これはWHITEPLUS Advent Calendar 2020の11日目の記事です。
こんにちは、デザイングループの坂本です。
今年の4月に、新入社員としてホワイトプラスに入社しました。
今回は、学生時代に1人で120ページのカルチャー雑誌を約1年かけて制作/販売した経験と、そこから得た学びについて書かせていただきます!
なんでカルチャー雑誌を作ったの?
まず、なんで雑誌が好きなの?からお話しさせてください。
雑誌が好きな理由をデザイナーっぽく言うと、世に出ている雑誌って「最新の素敵デザイン」の宝庫だと思うからです。
紙面デザインはもちろんのこと、雑誌に紹介されているアイテムや人、イラスト、写真……その全てが「センスがいいものを見つけるプロたち(編集部)が選び作り上げた、今、一番素敵なもの」だと思っています。
この「素敵」の感覚は各雑誌によって異なると思うのですが、自分の中の「素敵」とぴったり合致する雑誌がきっとみんな1冊はあって、(わたしの場合はGINZAでした)それを探して読むのが大好きなんです。
そんな私の憧れでもある雑誌制作に関わる作業を、1人でまるっとやってみたい!というのが、雑誌を作ろうと思ったきっかけです。
そしてその雑誌の中でも、ただただお洒落というよりは「人の心を動かす」にフォーカスを当てたいと思い、20人の生き方についての取材をメインにしたカルチャー雑誌を作ったのでした。
具体的にどんなことをしたの?
雑誌を完成させるために行った作業を、わかりやすく仕事に置き換えると、以下の10個です。
- 企画、キャスティング
- 紙面デザイン
- イラストレーション
- ライティング
- インタビュー
- ヘアメイク
- スタイリング
- 撮影、レタッチ
- 資金調達、クラウドファンディング
- 製本注文、販売
はじめは、雑誌に書かれているクレジット表記「〇〇/illustration」「〇〇/styling」などが全部自分の名前だったらめっちゃかっこいいしハッピーじゃん……というノリだったのですが、実際にこれらを全てやってみると、それぞれの仕事の大変さと凄さを思い知ることになりました。
デザイン以外のところでいうと、
例えば、
- 写真は予め紙面の構成や雰囲気ができていればそれに合わせた写真が撮れますが、そこができていないと使い勝手の悪い写真になりがちなこと
- インタビュー/ライティングでは、録音した音声を文字に起こす作業は想像より時間がかかること、文字に起こした文章は少しの違いでニュアンスが変わってしまう怖さ
- ヘアメイクは肉眼ではなく写真を通して見た印象で作らなければいけないこと
- アイディアはあっても資金が足りなければ実現できないこと
などなど、初めて経験して分かったことが多くありました。
雑誌作りから得た学び
1年かけて雑誌を作り学んだことは、「締め切りに間に合わせるため」だけではなく「クオリティを上げるため」にも、はじめに逆算スケジュールを立てることが大事だということです。これは失敗から得た学びです。
わたしはこの雑誌を1年間で作り終えるために、いつまでに何を終わらせるかのスケジュールを立てていました。しかしこれはあくまで「締め切りに間に合わせるため」のスケジュール。
例えば、
7月:とりあえず使えそうな写真とイラストなどの素材を全て用意!
8月9月:それを使っていい感じに紙面デザイン作る!
みたいな感じでした。この通りに動いたことで、締め切りには間に合うかもしれません。でも、実際にこの通りに進めていくと、とりあえず使えそうな写真の中に使える写真はとんどなく……。クオリティのことを考えれば、はじめにどんな紙面構成にするかをしっかり考えてから写真を撮るべきだったんですよね。そんなこんなでスケジュール設定の失敗を繰り返し、大幅な作業時間ロスを食らいました。
これは入社し数ヶ月経った今でも自分の課題です。
クオリティをあげるための逆算スケジュールをうまく立てられるように頑張ります!
雑誌を作り終えて感じたこと
ここまで、初めて経験した作業の大変さや学びについて書きましたが、実は雑誌作りの経験で私が得た一番大きな感情は「デザインで人の心を動かすって楽しい!」ということです。
というのも、雑誌を読んだ方や取材を受けてくださった方々からたくさんの感想を頂いたのですが、「これ読んで考え変わったよー!」とか「ここ感動した!」のような心動いた系の感想が多かったんです。
わたしは口下手なので、会話で何かを伝えるのが苦手なのですが、制作物を通してなら考えを伝えられたり、人の心を動かすことができるかも?という気づきでもありました。
デザイナーになった今、読み返すと直したいところはたくさん見つかりますが、このような学びと気づきを得られたので、雑誌作りはいい経験だったなと思います。
デザインで人の心を動かせた瞬間って、本当にとってもとってもうれしいんですよね。
この気持ちを忘れずに、素敵でワクワクするものを世に出せるデザイナーになりたいです。
おわりに
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