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バイリンガルエンジニアが魅力に思う、WealthParkの多様性

新しい資産運用体験の実現を目指すWealthParkには、様々なバックグラウンドやスキルを持つメンバーが集まっています。今回からスタートする社員インタビューでは、それぞれのメンバーが日頃どの様な思いでWealthParkで働き、組織や事業に関わっているかをお届けしていきます。

第1弾は4月に入社したばかりのエンジニアの山本さん。入社して間もない山本さんですが、現在ではプロダクトの開発からバックエンドのサーバーサイドの管理までを一手に引き受けています。常にチャレンジし続ける山本さんの姿を、これまでのキャリア形成やパーソナルライフからも紐解いていきました。


プロフィール
山本昌明 | Shoumei Yamamoto

幼少期から小学校までをニューヨーク、大学までをロサンゼルスで過ごす。高校時代は数学と物理学が得意で、天文学者を志していた。カリフォルニア大学アーバイン校に進学し、経済学を専攻(副専攻は統計学)。卒業後は日本のITコンサルティングファームでキャリアをスタートさせ、エンジニアとして楽天に入社。楽天を3年間勤めた後、2019年4月にWealthParkに参画。趣味はワークアウトとNetflix鑑賞。

ITコンサルからエンジニアへ

― まずはWealthParkに入社する前のキャリアパスについて伺えれば。ITコンサルとしてキャリアをスタートさせ、16ヶ月後にはエンジニアに転身されていますよね。

大学時代からテクノロジーが好きで。学部こそコンピュター・サイエンスではありませんでしたが、ITコンサルティングファームに入社した時も、テクノロジーに関係した仕事が出来るかなと期待していました。ただ、実際のコンサル業務はクライアントである総合商社と自社のテックチームの橋渡し役で、モヤモヤしてしまって。コンサルそのものは素晴らしい仕事ですが、自分としてはクライアントの満足度にもっと直接的に貢献したいという思いを抱いていました。

― なるほど。その頃からエンジニアとしてクライアントに貢献したいという思いがあったのですか?

そうですね。それについては原体験があって。1年目で与えられた仕事の中に、部署内の確か7つのチームから毎週提出される週報を、一つのパワーポイントにまとめるという非常にマニュアルな作業があったんです。で、どうしたら効率化出来るかを考えて、自分で書いたスクリプトをパソコン内に埋め込んで、全部自動化させてみたんですね。もちろんクライアントのバリューに直結はしませんが、社内の評価を得た事で、「ものづくり」を通じてクライアントを感動させたいという気持ちが芽生えました。エンジニアに転職したいなと思ったタイミングもこの時でしたね。

コードは大学でも少し書いていましたが、コンサル時代も空いた時間を使って書くようになって。アンドロイドのアプリを開発して、リリースした事もあります。英語の慣用句を日本語に変換する辞書アプリでした。

順調にキャリアを積んだ楽天時代

― そうして独学で研鑽を積んで、楽天に応募するに至ったのですね。

はい、思い切って。前職もコンサルだし、コンピューター・サイエンスを専門に勉強した訳でもなかったので、転職エージェントから紹介される職種はやはりコンサルが多かったんです。それでも面接に行く度にエンジニアになりたいという気持ちが強くなり、最後の最後でエンジニアとして受けた楽天で、幸運にも経験ゼロでオファーを頂きました。

ただ、今後もずっとエンジニアをやりたいか?と問われると、実はそうではないんです。今エンジニアをやっているのは、全体を知った上で30代、40代を迎えたいから。自分のスキルセットを完成させたいという考えがあって、それで今はキャリアとしてエンジニアを選択しています。

― 念願のエンジニアとして入社された楽天では、どの様な業務を担当されていたのですか?

RubyとJavaだったらどちらがやりたいかと面接で聞かれて、アンドロイドの開発で慣れていたJavaを選択したところ、楽天レシピのJavaのバックエンド・エンジニアをアサインされました。また、iOSやアンドロイドのアプリ開発にも携わりました。新人エンジニアにとって、いずれのプロジェクトもチャレンジングで学ぶ事が多かったですね。3年目に入ってチームリーダーに昇進し、プロジェクトマネジメントとメンタリングも経験する事が出来ました。

スタートアップへの挑戦


― 順調にキャリアを積んでいた楽天からの転職を意識し始めたのは、いつ頃でしょうか?

3年目を過ぎた頃、自分のスキルが頭打ちになってしまったんです。そんな折にスタートアップに転職した元同僚達の楽しそうに働く姿を見て、自分も挑戦してみたくなって。

同時に、元々エンジニアとしてだけではなく、ビジネスパーソンとしても成長したいと思っていて、複数の業界を見る必要性も感じていました。楽天ではレシピアプリというB to Cの領域に携わっていたのですが、次のステップとしてスタートアップの中でもフィンテックと不動産の2つに絞って、転職活動を行いました。

― 最終的にフィンテックではなくWealthParkに決めた訳ですが、不動産管理業界にどの様な可能性や面白さを感じたのでしょうか?

思い返すとアメリカでの幼少期は引越しが多く、またリーマン・ショック時代に親の不動産売買も間近に見ていて、不動産の面白さやダイナミズムは感じていたんです。WealthParkを受けた際に、関連する本を読み始めて、改めてその感覚を思い出して。不動産はやはり目に見えるモノで、ただの数字ではないところが大きな魅力ですね。単純に自分自身も将来的には不動産投資をしてみたいと思っています。

あと、WealthParkの面接では、執行役員・役員3名とエンジニア2名の合計5名に会わせてもらって、なんか皆んなエネルギーがあったんですよ。フィンテックと不動産管理を並べてみて、後者のビジネスにはまだ絶対に叶えないといけない夢があるんだなと強く感じました。一方で自分が受けたフィンテックは、スタートアップとはいえ資本金が結構積まれていて、会社として既に成熟している印象があって。

最終的に両社から内定を頂いて迷ったんですが、最終的な決め手になったのは、CBOの手塚さんから最終面接で言われた「直感で選んでください」「仕事は楽しまなくちゃいけない」という言葉。シンプルなアドバイスだけど、その時の自分にすごく刺さって。ここなら楽しめそうだなと、まさに直感で決めました。

1/3ずつが楽しい

― 今年の4月からWealthParkに入社して、現在はどの様な業務を担当されていますか?

コーディング、他チームとの連携、マネジメントや採用といった大きく分けて3つの業務を、丁度1/3ずつやっている状況です。

iOSとアンドロイドのプロダクトの開発、バックエンドのサーバーサイドの管理を全部やらせてもらっていて、全体を見て仕事を進められるのは非常に面白いです。最近はコードを書いているよりもコーディネーション業務の方が多くなってきていますが、そのお陰でチームが一体となっている事が働いていて実感出来るので、自分にとってこのバランスはすごく楽しいですね。

― 半年かけて最適なバランスが整ってきたんですね。エンジニアとして、日頃から心懸けている事はありますか?

前職でチームリーディングを始めた時に培った考えですが、問題を10解決しても知らないうちに新しく100作ってしまう事はエンジニアリングの世界ではよくあるので、問題解決能力に加えて、最初から問題を作らない能力を伸ばす様に心懸けています。防止出来なかった問題はチーム全体に影響してしまうので。

本来は防止出来なかった問題よりも、新しい問題に取り組む方がエンジニアの満足度や幸福度に繋がるんですよ。なので、その場にある問題を解決するだけではなく、解決した上でどうすれば問題が半年後、1年後にも起こらない様に工夫する事が重要だと思っています。

WealthParkにとっての課題

― 入社されてまだ半年ですが、山本さんが見ているWealthParkの課題はありますか?

自分が考えるWealthParkにとっての最大のチャレンジは、テクノロジーの部分ですね。ビジョンは素晴らしいし、強固な顧客基盤も持っている。でもシステムのサイズや人的リソースの問題で、エキュゼキューションが往々にして難しいんです。不動産管理会社のクライアントが増えても、サーバーのキャパシティーや性能が足りていないので、補強する必要があって。それをどう切り抜けるかが課題だと思っています。

人的リソースの不足に関しては、エンジニアは今の倍は必要かなと思っています。ただ、エンジニアが2倍になっても、単純にアウトプットが2倍になるという訳ではないですし、2倍はあくまでもざっくりとしたゴールとしての数字で、徐々に採用していく事が重要なんじゃないかなと。

― 採用については山本さんご自身も携わっていますが、WealthParkに迎えるチームメンバーには何を求めていますか?

ビジネスの視点と、プロダクトを磨く事へのパッションですね。課題をクリアしてミッションを達成する事を一緒に楽しめる人が良いです。エンジニアとしてコードを書くだけではなく、コードを書いた先にあるプロダクトを通じて、会社として何が実現出来るかを見ていて、WealthParkのビジネス自体にも興味がある人が向いていると思います。

多様性のあるチームで働きたい

― WealthParkのエンジニアチームはどんな雰囲気なんでしょうか。山本さんが唯一の日本人で、共通言語は英語と聞いていますが、多様な構成のチームならではのエピソードはありますか?

面白いストーリーならいくらでもありますよ(笑)。隣に座っていたスペイン人のエンジニアがいきなり人参を取り出して、マイピーラーで皮をむき始めて食べていた事とか。皆で一瞬えっ?ってなって、場が湧きました。その彼に言わせると、スペインではデスクで魚を焼く人もいるみたいで、オフィスにも匂いが漂っているらしいんですけど(笑)。

― なんというか、そういうのも許容される雰囲気があるんですね(笑)。

そうですね。でも、仲の良い和気あいあいとした雰囲気だけではなく、良いプロダクトを作ろう、ゴールを達成しようという真剣さもうまく共存していて、働いていてすごく楽しいチームなんです。メンバー全員が仕事において「面白さ」と「シリアスさ」の両立が出来ていて。これに関してはチームの多様性もポイントで、同じ価値観や考えを持つメンバーしかいないユニカルチャーのチームだと一方に偏りがちになってしまうところが、例えば今の様な構成のチームだと、おのずとバランスが良くなるなと感じています。

以前にいたITコンサルや楽天でもそうでしたが、チームの多様性は働く環境において非常に重視しているんです。自分が一番活躍出来る場なんじゃないかなと。

― 多様性を障壁ではなく強みや価値と捉える考え方は、幼少期から現在までバックボーンの異なる人達が集まる環境で力を発揮されてきた山本さんらしいですね。

組織においては、お互いの課題をきちんと共有すれば、そんなに複雑な事にはならないと信じています。例えば、異なるタスクに取り組んでいるビジネスチームとエンジニアチームが、壁を作らずに抱えている課題を共有したら、一気にスムーズになる。組織を一から築いた経験はありませんが、良い組織づくりは割とシンプルだと考えていて。フラットに分かり合える組織の構築に自分自身も貢献したいし、将来的にも多様性のあるチームが一丸となれる組織をつくる仕事をしたいと思っています。

― 組織づくりにおいて、会社の中で尊敬していたり、この人の元で成長したいと思う方はいますか?

VPoPのセスかな。彼は台湾人で、大学はカナダ、大学院はアメリカで過ごしていて、ホテルや不動産にも投資している方なんですが、とにかく熱くて、ものすごいパッションがある。でも自然体で、組織を良い方向に持っていく素質があって、学ぶところが多いんです。

ワークアウトと人生哲学

― 多忙な生活の中でも、ワークアウトの時間は大切にされていると伺いました。

健康でいたいと思っているんですよ。食事も糖質は少なめで、栄養素はビタミン、ミネラルやタンパク質を多めにするとか、こだわっています。ワークアウトはほぼ4年続けていて、週2回は時間を取る様にしています。ジムは3年通っていたんですが今は自宅でのワークアウトに切り替えて、ヨガマットとパワーチューブを購入して、自分でチューブ運動をやっています。あとは腕立て伏せ用の器具やアブホイールも使っていますね。

― 自宅派なんですね。

以前ジムで重いエクササイズをやっていたら、筋肉を痛めて硬くしてしまって。理想とするのは、柔らかくてパワーのある筋肉。ワークアウトは自分の人生哲学そのもので(笑)、無駄に筋肉を硬直させないトレーニングは、必要以上に抵抗や争いをしない人生哲学にも繋がっているんです。人間関係や仕事においても、君は間違っている、僕は正しいという不必要な議論はしたくない。皆んながミッションを理解すれば、自然に正しい方向に進んでいくので。

実は、これは『老子道徳経』がベースになっているんです。一番好きな本なんですが、私生活でもビジネスでも影響を受けていて、自分の人生哲学の一部となっています。

― 筋肉と人生、深いですね!記事の最後に是非入れましょう(笑)。本日はありがとうございました。

インタビュアー
飯田 明 | Mei Iida
渉外法律事務所にてファイナンス・パラリーガルを務めた後、大学院留学を挟んで飲食業の世界へ。外資系チョコレート会社のDirector of Communicationsとして、HR/ブランディングを担当。現在はフリーランスに転向し、複数の会社とのプロジェクトを通じて、カフェのプロデュース事業や人事、国内外のダイニングイベントの企画・運営に携わっている。


Mei Iida Profile - Wantedly
ダンデライオン・チョコレート・ジャパン株式会社 Director of Communications 経歴: 2007年4月〜2014年7月 パラリーガルとして都内の渉外法律事務所にて勤務。主に海外企業の日本国内における資金調達に関する法律文書の作成に関与。 2014年9月〜2015年9月 SOAS, University of LondonにてMA Food of Anthropology(食の文化人類学)修了。 2016年1月 ロンドンから帰国後、サンフランシスコから上陸したクラフトチョコレートメーカ
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