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JBAの事業や、働く人々の魅力を知ってもらおうと始まったこのインタビュー企画。
今回お話を伺うのは2007年入社の寺西さんです。
100社以上のブランディングを担当してきたトップコンサルタントの寺西さんに、機器メーカーA社さまの企業理念の刷新プロジェクトについてインタビュー形式で語っていただきました。
企業の「らしさ」を反映した理念を作る
このプロジェクトが始まった経緯を教えてください。
A社さまが創業者から新社長への引き継ぐにあたり、「経営理念を新しくし、その理念を社内や外部に浸透させていく」というプロジェクトが始まりました。
A社さまはもともと、JBAではなく他のコンサル会社とこのプロジェクトを進めようとされていたんです。しかし、A社「らしさ」の感じられない提案は新社長のご意向に沿わず、もっと自社のことを理解してくれる会社を探していたところでJBAにお声をかけてくださったんです。これまでA社さまの社内報・ブランドブック(自社のブランド価値やそのビジョンを社内に浸透させることを目的に配布する媒体)・社員向けの動画等を制作し、また、各拠点や工場、研究所にも取材をさせていただいていたご関係性があったので、A社さまの「らしさ」は十分に理解していました。
どのようなプロセスで提案まで進めていったのですか?
A社さまの同業他社のほか、創業当時の経営理念を維持し続けている企業など、理念を作り直すうえで参考になると思われる300社ほどをピックアップし、学生メンバーを巻き込みながら計100時間、徹底的に調べました。また、過去30年分の社内報をすべて読み込み、創業者の価値観やDNAの理解にも努めました。
最終的には、それらの分析をもとに学生メンバーが企画書を作ってくれました。
プロジェクトを進めていく中で苦労したことを教えてください。
経営理念の策定というのは「会社の存在意義を定める」と言ってもいいほどに重要なものですから、社内では様々な意見が出ました。それを20回もの役員会を通して取りまとめていくのが大変でしたね。
また、新社長からは「若手の意見をもっと取り入れてほしい」といったご要望もいただいていたので、役員などを務める上の世代と若手との温度感の差をうまく擦り合わせていくことにも注力しました。そうすると、若手社員が抱く「競合他社に飲み込まれる!このままではいけない!会社をもっと良くしたい!」といったエネルギーがひしひしと感じられました。そうした思いをいかに言語化して未来につながるものにしていくか、これが難しかったです。その分、作り上げた時の達成感は大きかったですね。
お客様からはどのような反応をいただきましたか?
「決して上から目線ではなく、自社のことを完全に分かって提案してくれるJBAに頼んでよかった。」と言っていただきました。今までの社内報制作や取材を通じ長くお取引をしてきたJBAの強みを感じました。
「お客さまありき」の姿勢で
今後、A社さまとはどんな関係を築いていきたいですか?
媒体によらず、新事業でも新サービスでも新プロジェクトでも新商品でもなんでも、「何かしようと思ったときに真っ先に思い浮かぶのはJBA」という関係性を目指したいです。
動画、採用、マーケティング、研修、海外展開支援…私たちには何でもできると思っていますし、何でも挑戦していきたいですね。
このプロジェクトでの学びをふまえ、今後の目標について教えてください。
大手企業ならではの世界観や社風、企業文化をわかったうえでお客さまと接していかないとうまくいかないと思いましたし、自分自身やJBAの価値観を押し付けるのではなく絶対に「お客さまありき」でやっていくことが必要だということを再確認しました。JBAの仕事に対し、お客さまが「そこまでやってくれるのか」と感じてもらえるようにしたいです。