新潟県燕市は洋食器をはじめ多くの金属製品を造り、また、様々な加工技術を得意とする日本有数の金属加工業の集積地。
下請け企業も多いですが、「親企業1社に下請け企業n社」ばかりではなく、「親企業n社×下請け企業n社」という業界の構図となっています。
従来、受発注は製品(部品)、数量、納期を口答で伝えていたり、依頼製品が加工下請け企業を転々と移動して、どの企業でどんな進捗になっているのか、把握することに時間と手間がかかっています。
燕市の多くの製造工場を情報でつなげることで、一企業のみならず、業界の生産性が向上できるのではないでしょうか。
ウイングが燕市IoT推進ラボの開発メンバーに選定!
(燕三条地場産業振興センター)
国はIoT技術の導入を推進するため「地方版IoT推進ラボ」の設立を自治体に呼び掛けています。
地方版IoT推進ラボについてはこちら(経済産業省のページへリンクしています)
前述した新潟県燕市でも、2019年5月に活動が始まりました。
IoT推進ラボの目的は「IoTを始めとした最新技術の動向や活用事例等の情報共有、産学官金によるネットワークづくりに取り組むとともに、市内における先進的なプロジェクトを推進し、未来(次世代)に向けた価値を創造するものづくり産地を目指す」こと。
燕市のラボには企業や商工会議所の他に、燕三条地場産業振興センターなどが参加し、2019年9月に経済産業省の認定を受けました。
業界全体のデジタル化を目指して運用を進めるなかで、「燕版の共用クラウド」を構築することに。
このたび公募型プロポーザルを経て、ウイングが共用クラウド開発メンバーとして選定されました!
燕市中小製造業のサプライチェーン可視化に挑戦中
(燕市の企業さんです)
現在は受発注の記録や製品の流れを把握できるクラウドサービスの構築に向けて、受発注業務のデータ共有や取引に関するシステム開発に着手したところ。
実証実験や、ネットワークを連携するための課題の洗い出しを始めています。
今後については、
・活用していただく参加企業の拡大
・IoTで機器の稼働状況を自動で蓄積管理する基盤システム構築、
・工場内のセンサーで生産の進捗や機械など、稼働状況の見える化
を予定しています。
また、燕の工場をつなげるSmart Factory Tsubame Cloud(SFTC)をウイングは推進しています。
(つながる工場 Smart Factory Tsubame Cloud構想)
SFTCによって機械や工場の稼働状況も見える化されると繁忙期閑散期を企業で平準化でき、機会損失を無くすメリットが生まれます。
ユーザーへ製品を届ける日数の短縮、さらにはAIで蓄積されたデータを分析できれば様々な改善もできることでしょう。
今後の展開に、あなたの力を貸してください!
燕のつながる工場の展開もこれから本格化していきますが、ウイングではこのクラウドサービスノウハウを他地域の地場産業や他業種の企業間への導入も展開していきたいと考えています。
ぜひ、燕市出身のITエンジニアにも参加してほしいですね。
(県央オフィスのメンバーです!)
ウイングでは地域のものづくり企業を応援しています!
気になる、という方ぜひ「話を聞きに行きたい」からお気軽にご連絡ください。
Webミーティングで、社長の樋山、そして燕版共用クラウド推進担当とお話しましょう!