せてぜひご覧ください。
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