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「読みやすい文章」を作るために編集者の私が心がけていること

この記事は、WHITEPLUS Advent Calendar 2021 8日目になります。(以下、高見代理投稿)

こんにちは。CX推進グループのno_iです。

ホワイトプラスではリネットの公式InstagramなどのSNSや、オウンドメディア「リネットマガジン」、同梱物などの記事ライティングを担当しています。

この記事では、読みやすい文章の作り方をテーマに書きたいと思います。

実は、かれこれ1年以上ハマっている韓国ドラマについて記事を書こうか迷っていたのですが、前職で雑誌の編集経験があり、社内でも唯一の編集&ライティングの担当者なので、仕事紹介の意味も込めて今回はこのテーマにしてみました。

よかったら参考にしてみてください!

ポイント①「これって専門用語かも?」と気づけるか

読みやすい文章とは、シンプルに言うと「小学生でもわかるか」に尽きるのかなぁと思っています。
具体的に言うと、「専門用語(社内用語)」や「難しい言葉」を使わないです。

そんなの知ってるよ〜!と思った方もいらっしゃいますかね?
(今回のアドベントカレンダー記事制作のポイントにも専門用語は避けると書いてありましたね)

ただ、ここがポイントなのですが、「自分では専門用語と思っていなくても、他人には専門用語である」ということが結構あるんです。

例えば、「しまい洗い」「押し洗い」という言葉。
衣類ケアの記事ではよく使われている言葉で、クリーニング業界では普通に使っていますよね。
でも、「しまい洗い」「押し洗い」をちゃんと理解している人って少ないのでは?

・なんとなくはわかるけど、ちゃんとは説明できない言葉
・自分がリネットで働いていなかったらわからない言葉
・実は入社したばかりの時「?」と思った言葉
などは、「伝わらないかも?」と専門用語としてチェックするのがおすすめです。

ちなみに、「取扱除外品」という言葉もリネットでは頻出ワードですが、こちらも専門用語(社内用語)になるので、一般のお客様には使わない方がベターかなと思います。

読みやすい文章を作るには、「これは自分と違う立場の人が読んでもわかるかな?」という、俯瞰してみる視点が大切です。(自戒も込めて)

ポイント②漢字が多い言葉を使わない

「小学生でもわかる文章」の二つ目のポイントとして、難しい言葉を使わないことを心がけています。
難しい言葉とは、「漢字が多い言葉を使わない言葉」と覚えておくとわかりやすいかと思います。


①ぬいぐるみは取扱除外品のためリネットでは承りかねます。

②ぬいぐるみはリネットでは取り扱っていません。

③ぬいぐるみはリネットではクリーニングできません。

同じ内容でも、漢字を使わない言葉に置き換えてみるとわかりやすくなりますよね。
あえて難解な文章が必要なケースもありますが、お客様に伝える文章なら、②③あたりがわかりやすくていいのかなと思います。


①埃や汚れも綺麗になるので、是非ご利用下さい。

②ほこりや汚れもきれいになるので、ぜひご利用ください。

③ほこりやよごれもきれいになるので、ぜひごりようください。

こちらは、同じ言葉を、漢字多めバージョンと、ひらがなバージョンにしてみました。
漢字を使うとよりフォーマルな印象になり、ひらがなにするとやさしい印象になると思います。

世の中の文章は、朝日新聞や共同通信から出ている「記者ハンドブック」の表記ルールを基本に書かれていることが多いのですが、どちらの記者ハンドブックでも漢字は多用しないことが基本になっています。

好みもありますが、漢字が少なめの文章の方が一般的には読みやすいとされています。

ちなみに、リネットでは、共同通信の記者ハンドブックを元に表記ルールを作り、文章チェックするようにしています。ホワイトプラスのみなさん、表記ルールはesaにまとめているので気になったら参考にしてください。

ポイント③視点をちょっとずらす

3つ目のポイントは、私が文章を作る時に心がけている視点の話です。

いきなり、時は10年前に遡りますが、20代後半に夫の転勤で2年半ほど名古屋に住んでいたことがあります。

当時、東京は東京スカイツリー®を建設中で、テレビをつければ「今日は○○○メートルできました!」とか「東京スカイツリー®が撮影できるスポット!」とか、とにかく東京スカイツリー®という言葉を聞かない日がなかったのです。

そんな状況だったので、当時の私は「めちゃくちゃ東京スカイツリー®って注目されてるんだ!」「完成したら全国から人が押し寄せるんだろうな」くらいに思っていたのですが、名古屋に行ってびっくり!

東京スカイツリー®の「ス」の文字も出てこない(笑)
誰も話題にしていない(笑)

そして気づいたんです。
今まで触れていた情報って、思った以上に東京中心の情報だったのだなと。

東京にいる前提で発信される情報は、当時名古屋にいた私にはとても遠い、疎外感を感じるものでした。この「○○前提で発信される情報」の○○には、場所だけでなく、価値観、ライフスタイルなど、いろいろなものが入りますよね。

「立場や場所が変われば視点が変わるんだ!」と、当たり前と言えば当たり前のことに妙に腹落ちし、今まで自分中心の記事を作っていたなぁと気がつきました。

それから、「今日は快晴!洗濯物が乾きますね!」と文章を書く時も、もしかすると雨が降っていて鬱々した気分の人もいるかもしれないなぁとか、

「年末年始はゆっくり休めますね。おせちの準備が忙しいです」と書く時も、年末にお休みできない人もいるよなぁとか、そもそもおせちを手作りしたい派、買いたい派、食べない派がいるよねとか、
「自分と違う状況の人がこれを見たらどう感じるかな?」という視点をずらすことを意識するようになりました。

(ここのポイントは読者ターゲットによっても変わってきます)

ただ、配慮しすぎると当たり障りのない、誰にも届かない文章にもなってしまうので、配慮とキャッチーさのバランスは、日々試行錯誤中です。

最後に、東京スカイツリー®にはまだ登っていません笑

明日は弊社エンジニア、@napple-w-plusの「React + Redux のベストディレクトリ構成 re-ducksパターンとは?」です。

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