第1回 Wizcorp 社員インタビュー:マーク・トルーデル (CTO)
Shota
始まりました第1回Wizcorp社員インタビュー!栄えある第1回目のゲストはWizcorp CTO (最高技術責任者) のマークさんです!というわけでマークさんよろしくお願いしますね!
Marc
はい、よろしくお願いします。
Shota
では簡単に紹介してしまいましたが、もう一度お名前をお聞きして良いですか?
Marc
えーと、フルネームはトルーデル ベリル マークです。フランス系カナダ人です。
Shota
Wizcorpではどういったお仕事をされてるんですか?
Marc
えー、僕は社内では最高技術責任者を務めています。
入社当初はエンジニアとして採用されました。ロン(VP of Engineering)と同じ頃に始めて一緒に開発の仕事もやってました。ただ、当時のWizcorpはとても人数が少なかったので、システム管理者がいなかったんですね。
それで会社が徐々に大きくなるにつれマネージャーが必要だと感じ、僕がやった方が良いのではないかとハンサリ(CEO)と話して決まりました。
CTOの役割
Shota
なるほど、エンジニアからCTOになったと!やはりCTOってエンジニアと仕事内容的に違うんですよね?
Marc
エンジニアとCTOの仕事は違うんですよ。CTOは基本的にWizcorpのお客さんに私たちがどういった技術を提供できるのかを説明する仕事なんです。
お客様への対応以外にも、社内では開発研究や、ミドルウェアの管理など、プロジェクトとミドルウェアの間の管理などもですね。
例えばこのプロジェクトにはこのミドルウェアが必要だけど、そのミドルウェアがどこまで何をできるのかなどを知っておく必要がありますから。
Shota
まさに最高技術責任者のお仕事ですね!ありがとうございます!
なぜ日本に来たのか
Shota
では、日本に来た理由を教えていただけますか?
Marc
武術を学ぶために来ました。2009年に来日して以来、色々な道場を出入りしていて…。いわゆる柔道や交流武術ですね。特にそこに興味を持ったんです。
Shota
実際武術をやってみてどうでした?
Marc
実はカナダにいるころから総合武術や柔道、合気道などをずっとやっていたんですよ。
2007年、二週間の旅行で来日した時に、交流武術を体験し、そこでその魅力にとりつかれてしまいました。その後2009年に、二ヶ月間日本に来て武術を体験した時には、もう日本に引っ越した方が良いなと。笑
最初は武術を学びたくて日本に来たんで、正直仕事関係ではなかったですね。でも仕事もやらなきゃいけないので、就活も一緒にやってましたよ。
Shota
武術に対する愛が凄い!僕も空手を嗜んでいるだけに、その気持ちは分かりますね。
Marc
極真だっけ?
Shota
いえ、僕はスポーツ組手でしたよ。相手に当てないスピードタイプの組手の。型は幾つか種類ありましたけど・・・。
Marc
基本的に組手は少林寺っぽいパターンですね極真じゃないなら。
Shota
えー!そうなんですか!
Marc
型が違いますけどね。
Shota
さすが詳しいですね。笑
Marc
空手は日本のものだと思いがちですけど、あれは沖縄のものですよ。笑
Shota
あー確かにそれは勘違いされやすいですよね!僕もずっと知りませんでしたし。笑
Shota
ではその流れでWizcorpに入社を?
Marc
はい、内定を二つもらってたんですが、もう一つの方は技術的には悪くないけど、人間的に違うと感じたのでこちらにしましたね。
Wizcorpって最初はすごく人数が少なかったんですよ。3人とか。でもその分、力にもなりやすいし、僕は会社の将来に影響を与える人になりたかったんです。
Shota
そのストイックさ、僕も見習っていかなければなりませんね 汗
入社後Wizcorpで働いてみてどうでしたか?
Marc
最初にアサインされたプロジェクトは6週間内でのオンラインショップ開発でした。苦笑
最初は「いや普通に無理だろ」って思ったんですけど、まぁ最初なんですごく頑張りました。笑
その頃はハンサリ (CEO) も僕達と一緒に開発してたのですが、人数が人数だけにやはり最初の5年くらいはすごく大変でしたね。
でもそれ以降はそれまでの経験を活かしながら、少しずつ良くなっていきましたね。
最初のうちはお客様から質問されても答えがわからなかったんですけど、経験するにつれてわかるようになっていったので。
Shota
おー! 経験していくうちに知識と自信が付くようになっていったんですね!
Marc
そうです!
マークさんから見たWizcorpとは?
Marc
現在のウィズコープですよね?
一言でいうと、ゲーム技術会社かな。
創業当初、Wizcorpはウェブ制作をメインに活動していましが、その一方で、パブリッシャーが企画したゲーム開発の技術支援なども積極的に行ってきました。いまでは、後者がメインのアクティビティになっています。
他社企画のゲームを開発する傍ら、最近では「自社ゲームも作りたいなー」と言う声が社内でもチラホラあがってきているので実は企画も作り始めてます。笑
とはいえ、技術をうたいながらも何故いま企画に取り掛かっているかというと、良いゲームを作るには技術のみではなく、まず想像力が不可欠で、またはプロセスだとか、コミュニケーションの力も重要になると思っています。だから、開発側もそれらを知るべき必要があると。
ちなみに僕が理想とする会社は、技術にとらわれずにおもしろいゲームを作る会社なんですね。大前提として技術って大事なんですけど、消費者にとってはそのゲームがどんな技術で開発されてるかなんて関係ないことですよね。デザイナーにとっても大して問題にはならないはず。
例えばプロデューサーがこれを作りたいと言ったとして、みんなで考えてゲームを作りますよね。で、そのゲームが失敗に終わったとしても、その理由が技術のせいにならないようにしなければいけない。
アップルでは毎日500件ほどのアプリが発表されてるんですけど、ゲームだけでいうと100件。ここにはあくまでもアップルだけの数でアンドロイドなどは入ってません。
そしてその中には失敗に終わってるゲームも多いですよね。というか、成功しているゲームの方が少ない。
そういうゲームが成功しなかった時に、失敗した理由を技術のせいにしちゃうと何も学べないんですよ。
だから技術は根本から良いものを用意して、面白かったか面白くないかだけで考えないといけないですよ。
そういう意味で、技術をとらわれずにゲームを作る会社なんです。
Shota
・・・・・。
おぉ、ためになる話で私聞き入ってしまいました。ありがとうございます!では、Wizcorpの話から一旦はなれますが、
趣味などは何かありますか?
Marc
武術。
Shota
やっぱ武術ですよね。笑
Marc
Wizcorpでも最初の方は武術の話をすることもあったんですけど、聞いてる時の顔がみんな明らかにつまらなそうなのでやめました。笑
それ以外だとー、歴史、身体の使い方、哲学、心理学、そういったもにも興味がありますよ。
武術の中にはそれらが全部入っているので、やっぱり最終的には武術に行き着くんですが。笑
あとは読書ですね。言語学の本やマネージメントの本など。特に会社を管理するとなるとマネージメントやボディランゲージが大事になりますね。
Shota
趣味は何かという質問した後、マークさんから『武術』って単語のでてくるスピードすごかったですね。笑
まさにマークさんらしい趣味で素晴らしいです!
では、日本で好きな場所などあったら教えてください。
Marc
基本的に休みの日とかは日本橋ですねー。
あとは海岸が好きなので千葉の勝浦などに行ったりしますね。
僕の住んでるところは柴又なんですけど、そこにも名物ものがいっぱいあるんですよ!
桜もすごいですし、散歩に行ったら滝もあります東京なのに!ワンちゃんの散歩などでも行ったりしますね。
Shota
おー!それは凄い!僕も今度遊びに行きますね!
Marc
健康の道で検索してみてください。そこに載ってると思います。
あと休みの日には他に武術のために旅行しています。
Shota
武術のために旅行!?
Marc
週末の二日を使って道場行ったり、旅先が海外の場合もあって、そういう場合には通訳やお手伝いも兼ねて師匠に同行することもあります。
これがめちゃくちゃ大変なんですよ。笑
師範の中には女性で活躍されている方もたくさんいるんですが、まあ厳しい。
男の人なんかよりもはるかに・・・。
Shota
うわ怖いですねそれは。
Marc
でもこういった武術で得た経験は仕事でも私生活でも活きていて、最初は武術自体も、そういったお手伝いも、どうしようどうしようでやってたんですけど、それを乗り越えた経験があったからこそ、今心身ともにタフになれたのかと笑
では仕事や私生活で今後やってみたい事はありますか?
Marc
仕事の面では、もう少し公式にWizcorpの技術を紹介していきたい。ゲーム業界の中ではそういった技術面が本当に問題になってるから。
我々の技術をオープンソースに出してあげたら業界全体を手伝えるのじゃないかと。
趣味ではパラシュートとかダイビングとかやってみたいですね。
Shota
僕もパラシュートもダイビングもやってみたいです!
最後にWizcorpに興味を持たれている方に一言!
Marc
Wizcorpの人たちはただ目の前の仕事を頑張っているだけではなく、仕事の合間にも研究をしたり稽古したりしています。そういった各自が学習した内容を同僚同士で共有することもあり、モチベーションも高くやれています。
そしてお客様たちとも良い関係を築いており、本当にウィズコープは面白いと思います。
ただ頑張っているというよりも誰かのためにという気持ちでやってますので。
Shota
ありがとうございました!!
色々な興味深いお話が聞けて、非常に有意義でした!
今日のゲストはマークさんでした!!
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