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【社員紹介】実家のぶどう農家は経営難で廃業。コンプレックスを個性に変えて私は農業変革に挑む。

食べチョクで働くメンバーを紹介する企画。第3回は当社初のデザイナーとして入社した堀内郁花さんにインタビュー。ビビッドガーデンを選んだ理由や、農業への想いと覚悟に迫ります!

【堀内郁花さんプロフィール】
山梨県のぶどう農家の娘として生まれる。大学卒業後、新卒でWeb制作会社へディレクターとして入社。その後、ITエンジニア向けのサービスを複数展開する会社の開発部へディレクターとして入社。ディレクターでありながら、デザイン業務、開発業務など幅広く経験。2020年5月にビビッドガーデンに入社。


ディレクターの枠を超えて挑戦したこれまでの日々。


ーこれまでの経歴と仕事内容を教えてください。


新卒でWeb制作会社へディレクターとして入社しました。医療・製薬業界のサイトを多く制作する受託会社で、輸入研究用品のECサイト新規立ち上げ等を経験しました。その後は、ITエンジニア向けのサービスを複数展開する自社開発の会社へ、開発部のディレクターとして転職しました。私が入社した当時は設立6年目くらいで、立ち上げフェーズからグロースフェーズへの転換期。これまで次々立ち上げてきた新規事業を伸ばしていくタイミングでした。同じディレクターではありましたが、制作会社と事業会社では求められる能力が全く異なります。2社目は1社目と異なり事業会社だったため、サービスをどう伸ばしていくかを思考しなければなりません。しかも、当時開発部にディレクターはおらず、私が1人目のディレクターでした。なので、何かを教えてくれる人がいるわけでもなく、1人でキャッチアップしながらの業務を求められました。
また、入社当初、開発部は10名ほど。10を超えるサービスがある中、事業に対して人が圧倒的に足りておらず、「回らないなら自分がやるしかない」と思い、10日間の長期休暇中にコーディングを勉強しました。0からLPを作成したり、Gitと、本当に簡単にですがRailsも学び、1人でRails上で直接コーディングして、デプロイまで行えるようにしました。フロント領域はほぼ全て私の担当になりました。また、分析基盤が全く整っていない環境の中、足りないデータを取れるようにし、過去から現在のデータまで全て整理、ビジュアル化、関係者が誰でもすぐにグロースの進捗状況が確認できるような整備も行いました。それを元にサイトの導線設計の見直しやUIの変更を行うなどグロースに勤め、メインでグロースを担当していたサービスのCVRは、入社時と退職時を比較して、1.2%向上させることができました。それだけではなく、3日でデザインを終えないといけないのにデザイナーリソースが0という状況に陥り、私がデザインを行うこともありました。もはやディレクターではなかったのですが・・・(笑)

全て未経験の状態でキャッチアップしていったのでとても大変でしたが、企画からデザイン、実装まで全て自らの手を動かし、サービスをグロースできる環境にやりがいを感じていました。


幅広い領域での未経験からの躍進が認められ、1年間で最も成長した社員に送られる「ベストグロース賞」の表彰も受けました。


何でもできることがコンプレックス。スタートアップならそれが武器になる。


ーやりがいを感じていたことから充実していたように聞こえますが、なぜ転職を決意されたのですか?

これまでの2社では与えられたディレクター職の業務だけなく、デザインや分析周りを1人でキャッチアップしながら業務に従事していたので、周りから「未経験からキャッチアップしてできるのすごいね!」と言っていただけることも多かったです。しかし、私はむしろ器用にでなんでもできることがコンプレックスでした。
「何でもできることは何もできないこと」だと思っているからです。要は、全部中途半端で、色んな分野で70点は出せるけど、100点は絶対に出せないという自覚がありました。いわゆる器用貧乏です。だから、全部やってるけど、ディレクターでもない、デザイナーでもない、エンジニアでもない・・・前職でも、「堀内さんって何やってる人なの?」と他事業部の人から聞かれることが多々あったのですが、いつもうまく答えられませんでした。

当然ですが、専門的に長年デザインを学んでいた人には知識量でも経験でも劣ります。他の業務も同様です。一旦また受託会社へ行って、ディレクターではなく専門職として入社し、なんらかのスキルを磨いていこうかと思ったこともありましたが、22年間器用貧乏として生きてきて、生まれてこのかた何か一つを極めたという経験はなく、全くイメージがわきませんでした。

そんな中、知人に「堀内のような器用人材がスタートアップにいると便利だし絶対プラスだよ。スピード感が求められるスタートアップではいきなり100点を出す必要はない。70点しかだせなくてもいいから、その70点を素早く出すことが求められる。それは堀内は得意なはずだし、あとは周りの人たちと一緒にブラッシュアップしながら100点を目指せばいいんだよ」と言われました。


コンプレックスは個性とよく言われますが、私のコンプレックスである器用貧乏、これを力に変えることができる場所がスタートアップだと気付き、「スタートアップ」という場所を選択する決意をしました。

ービビッドガーデンとの出会いを教えてください


転職を考え始めたタイミングで、スタートアップの領域に詳しい友人に「堀内に向いている会社あるよ」と教えてもらった企業がありました。
友人からその企業は

・スタートアップであること
・デザイナーが一人もいない状況で手広くできること
・私の身近な農領域のビジネスを展開していること


だと聞きました。


・・・ドンピシャだ!と思いました。その企業が「ビビッドガーデン」だったんです。

農家の苦しみを身近で感じた幼少期。ビビッドガーデンしかない、そう思えた理由。

ービビッドガーデンへ入社を決めた理由は何ですか?

紹介してもらってからビビッドガーデンを調べていくと、秋元が出演していたテレビ番組「セブンルール」に辿り着きました。
観てみると、画面には農業の苦しみを実体験を元に理解し、農業の領域を本気でよくしようと正面から向き合っている秋元の姿が映っていました。私の実家はぶどう農家を経営していました。しかし経営難で父に不幸があり、現在は廃業しています。幼少期から農家の経営は大変だともちろん感じていましたが、だからといってビビッドガーデンを知る前はあえて農業に関わりたいとは思っていませんでした。スキルが活かせる仕事がしたいとは思っていましたが、業界や領域へのこだわりはあまりなかったんです。秋元の実家も農家で廃業している背景が自分と似ていました。ただ漠然と生きる私と違い、秋元は実家が農家というバックグラウンドを持ち、「農家が稼げる世の中にしたい」と正面から向き合っていること、ここまで一つのことに向かって熱くなりながら働いている、生きていることに感銘を受けました。この領域でならスキル以外の、私の原体験となる経験も活かせるかもしれない。「自分自身が農業の領域で農家の人生を変えた」というのが父にとっても、私にとっても、少しでも救いになるかもしれない。そう思い、会いにいきました。


かつてのぶどう畑


今では荒れ果て、中に入るのも困難に


またそれだけではなく、ビビッドガーデンのフェーズも魅力的でした。
食べチョクは今から成長していくスタートアップです。今までデザイナーが内部にはおらず、改善するべきUXが積もりに積もっている。しかも、何もないからこそ自分のやり方で1人でガンガン進められそう。まさに、私が前職で感じていたもどかしさを解消できる環境だと確信し、ジョインすることを決めました。


生産者の声をサービスに反映させる。ディレクターから「デザイナー」としての新たな挑戦

ー食べチョクではどのようなお仕事をされていますか?

初のデザイナーとして入社し、Webデザインだけではなく、アプリや紙媒体など様々な領域のデザイン業務に取り組んでいます。普段見えている食べチョクの裏には生産者用の管理画面もありますし、デザイナーの仕事は多岐にわたります。その他、もちろんフロントのコーディングもやっていますし、ディレクターの経験を生かしてGAを活用したりと、より使いやすいサービスを目指し幅広い業務に携わっています。私はただこの会社で農業界にチャレンジしたくて、入れそうなポジションが過去の経歴上デザイナーだったからデザイナーとしてジョインしただけなんです。そのため正直、デザイナーという肩書きはまだしっくり来ていないのですが、入社前に思っていた通り、幅広い業務ができてるので満足です。

エンジニア、ビジネスの社員ともに、頻繁に生産者に会いに行き直接ヒアリングしたものをサービスに反映しています。ユーザーを思ったサービス作りをメンバーみんなでできているので、「生産者のこだわりが正当に評価される世界」に向かって一体感があり、私にとってはとても面白いです。

そんな環境だからこそ、毎日が改善の日々です。



ー入社後、どんな改善を行いましたか?


簡単でわかりやすいものを2つ紹介します。

1つ目が、生産者とユーザー間のコミュニケーションが活発であることをわかりやすく伝えていくことです。
食べチョクは、一般的なECサイトとの違いとして、生産者とユーザー間のコミュニケーションがあることを何よりの特徴としています。そのため、TOPページでも商品より上にユーザーの投稿を表示しています。一般的なECサイトでは、新着商品をまず表示することで「生きたサイト感」を出すのが通例かと思いますが、食べチョクではそれをしません。一番の特徴であるコミュニケーションが活発であることを伝えられるようデザインの改善を行いました。具体的に、TOPページへ表示されるユーザーの投稿に対して、投稿日を表示させるようにしたこと、表示数を増やしたことです。やったこと自体は小さな違いですが、食べチョクのブランドを躍進させる大きな変化だと思っています。

2つ目が、お気に入り機能の充実です。
食べチョクで商品を購入するユーザーの内、約7割がリピーターです。そのため、気に入った商品をすぐリピート買いすることができるお気に入り機能は非常に大切なものです。なので、食べチョクを開いてすぐアクセスできるよう、グローバルナビにお気に入り一覧へのリンクを追加しました。今後の改善として、現状お気に入り機能は会員登録済みのユーザーしか使うことができないのですが、未登録のユーザーでも使えるようにしたいとも考えています。商品の検討リストとして使えるイメージです。



進捗率は1%。もっとユーザーが使いやすいサイトへ。


ーこれからどんな仕事に力を入れていきたいですか?

よりユーザーが使いやすいサイト作りに力を入れていきたいですね。食べチョクはただのECサイトではなく、生産者さんから直接届くということがポイントです。それを意識した上で設計していくことが非常に重要だと感じています。まだまだ未完成で変えたい部分はたくさんあるので、これからも様々な改善を提案していきたいです。食べチョクは、ビジネスサイドと開発チームの距離も近く意見交換した上で進めていくことができますし、メンバー全員で意見交換できるからこそより良いものを作れると思っています。

私は食べチョクで、生産者から直接買うのが当たり前のような世界にしたいんです。まだまだやりたいことの1%もできていません。全社を巻き込み、メンバー全員で協力しながら、ユーザーがもっと使いやすい、日常へ溶け込むサービスへ一歩ずつ近づけていけたらと思っています。

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