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LGBTQsも安心して働ける企業と職場、組織の風土とは?【多様性発信プロジェクト #11】

Warisでは、多様性について学び・考え・視野を拡げる活動を社内で定期的に行っています。今回はバイセクシュアル当事者であるWarisメンバーが、自身の体験をもとに「心理的安全性」が高い組織の重要性について発信します。多様性を力に変えていくためには、かけがえのない要素ですね。少しでもみなさんのご参考になればうれしいです。
#多様性発信プロジェクト

株式会社Warisのかおりんです。Warisではマッチング事業の企業側担当者として働きつつ、サーキュラーHRというメディアの運営に携わっています。

サーキュラーHRでは、人事関連の面白い取り組みや先進的な考え方をご紹介していますが、私自身、「バイセクシュアル女性」で同性パートナーと暮らしていることもあり、LGBTQなどのセクシャルマイノリティ(LGBTQs)の働きやすさに関する記事の企画を積極的に行っています!

企業によっては「センシティブな話題だから…」と避けがちになってしまうこういった企画がすんなり通るということからもわかる通り、WarisはLGBTQs当事者でも働きやすい環境です。そこで、どういった点があるからそう思うのか、ということをお伝えしていきたいと思います。

カミングアウトをしてみて驚いたこと


私はこれまで3回の転職をしていますが、どの会社でも入社時には自分が同性パートナーと暮らしていることは言わずに働き始め、上司や同僚と関係性ができてからカミングアウトをしていました。結果は様々でしたが、「なかったことにされる」か「ちょっと違和感のある態度を取られる」ことが多く、モヤモヤとする日々を過ごしていました。

次こそは、LGBTQsにフレンドリーな会社で働けたら……と思い、転職活動の際にも面接時からカミングアウトをするようになっていったのですが、Warisに入社してからは、みなさんあまりにも自然に受け止めてくださるので、日々驚いています!

例えば、こんなことがあります。

  • 雑談のなかで普通に「パートナーさんは元気?」という話が出てくる
  • 休日にどう過ごしているのか、家事分担はパートナーとの間でどうしているのか、という話の中で、パートナーの話をしても、普通に受け止めてくれる(気まずい雰囲気になったり、逆に過剰に興味を持たれたりしない)
  • 「今度ウエディング写真を撮るんです!」と言ったら、みなさんめちゃくちゃお祝いの気持ちを表現してくれる
  • 就業規則の慶弔休暇の項目について「もし私のパートナーが亡くなったら忌引きは使えるんだろうか」と思い、問い合わせたところ、すぐに就業規則を改定してくれた

こんな環境だからこそ、自然に身構えず仕事ができているので、Warisの皆さんにはとても感謝しています。

ポイントは心理的安全性


どうしてWarisはこんなにも今まで経験してきた会社とは違うんだろう、と考えてみたことがあります。

そして、「Warisはとても心理的安全性の高い組織だからだ!」という結論に行きつきました。

「心理的安全性が高い状態」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。Warisのメンバーは皆、お互いの家族のことや趣味のことをなんとなく知っています。また、聞き上手な人も非常に多いです。そのため、「この人なら自分の悩みや困っていることを話してもきっと受け止めてくれる」という関係性が至る所で形作られており、組織全体の安心感に繋がっているのです。

言い換えると、単なる「上司・部下の関係」や「同僚の関係」ではなく、「人間として信頼しあっている関係」ができているんじゃないかなと思っています。

正直に言って、私が入社した時には、HP上で「WarisはLGBTフレンドリーな環境ですよ」ということは掲載されていませんでしたし、制度としても特に何もない状態でした。ですが、Warisのあったかい雰囲気、困りごとを率直に相談できる風土があったからこそ、不安や気になることを伝えて、制度も変わっていったのです。だからこそ、「既に制度がある」「当事者コミュニティがある」ということよりも、「心理的安全性の高い組織である」ということが、LGBTQsの当事者の働きやすさのキーポイントになっているのだなと感じています。

心理的安全性の高い組織づくりのポイント


ただ、Warisも最初からそういう組織だったわけではありません。本当に様々な、心理的安全性を高める仕組みがあるからこそ、そういう組織になっていったのだと思うのです。

挙げればきりがないですが、心理的安全性の高い組織であり続けるために、こんなに沢山の施策が行われています。

  • 1 on 1の仕組みがあり、上下でも、ナナメの関係でも、同期同士でも気軽にお互いの状況を聞きあうミーティングやランチ会が催されている
  • oViceなど、リモートワークであっても身近に話せる環境が用意されている
  • キックオフや定例会などで、メンバーが一緒に楽しんだり、普段の仕事やお互いのプライベートを知る取り組みがたくさん用意されている
  • 「Wish」「テーブルに上げる」など、「思っていることを伝えてもいいんだよ」ということを示す社内用語がいくつもあり、それをやると褒められる
  • キャリアカウンセラー資格を持っている人や、「聴く」スキルを高めようとしている人も多い

こういった取り組みを、人事や経営層、そしてメンバーみんなが行っているからこそ、私のような社会的にはマイノリティとされるメンバーでも気持ちよく働くことができるのだと思います。

これってどんなに小さな企業であっても、人事予算があまりなくとも、そしてまだ「自分はマイノリティです!」と目に見えて仰られる方が社内にいないとしても、始められることですよね! 
これから多様な人と一緒に事業を成長させていきたいと思っている企業には、ぜひ「心理的安全性の高い組織」を目指した組織づくりをして、多様性を力に変えていってほしいと心から思います。



執筆者プロフィール
かおりん
マッチング事業部ソリューションチームにて企業への人材提案・研修提案・ダイバーシティコンサルティングの提案などを行う。


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