皆さん、こんにちは！

ノースショア株式会社、人事の良沢です。

こちらは、若手PM座談会記事の後半となります。

※前半記事は、<<こちら>>

映像業界を志望されている学生の皆さまやこの業界で既にご活躍されている皆さまはぜひ、ご覧くださいませ。

【社員紹介】

(左から順に)

加藤：22年度に入社した4年目社員。別業界を志望していた中で広告業界にも興味を持ち、ノースショアに入社。今年の4月からは初のOJT担当として新卒研修にも携わる。アイドルと猫が好き。

中島：24年度に入社した2年目社員。学生時代はテレビ局のアルバイトでカメラアシスタントを経験。現在は3月末のイベント案件にて、アシスタントPMを務める。多国籍料理とお笑いが好き。

川村：24年度に入社した2年目社員。学生時代は学園祭の実行委員長として、運営や進行管理を担いながらバーテンダーのアルバイトなどを経験。オタク文化とビールが好き。

橋川：23年度に入社した3年目社員。広告の制作過程に興味を持ち、ノースショアに入社。今年の4月からは初のOJT担当として新卒研修にも携わる。お寿司と乳酸菌飲料が好き。

【2年目PMの振り返り　ー現場で学んだ”大切なこと”ー】

それでは、この一年間振り返ってみての感想を聞かせてください。

川村：一年が一瞬で終わったなというのが、率直な感想です。

働いてみて思ったのは、広告などといった華々しいものが出来上がるためには、ひたすら泥臭くやり続けていく必要があるということです。

そういった土台を作る立場の人間として、自分がその一翼を担えていることに幸せを感じます。

川村くんはコミュニケーション能力が高いな、と思っているのですが、社外/社内でコミュニケーション方法をどのように使い分けていますか？

川村：まず社外とのやり取りに関しては、「分かってないな」と思われないように、不慣れ感を見せないことを心がけています。

その場での解決が難しい問題が起きても、丸め込まれたり折れるのではなく、1回持ち帰ってどうにかできないか考える。

交渉ごとで不利な立場になっても諦めない、ということも意識しています。

橋川：川村くんは交渉がとても丁寧で上手だと思います。この前の歓迎会では居酒屋さんに電話で金額交渉しており、予算にハマるように1人6000円のところを5000円まで値切ったことがあって、ビックリしました(笑)

川村：ありがとうございます！大学時代に学園祭の運営でイベント会社のスタッフとの交渉をしていたので、そのときの経験が生きたのかもしれないです。

業務外でも、頼りになりますね！では、社内でのコミュニケーションはどうでしょうか？

川村：社外とのコミュニケーションと真逆かもしれませんが、分からないことを、「分からない」と口に出すことが重要だと思います。

1年目は特に、「これが分からないのって、自分だけなんじゃないかな？」と、その場で感じた悩みをスルーしてしまうことが多いと思うんです。

でも自分だけじゃなくて、他の人もわからない可能性があるので、共通認識を持つことが大切だと思います。

半年前の人事フォローアップ面談で、「大きい挫折をしたことが無いのが悩みです」と言っていたのが印象的でした。一年経ってみて、何か変化がありましたか？

川村：うーん…。僕、失敗を挫折とは思わなくて。

失敗は経験の一部として捉えているので、今後どれだけ大きなミスをしてしまったとしても、挫折として受け取ることは無いかもしれません。

失敗を恐れてクヨクヨしたり、失敗を挫折と捉えて落ちこむよりも、小さな失敗をコツコツ積み重ねて、自分の経験値にしていきたいです。

人事面接をしたときから思っていましたが、川村くんは妙に貫禄がありますよね(笑)　期待の新人です！では、一年前の自分にアドバイスしたいことはありますか？

川村：気負いすぎるな！ですね。

社会人になりたての頃、「自分はできる！やってやらなきゃ！」という気持ちが強く、空回りしてしまうことが何度かありました。

まずは自分を客観的に見つめてみて、自分に求められている、できる範囲での努力を重ねて行けば大丈夫だよと伝えたいですね。

ありがとうございます。では次に、中島ちゃんはどうでしたか？

中島： 私も、一年が経つのがあっという間でした。

自分なりに成長したかなと思うのは、電話対応です。苦手意識が強く、横で私の電話対応を聞いていた先輩から心配されて個別指導を受けたこともあったくらいで…(笑)

でも最近は、事前にどういう内容を話すのか準備してから臨むようになりました。

話すトーンなども含め、色々な方からアドバイスをいただいて、受け取り手の目線に立って取り組めるようになってきたかなと思います。

中島ちゃんは1年目の前半、結構モチベーションが下がってたよね？今はすごく楽しそうに見えるんだけど、なにか理由があったんですか？

中島：何か大きな出来事があった、というわけでは無いんですが…

案件でご一緒したスタッフさんに「中島ちゃん、面白くて楽しかったよ」とか、「また一緒に仕事しようね」と声をかけていただいたことがあって、すごく嬉しかったです。

アシスタントという立場って、コミュニケーションにどこまで入っていっていいのかな？って考える場面が多いと思うんです。それを考えすぎて、一人で自己嫌悪して落ち込むこともありました。

ですが「アシスタントとかメインPMとかプロデューサーとか考えずに、ワンチームでやろう！」と、チーム一丸となってやり切ることができた案件があったんです。

そんな経験も踏まえて、だんだん楽しめるようになってきたのかなと思います。

楽しそうに働いている中島ちゃんが見られて、私も嬉しいです！では、入社する直前の自分にアドバイスしたいことはありますか？

中島：誰かと比較しすぎなくて大丈夫だよ、って言いたいです。

1年目の前半は、周りはできてるのに私はできてない…と比較してしまい、自分のできなさに幻滅して落ち込んでいたんです。

ですが、心配や応援してくださる方がノースショアには沢山いらっしゃったことに救われました。

なので、自分を卑下しすぎずに自分のペースで働き続けていいんだよ、って伝えたいですね。

【3,4年目PMの振り返り　ーステップアップの1年間ー】

3,4年目のお2人は、アシスタントPMからメインPMになっての振り返りと、後輩育成に関するお話を聞かせていただけますか？

橋川：自分がメインPMとしてデビューしたのは、去年の9月ですね。

メインになって、責任感が莫大に大きくなったなと感じます。

アシスタントの頃も作品を理解しようと努めていましたが、メインは作品に関わる全てを把握している必要があります。そういったところで、責任感が増したなと感じますね。

あとは…外部スタッフのやり取りが増えたことで、案件について考える時間が増えました。

加藤：分かる、家に帰っても休めない！(笑)

これって今日中に言わなくてよかったやつだっけ？ とか、私もメインになってから一人反省会をすることが増えたな…

橋川：ですよね！帰宅してお風呂に入ってる時や寝る前に、「今日あの連絡忘れたな…」「あれは明日やらなきゃ！」と、仕事のことを常に考え続けている気がします。

なるほど、メインPM共通のあるあるなのかもしれませんね…！では、後輩が下についてみてどうですか？

橋川：皆さん優秀なので、自分が教えることは特に無いんですが…

川村：いやいや、何言ってるんですか！頼りにしてますよ。

橋川：そうかな…？(笑)　どちらかと言うと、僕は教える役割というよりは楽しませてあげたいというタイプなんです。

仕事を教える立場とは違う役割を担えたらな、と思っています。これからも、皆さんの成長を見守っていきたいです！

実際に、後輩の２人から見て橋川くんはどんな存在ですか？

中島：パーソルさんの案件で、コミュニケーションの取り方などを含めて橋川さんに相談することがかなり多いです。すごく助かっています！

橋川：良かった…こう言ってもらえるのはありがたいですね。パーソルさんの案件は昨年の盛り上がりをも超えるようなものになるよう、中島ちゃんに頑張ってもらえたらと思っています！

川村くんは結構橋川くんと一緒にいることが多いと思うけど、どんな存在ですか？

川村：実は、僕は橋川さんと案件で一度もご一緒したことが無いんです。

でもお兄ちゃん的なポジションでずっと見てくださるので話しかけやすいし、ふとしたことでも相談しやすいですね。

橋川：安心しました(笑)

こんな感じで、僕は引き続き後輩にとってのモチベーションの支えになれていたら嬉しいなと思います。

加藤さんは私と同期なので、同期にインタビューするのは少し緊張しますが…(笑)メインデビューはいつだったっけ？

加藤：約1年前の案件です！

それまでずっとアシスタントで先輩についていたはずなのに、メインPMとして初めての案件ではその記憶がすっぽり抜け落ちてしまいパニックになりました…！(笑)

“分からないことが分からない”という状態になってしまい、とても不安だったのを今でも覚えています。

でも案件をこなしていくうちに少しずつ俯瞰して見られるようになり、「こうやったらいいんだ」という自分なりの対処法が見えてきた１年でした。

色々なスタッフのおかげで完パケ(必要な作業が全て終わった状態)られるんだ、やっぱりみんなすごいなぁ…と、各スタッフに対してのリスペクトの気持ちが強くなりましたね。

昨年度から新卒への研修にも関わられていますが、人に教えることについてはどうですか？

加藤：教える/伝えることの難しさを日々感じています。

自分以外の人に自分の物差しで何かを伝えるには、慎重になる必要があると思います。なので、目的や全体像をちゃんと伝えてから(作業を)振ることを意識しています。

…って言いながら、今アシスタントについて貰っている川村君には、あまりそれができてないかも(笑)

実際に川村君の目線から見て、かんなちゃんはどうですか？

川村：かんなさんは指示出しが的確なので、自分はやる必要のある範囲を明確に理解することができます。シゴデキ(仕事ができる)で尊敬しています！

加藤：良かった…！(笑)

自分がアシスタントだった時、「なんでこれを自分がやらないといけないんだろう？」と、理由に腹落ちするまで、納得できないタイプだったんです。

なので自分が誰かに依頼する時は、「こういう理由で、こういう目的だからお願いしたい」「これはいつまでにだれにやって欲しい」など、分かりやすい指示を出すように心掛けています。

【仕事をする上で大切にしていること】

ノースショアには、コアバリューであるMake Fans(ファンをつくる)を構成する「楽しむ」「考える」「応える」「正しくある」という、4つのバリュー(価値観)がありますが、この中で最も意識しているものを教えてください！

橋川君：僕は、「楽しむ」です。

仕事を常に楽しみたいと思って就職活動をしていたくらいなので、楽しくなければ仕事ではない！という気持ちです。

大変なことが多いですが、その中にいかに楽しさを見出すかが重要だと思うんです。

資料作りやリサーチ業務であったとしても、自分なりの楽しみを見出しながら仕事をしています。

川村：僕は「考える」です。

元々考え続けることが好きではありますが、出来上がっていくものに対して、限られた予算の中でどこまでやれるかな？アシスタントとして、メインPMのためにどこまで動けるのかな？と考え続けて動くようにしています。

仕事の中で考え続けることが、作品に真摯に向き合うことにも繋がっていると思います。

加藤：私も「考える」です。

実現するための方法や取捨選択など、最適解を見つけるために考え続けるのがPMの仕事だなと思っていて。

デザイナーさんみたいに専門的なスキルがあるわけでは無いし、カメラマンさんみたいな技術があるわけでも無い。

考えて考えて…というのがPMのできることであり、やるべきことかなと思います。

そんな中でも、根底に「楽しい」があると思います！なので、これからも楽しみながら考え続けたいです。

中島：私は「正しくある」です。

まだ一年目ですが、”嘘をつかないように”というのはずっと心がけています。

分からないことはちゃんと分からないと伝えて、理解しきれなかった箇所があればその日のうちに聞きに行くようにしています。

あとは…一緒に働く方へのリスペクトを常に持ち続けています。

特に同期はライバルではありますが、大切な仲間ですね。お互いに尊敬しながら、高めあっていけたらなと思います！

【最後に】

それでは最後に、来年に向けての意気込みを聞かせてください。

川村：一人で堂々とメインを張れるくらい、立派なプロダクションマネージャーになります！

中島：私もメインとして独り立ちすること、ですね。

この1年でかなり自信が持てるようになったので、他人と比較しすぎず自分のペースで進んでいきたいです。

橋川：今年は大きめの案件でメインを担当して、自分のPMとしても代表作にできたらなと思います。

あとは…4月から入社する新卒社員のOJTを担当するので、楽しんでもらうことを第一に仕事の楽しさを教えてあげられたらなと思います！

加藤：焦らないこと、です。私は心配性で、あたふたすることがかなり多いなという自覚があるので…

一歩下がって、冷静に考えて対処できるようになりたいなと思います。

ありがとうございました！

【編集後記】

いかがだったでしょうか？

それぞれ異なるキャリアステージにいるPMたちの、リアルな声。

入社して1年目ならではの悩みや、小さな成功体験。3〜4年目の責任の重みや、後輩との関わり方。

それらを通して、映像制作という“チームでつくる仕事”の本質が、彼らの言葉から自然と浮かび上がってきたように思います。

映像業界、そして等身大のノースショアの在り方を感じていただけておりましたら幸いです。