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「エンジニア集団が大事にする4つの文化とは?」エンジニアの成長にフォーカスした独自の文化を公開

「日本のシステムエンジニアリングに変革を起こし続ける」をビジョンとして掲げる株式会社Veogleは、社長を含む多くがエンジニア出身のプロフェッショナル集団です。

このエンジニア主導の会社がどのような独自のカルチャーを持っているのか、今回は代表である小松にその詳細を語っていただきました。

今回のインタビューでは、新技術への挑戦や学びへの姿勢など、エンジニアの成長を重視するカルチャーをお伝えしていきます。



Veogleに根付くエンジニアの成長を支える4つのカルチャー

ーVeogleにはどのようなカルチャーがあるか教えてください。

Veogleには4つのカルチャーがあります。それは、「顧客に価値をもたらすのであれば何をしてもOK」、「常にナレッジをベースにする」、「品質」、「読書」の4つです。

Veogleを立ち上げる前、マネージャーとして組織を率いて、赤字であった部門を改革し、最初の年には粗利益率を28%に引き上げ、その翌年にはさらに38%まで増加させた経験があります。その時にチームの生産性を上げる方法を考えた結果、4つのカルチャーにたどり着きました。

大人数で生産性を上げようと思うと、エースエンジニア1人だけでは成り立ちません。エンジニア全員を成長させる為には、この4つのカルチャーが重要だと考えました。

ー4つのカルチャーがあるということですが、詳細をそれぞれ教えてください。


まずは「顧客に価値をもたらすのであれば何をしてもOK」からお話しします。サービスを開発する際に、顧客にとってプラスになるならどんな方法を使ってもOKという意味です。

裏を返せば、エンジニアの好みや慣れから技術を選ぶのではなく、本当にその顧客のためになる方法を選定しています。

エンジニアが個人の好みだけで技術を選択してしまうと、いくつかの問題が生じる可能性があります。例えば、マイナーな技術を選んでしまうと、その技術を保守できる人がいなくなったり、新たに技術者を確保するのが難しくなったり、技術自体が廃れてしまう恐れがあります。また、必要のない技術を無理やり入れてしまい保守性が低下したり、運用費が増加するリスクもあります。

顧客に価値をもたらす技術を選ぶためには、エンジニアがあらゆる方法を調べて比較検討が必要です。自分が選んだ技術に責任を持って取り組むために、あえてこのようにしています。

次に「常にナレッジをベースにする」です。プロジェクトを進めていて分かったノウハウや経験した課題を、社内のナレッジとしてツールに蓄積しています。

ナレッジを蓄積しようと思ったきっかけは、複数のプロジェクトの振り返りで同じような課題が見つかったからです。具体的な例として、振り返りの際に、ユーザーストーリーから開発を始めるとプロダクトオーナーの意図から逸脱するという課題があがり、解決策として、まず画面設計を行い、プロダクトオーナーにレビューしてもらうことで手戻りを減らすというプロセスに変更したことがります。この振り返りが他プロジェクトでも発生したので、ナレッジに入れています。プロジェクトを立ち上げるときは毎回ナレッジを参照してから始めるので、同じことの繰り返しがなくなります。

3つ目は「品質」です。良いコードを書くためのガイドラインは、世の中にたくさんありますよね。しかしエンジニアがガイドラインを守っていないこともあり、品質が悪くなることも多いです。

私たちは「やって当たり前のこと」を「確実に100%やる」ことを大事にしています。バックエンド系のバグはほとんどありませんね。

よく自動テストを作るとコストがかかるという人がいます。しかし実際は、良いコードを書けば、自動テストも書きやすくなり、バグも減る。結果トータルコストが低くなるという考え方が根付いているんです。

最後は「読書」です。私たちは知りたいことがあるときに、本を読んで調べています。今はわからないことがあると、Googleで検索すれば簡単に答えが分かりますよね。

しかし検索だけだと、中身を理解せずに答えの部分だけをコピペする状態になってしまいます。

一方で、本は体系立てて書いてあるため、次のプロジェクトでも使える知識になるんですよ。読んだ本の内容を共有しあったり、難しい内容は社員同士で教え合ったりして、会社として読書をベースに知識を積み上げることを大事にしています。

マネージャーとして働いていた際にカルチャーをどのようにチームに浸透させるかを考えていました。チームの人数が多いときは、リーダーの下にサブリーダーを立てますよね。チーム全体の生産性を上げるために、リーダー層には本を読んでもらいます。

チーム全体の腕を上げるために、まずは読書から始めました。

ーカルチャーを築くための具体的な制度や慣習にはどのようなものがありますか?

例えば読書に関しては、月1回の勉強会で本を要約したレポートを提出してもらいます。レポート提出することを、書籍購入補助の条件としていますね。

他にもSlackなどを使ってディスカッションし、読書から知識を蓄積することをカルチャーにしています。

技術に関しては、アーキテクトが選定したものをレビューするようにしています。お客様に明確な理由をもって提案するためです。

メリット・デメリットを含めて説明した上で、お客様に納得して頂くことを大事にしています。

ーナレッジの蓄積に使用する具体的なツールを教えてください。

ナレッジで使用するツールは2つあります。1つ目はGitHubです。研修や開発プロセス、成果物のテンプレートが入っていて、GitHubから取り出して使っています。

もう1つはScrapboxです。小さな躓きや、バグが発生したパターンなどを書き込むようにしています。障害や問題が起こるたびに書き込んでいますね。細かいものはScrapboxに入れて、体系立てたものをまとめてGitHubに入れています。

「エンジニアは全員がスタメン」趣味のように仕事を楽しむ開発組織にしたい

ーこれまでどのように組織を作ってきたのか教えてください

実は10年以上一緒に開発してきたメンバーが集まってくれているので、今のところは組織作りには苦労していないんですよね。Veogleに入社してくれた6人は、当社の経営理念に共感したメンバーです。みんなエンジニアの成長に対して想いを持っているメンバーです。

ー共に開発を行ってきたチームメンバーが集う中で、どのような文化が形成されていますか?

集まっているメンバーは私が直接技術を教えたメンバーです。エンジニアは、誰かに教えられた人は後の人に教えるし、自分1人で技術を習得したと思う人は教えないというのが、エンジニアのあるあるなんです。これはエンジニアの育成に関する文化だと思っています。今いるメンバーには私から教わった経験があるので、後のメンバーに教えていく文化があります。

ーどのような開発組織を目指しているか教えてください。

チームに一体感があり、みんな仕事そのものが好きで、趣味のように仕事ができる開発組織を目指しています。私は趣味でサッカーをやっていますが(結構ガチンコでやってます!)、例えばユベントスやバルセロナなどの強いプロサッカーチームには、チームが勝つために戦う文化があるんですね。チームが勝つために戦うという文化はチームに一体感を生み出します。また、スポーツ選手は皆サッカーが好きで、趣味が職業になったような側面があります。このような一体感があり趣味のように楽しんでいる、そういう組織が一番強いと思っています。

私はVeogleも一体感があり、趣味のように仕事を楽しむ組織にしたいと思っています。

ただエンジニアとサッカーの違いは、エンジニアにはベンチがなく、全員スタメンなんですよ。その点で会社の方がもっとすごい組織を作れると考えています。

具体的には「しんどいけど楽しい」状態を作ることを目指しています。仕事を楽しむためには、能力が上がって「出来るようになる」から面白く感じるんです。だからメンバーの育成に力を入れています。

開発組織には、チームメンバー全員で仕事に取り組んで楽しむ空気感、カルチャーを作りたいです。組織が30人、100人に増えても仕事を楽しむカルチャーにしたいと考えています。

ー開発する上で組織として特に大事にしていることを教えてください。

なんのためにシステムを作るのかを考えることは重要です。システムは顧客も目的を達成するために作りますよね。目的を達成することがシステムの価値なのです。

例えば昨今のDXでは、売上を上げるためのシステムであれば、売上が上がらなかったらシステムに価値はありません。技術ではなく、顧客に価値をもたらすことを目的にしています。

メンバーには顧客への提供価値やビジネス目線についても、育成していきたいと考えています。しかし、いきなりビジネス目線を持つことは難しいです。

ユーザー目線を持って開発するように教えながら、徐々に視点を上げることをしています。

プログラミングが好きで、専門職としてエンジニアをやりたい人に来て欲しい

ーどういった方と働きたいか教えてください。

スキルの高さは求めていません。現在のエンジニア業界は、上流工程と下流工程で分けられていますが、弊社では顧客への要件ヒアリングから設計、開発、テストまでをスクラムのサイクルの中で実施していきます。したがって、まだエンジニアの経験が浅く、教育が必要な人の方が順応できると考えていますね。

また、エンジニアは最近、未経験採用も増え、誰でも就ける仕事になりつつあるので、専門的なスキルを必要とする専門職ではなく総合職に近くなっています。私が欲しい人材は、モノづくりやプログラミングが好きで、スキルを高めて専門職としてエンジニアをやりたい人です。

車のエンジニアは車が好きで仕事をするのと同じように、プログラミングが好きでお客様に価値を提供することが好きなエンジニアに働いて欲しいと考えています。

プログラミングが好きな人であれば、Veogleでは多くのメリットを感じてもらえると思います。


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