ビビッドガーデンのインターン生を紹介する企画。第2回は、大学1年生から農業に関わり続けてきた、榎唯衣さんにインタビュー。コロナ禍の中で社内の繋がりを生み出したプロジェクトと、一次産業への熱い想いに迫ります!
【榎唯衣さんプロフィール】
大学入学後、農業に関心を持ち、農業サークルを立ち上げる。また、地方自治体が主催した農業者の課題解決インターンに参加。その後、食べチョクに入社し、生産者サポート業務を担当した。現在は、マーケティング業務を中心にコミュニティなど複数のプロジェクトを担当している。
もっと多くの生産者さんの力になりたい。休学して入社した食べチョク。
ービビッドガーデンでインターンされる前は何をされていたんですか?
入社前から一次産業に関わり続けてきました。一次産業に関心をもったのは、大学1年生の時でした。進学した大学周辺の生産者さんと交流する機会が多かったことがきっかけです。そこから、農業サークルを立ち上げて、毎日援農をしていました。4ヶ月ぐらい空き家を借りて住み込みで活動していたこともあります。
その後、地方自治体が主催した生産者さんの課題解決インターンにも参加しています。私は、さくらんぼの生産者さんで営業と広報として働き、大手高級百貨店さんでの出店を獲得しました。その結果、売り上げを今までの2倍にすることができ、生産者さんにとても感謝され嬉しかったことを覚えています。
一次産業に関わる活動をしようと思った理由は、苦しんでいる生産者さんを見てきたからです。私がこれまで会ってきた生産者さんの中には、後継者がいないことが理由で高齢になっても畑仕事を続けている方や廃業を決めた方がいました。一次産業は少子高齢化の影響が深刻です。その中で、私にできることが一つでもあればと思い、活動に打ち込むようになりました。
生産者さんとの写真
ービビッドガーデンにはなぜ入社されたのですか?
援農やインターンをしていく中で、ビジネスの面で生産者さんの力になりたいと思うようになりました。今までの活動では影響を与えられる範囲が限られており、より広範囲の生産者さんに貢献したいと考えたからです。ちょうどそのころに、記事を見た父から、ビビッドガーデンを紹介されました。私は、ビビッドガーデンの「生産者ファースト」という行動指針にとても共感しました。また、代表の秋元の強い意志に、一緒に働きたいと思わされたことを覚えています。
私は必ず入社したいという思いから、社員のSNSアカウント全てにメッセージを送りました。オフィス宛に手書きの手紙も送ったほどです(笑)。面接ではこれまでの活動についてもお話させていただき、晴れて昨年の8月に入社できることが決まったので、大学を休学して、秋田から東京に引っ越してビビッドガーデンに入りました。
ー入社後は何をされていましたか?
生産者さんをサポートする、立ち上がったばかりの「生産者様パートナー」というチームで働いていました。主に担当していたのは農林水産省が行う送料無料事業の対応と、生産者さん向けに学び合いの場として提供している「食べチョク学校」の運営です。「食べチョク学校」では、生産者さん向けの勉強会で、外部講師を招いて他業界の先進事例をお話いただいたり、食べチョクの生産者さん同士のノウハウ共有会などを開催したりしました。どちらも会社として初めての取組だったので開始当初はマニュアルがまったくなく、ゼロから作りあげていく必要がありました。そのため、自分から動き考える仕事に対するスタンスを身に着けることができました。
そして、今年の6月にマーケティングチームに異動しました。現在では、お客様へ商品のご案内を送るメールマガジンの作成や、一次産業みらいラボというコミュニティの運営にも携わっています。最近では、「アイデアソン」という会社のメンバー全員で食べチョクの新たな機能を考えるプロジェクトも任されました。
ゼロから設計した「アイデアソン」。心がけたのは社内の繋がりを生み出すこと。
ー「アイデアソン」はどのようなプロジェクトでしたか?
全社から食べチョクで欲しい機能のアイデアを集め、審査を経て実際に1つ実現させようというプロジェクトです。私は、普段関わらないメンバーとの交流の機会にしたいと思い、自分から手をあげて、設計から運営までを担当しました。最終的に決まった企画は現在実現に向けて開発が進んでいます。
ーほぼ0の状態から任されたと聞いています。心がけていたことはなんですか?
会社の成長に伴い新しく入社した人が増えたので、全員を知る機会が必要だと感じ、チームや役職関係なく幅広く交流でき、自由に意見を言える場にすることを心がけました。具体的には、アイデアを出した人全員にお礼のコメントをして参加のハードルが低くなるような取り組みを行いました。また、アイデアソン関連の会話には私自身が全て反応し、活発なコミュニケーションを生み出せるような空気感を作り出だしていきました。その成果もあってか、全体の場で発言する人が増えましたし、これまで繋がりがなかった会社のメンバーと繋がることができたという声ももらいました。
ープロジェクトを運営する中で、印象に残っていることはありますか?
審査の段階で、出したアイデアのプレゼンテーションをしてもらったのですが、その時のみなさんの熱量が印象に残っています。全員が「食べチョクが社会にとってどうあるべきか」「そのアイデアが本当に生産者さんのためになるのか」といった本質的なところからアイデアを考えていました。聞いているうちに、私自身も食べチョクで働いている理由を再認識させられました。そして、この熱量を持っている人たちと一緒に仕事できていることを嬉しく感じました。
また、アイデアの評価をプロダクトマネージャー数名にしてもらったのですが、審査するときの観点を学ぶことができたのも大きかったです。実現可能性とインパクトを、定量的、定性的に根拠立てて評価しており、今まで知らなかったプロダクト開発側の思考軸を知れてよかったと感じています。
生産者さんのまだ見ぬ食材やお花を全国に届けたい。マーケティングで活躍できる人材へ。
ービビッドガーデンでインターンする魅力はなんでしょうか
自分の力で推進して成長していきたい人には最高の環境だと思います。しかも、働いている人たち全員が、忙しい中でもお互いを思いあっている職場です。そのため、ストレスなく仕事を進められますし、仕事をする上での手本となる関係性を学ぶことができます。
アイデアソンでは、0から生み出していく力と周囲の巻き込む力を身に着けることができました。スタートアップならではの限られた時間や人数の中で、全社を巻き込んでプロジェクトを進められたことは貴重な経験でした。私の強みだと考えている機動力に加えて、その後の進行のスピード感を維持できたことも良かったと思っています。
ー今後の目標を教えてください。
今後の目標は、マーケティングの経験を積んで、日本で埋もれてしまっている素晴らしい物を世に出していけるような人材になっていくことです。全国には日の目を見ていない物がまだまだ沢山あり、そのうちの1つが食べチョクの食材やお花だと思っています。
マーケティングチームで仕事をしていると、お客様が気づいていないところに本当の課題やニーズがあることを感じます。私はこれまでの経験を活かして、全国の生産者さんとともに、お客様により素敵で驚きあふれる体験を届けていきたいです。
アイデアソンでも感じたのですが、ビビッドガーデンのチームであれば、この挑戦にまっすぐに取り組んでいけると思っています。
インタビューでは、榎さんの一次産業に対する熱い思いがひしひしと伝わってきました!学生ながら、食べチョクに関わるすべての人を巻き込んだのはすごいの一言です。榎さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました!
【聞き手】佐藤宏軌(食べチョクのサービス企画でインターンをしています。学生の視点からビビッドガーデンのメンバーの魅力をお伝えします。)
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