写真:左から鬼島、三保、上條
三保:本日はヴィジョナリーのカルチャー制作秘話について迫りたいと思います!
私も実際にカルチャー制作に関わってきましたが、制作委員会を牽引してくれたお二人に制作秘話をインタビューさせていただきます。鬼島さん、上條さん、よろしくお願いいたします!
鬼島、上條:よろしくお願いします!
三保:それでは早速ですが、なぜこのタイミングでカルチャーを作り直すことになったのか伺えますでしょうか?
上條:理由はいくつかありますが、コロナ禍におけるリモートワークの影響が大きかったと思います。コロナ禍により、過去に作った行動指針とは大きく異なった働き方を余儀なくされ、リモートワークにおけるコミュニケーションロスもたくさん発生しました。そのような背景もあり、コロナ禍当初は離職者も出てしまいましたよね。環境の変化に合わせて改めて組織が同じ方向を向いていかなければいけないと感じたことがきっかけでした。
三保:たしかに出社からリモートワークに変わってしまったら行動指針も変わってきますよね。
鬼島:以前の行動指針はもう10年以上前に作ったものでしたからね…
当時は「常在戦場10訓」と名付け、毎朝社員一同で唱和していました。
今の時代だと軍隊のように聞こえるかももしれないですけど、創業当時の実力も実績もない自分達には行動指針のように共通認識で働くことは重要だったと思います。
三保:毎日の唱和、、今の会社からは想像できないですね(笑)
鬼島:そうですね。月日が経つにつれて従業員数も増え、2019年に100坪程度のオフィスに移転したことをきっかけに、会社のブランディングを変えていかなければいけないタイミングが来たんです。その頃から細かなルールは全面的に一掃し、朝の唱和も無くしました。
それからはコロナ禍によるリモートワーク化もあり、気づくと行動指針を見ずに言える社員は少なくなってしまっていた状態だったことから、新しく作り直すことを決意しました。
三保:なるほど、コロナ禍で働き方も随分変わった時期でしたもんね。
カルチャーを作りなおすってとても大変なことだと思いますが、どのようにして作られたんですか?
上條:まず行ったことは、今まで常在戦場10訓という「行動指針」として掲げていたものを、行動指針という言葉は「こう行動しなければいけない」という押し付けのように捉えてしまうようにも感じ、「行動指針」から私達が大切にする文化として「カルチャー」に呼び方を変えるところから始めました。そのうえでカルチャー制作委員会を作り全社で募りました。
三保:そうだったんですね。募集をするうえで応募条件のようなものはあったのでしょうか?
上條:なにも設けてないです。ただ本来の業務も大切ですので、「業務のパフォーマンスも維持すること」を約束として委員会に参加してもらうことにしました。
できる限り社員全員で作りたいという思いと様々な部署から参加してほしいという気持ちはありました。有難いことに8名の社員が手を挙げてくれ、なかには入社半年ほどのメンバーまで入ってくれました。
三保:入社半年で会社のカルチャー制作に関われるなんて貴重な経験ですね!
委員会発足後はどのようにして制作を進めたんですか?大変だったことがあればお伺いしたいです。
鬼島:今までカルチャーを作ったことなどありませんから試行錯誤のスタートでした。
最初はオンラインで4~5回程の会議で完成できると想像していましたが、制作は難航し、細かな微修正などのショート会議も含めて計14回の会議を要してしまいました(笑)
三保:14回!?笑
上條:委員会を発足して大変に感じたことは、カルチャー案は誰の意見も正解や不正解はなく、皆の意見に耳を傾けるとなかなか収集が付かなくなるということです。とはいえ、皆で意見し合うこと、納得いくまで議論し合うこともとても重要であり、難航を極めましたね。
鬼島:座組作りが時間掛かりました。皆でヴィジョナリーの良いところや今後残していきたい文化などを広いテーマで意見を出し合ったり、試行錯誤しながら話し合いを重ねました。
上條:そうですね。そこから初心に立ち戻り、当社の掲げる新しいヴィジョンである「働きがいある会社になる」ことに改めて着目することにしたんです。
このヴィジョンにある「働きがい」とは、「働きやすさとやりがいであり、働きがいなくしてサービスなし、いきいきと働ける会社だからこそ、相手の期待を上回るサービスが提供できる」という意味があります。また、「社員一人ひとりのWillが尊重され、働きがいある会社をみんなで創っていく」という思いが込められています。
そこからは自分達が目指す働きがいある会社とはなにか、一人ひとりがWillを大切にできる会社とはなにか、そうなっていくために自分たちはどのようにして働いていくべきなのか、徹底的に話し合いました。
鬼島:もうそこからは自問自答の日々でしたね(笑)
一つ一つの言葉や言い回しを徹底的に議論し、完結で誰でも共通認識を持つことができ、心に刺さるカルチャーを追い求め、なんとか完成まで至りました。
三保:なるほど…それは大変でしたね…それで出来上がったカルチャーはこちらですよね。
それぞれどのような思いが込められていますか?
鬼島:このカルチャーは上から順に時系列のように成長していくイメージで作成しています。
最初の「感謝を忘れない」というカルチャーは、まさにリモートワーク環境における組織作りで最も重要であり、最初に決まったものでした。また、ビジネスの初心でもあると考え、一番上に位置することにしました。リモートワークで離れていても感謝の気持ちを言葉で伝えることで、心が繋がるチームワークが築いていけるという意味が込められています。
「努力を楽しもう」というカルチャーは、端的にいうと仕事を楽しもうという意味です。
どんな人でもすぐに一人前になることはできず、小さな努力の積み重ねであると思います。例え失敗しても諦めずに継続することでいつの日か必ず成果は生まれてくる。失敗も含めて努力を継続することを楽しめる会社でありたいという思いを込めて作成しました。
「チームシナジーを起こす」というカルチャーは、「仲間と切磋琢磨する」という意味です。人は一人で成長することは限界があり、仲間と切磋琢磨してこそ、一人では成し得ない成長をすることができます。周囲と学びを分かち合い、時に手を差し伸べ合うことで一人では乗り越えられない壁をチームで乗り越えようという団結の意味を込めています。
「責任と自由の両立」というカルチャーは、当社が掲げる「働きがいある会社になる」うえでとても重要なカルチャーです。それぞれの夢(Will)やライフステージに合わせた働き方を実現するには当然ながら与えられた責任を全うすることだと思います。それに伴い信頼を得て実現していくものです。自分らしい働き方を自由とするのであれば、責任と自由を両立できる人材になっていってほしいという意味で作成しました。
「自分らしい夢を叶える」というカルチャーは、まさに「働きがいある会社になる」うえの最終地点と考えています。当社には様々なWillを掲げる社員が在籍しており、地方に移住しながらキャリアを積んでいきたい社員や実家の稼業を手伝いながら働いていきたい社員、子育てをしながら前線で働いていきたい社員、自分だけでなく親の夢を叶えたいという思いを持っている社員までいます。
将来的にそれぞれの夢を叶えられる会社でありたい、そして自分だけでなく身近な人達も幸せにすることができる人に成長してほしいという思いで作成しました。
三保:感謝から始まり、努力を楽しみ、仲間と成長する。そして一人前になった先は自由と責任を両立できる人材になり、最終的には自分らしい夢を叶える。ということですね。
「こう成長してほしい」というストーリーのようになっているんですね。
実際にカルチャーを変更してみて現在はどうですか?
上條:10年近く続いた行動指針を変えたので、まだカルチャーの浸透という点では課題はあります。具体的な取り組みとしては、日々の業務や月初のキックオフなどで日常的に言葉にすることを意識しています。また、Uniposという感謝・賞賛のピアボーナスをシステムとして導入し、感謝の思いを気軽に発信できる場を社内で提供し、コミュニケーションの活性化にも力を入れています。
鬼島:カルチャーの最終点である社員それぞれが「自分らしい夢を叶える」ようになるためにも、本当の意味で「働きがいある会社」と思えるようになっていきたいと思っています。そのうえでカルチャーに共感してくれる仲間が増えてくれたらとても嬉しいですね。
三保:そうですね。カルチャーが体現できる仲間が一人でも増えてくれたら嬉しいですよね。
私自身もカルチャーを体現できるように日々行動していきたいと思います。
それでは鬼島さん、上條さん、本日はありがとうございました!
ヴィジョナリーのカルチャーに共感できる仲間も絶賛お待ちしています!