新卒で印刷会社に入社し、紙物を中心とした制作・ディレクションを13年間担当。以降2年間はWeb制作会社で、企業のコーポレートサイトから商品・サービスのオンライン購入サイトまで幅広く従事。その後SIerで社内制作物やクライアントの制作物、紙物のディレクションを担当。2022年4月よりアートディレクターとしてVENECTに入社。

前職までの経験

過去携わってきた中でも代表的なプロジェクトは、全国展開しているショッピングセンターでの販促キャンペーン企画です。施設内にある紙物・Web上で展開するLP制作ディレクションを担当しました。チームは社内外を含めて4〜5名(営業、制作、デザイナー、外部パートナー)で、私はクリエイティブチームのリーダーをしていたので、社内外のリソースを分配したり、公開までのスケジュール管理もしていました。

前職では、自分で手を動かしてデザインするスキル以外でも、クリエイティブ自体の良し悪しを判別する感覚、クリエイティブ制作を進めるためのディレクションノウハウを得られたと感じています。

クリエイティブはこれという正解があるわけではく、クライアントが求める最適解をいかに出せるかが勝負所だと思います。クライアントへのヒアリングでは、クライアントが頭の中で描いているイメージがどんなものか、具体的に言語化させることが重要です。そのためにどう質問したら引き出せるか、今でも日々勉強しています。

またプロジェクトを進行する際に不可欠なコミュニケーションスキルも培ってこれたと思っています。クライアントへのヒアリングやデザイン案をプレゼンする・制作チームへの指示する場面で、抽象的な事柄を正確にくみ取る・逆にわかりやすく言語化するなど、何かとコミュニケーションが肝になってくる場面が多かったので、仕事を通じて身につきました。

VENECTに入社した理由

それまでは自分の経験則やトレンドを基にした提案がほとんどで、なにかしらのロジックや根拠があっての提案ではありませんでした。基本的にクライアントから提案の根拠を求められる場面自体がなかったので必要ではなかったのです。

特に紙物の制作に携わっていた際は、リーフレットや施設内に掲示する1枚ものの広告を作っていてKPIは制作物を置いていた場所での売上の変動で計測していて、実際に私が制作した制作物をいつどこでどう見たか、制作物が本当に売上に貢献しているのかなど定量的に検証できる環境ではありませんでした。

そのような経験から、感覚だけに囚われないクリエイティブ構築の必要性を感じ、VENECTに入社しました。今後クライアントに提案する際には、マーケティングの視点や、演繹法での回答が導けるようになっていきたいです。

現在担当しているプロジェクトと役割

2022年7月から家電メーカーさんと化粧品ブランドのWebクリエイティブ制作を担当しています。私はアートディレクターとしてクリエイティブ全体のクオリティ管理をしていて、デザインを作るのは外部で契約しているパートナーです。

プロジェクトは、まずデザインコンセプトを固めていきます。進行はクライアント、外部のデザイナー、VENECTの戦略提案担当メンバー、アートディレクターです。そこではクライアントに全体のトーン&マナーや最終目的を確認し、言語化していきます。もし写真を使用するクリエイティブを作る場合は撮影場所や、使用する小道具、モデルさんの服装も含めてディレクションをし、撮影に同行して細部調整もしていきます。

商品のカテゴリーが複数あり、それぞれの商品ごとに訴求したいポイントが別個なので、それに伴いクリエイティブも別個で制作しています。何を訴求していくか、目的に沿ったクリエイティブなのか検討するのがやはり難しいです。過去事例やクライアントからのフィードバックを経て、完成を目指しています。

働く環境と社内について

VENECTには個性的なメンバーがいて、年齢に縛られず異なるナレッジに刺激を受けています。各メンバーが問題意識をもっていて実行も自らしていく、良い意味で自分の仕事にこだわりを持っている人が多いと思います。なので、チームでプロジェクトを進める場面で発展的な議論ができ、かつ統一もできます。

福利厚生にあるE-learningをよく活用しています。目から鱗的な情報が得られて、実業務に取り入れています。最近では、スムーズにプロジェクト進行するためには？という講座も受けました。

そんなVENECTではこれまでの経験で得た、多様なパターンでのクリエイティブ提案をするスキル・プロジェクト全体を俯瞰で見るスキル、ユーザー視点で提案を検討するスキルは踏襲しつつ、今後更に飛躍していきたいです。

After Work

休日は屋外で過ごすことが多いです。キャンプ、登山、サウナが好きで家族と出かけたりしています。自然と触れあうと心身ともにリフレッシュできるので好きです。

最後に...

私たちは「データを活用して、どのように人の心を動かすか」を追求しています。クライアントの先にいる生活者の心を動かし成果を生み出すことが、クライアントへの価値提供であると考えています。データに基づいたマーケティング施策は、結果などの数値の検証を繰り返し、再現性を高めることで、より良い成果を導きます。また成功体験だけではない様々なラーニングを共有し、各プロジェクトへ活かすことをVENECT全員が大切にしています。

クライアントと直接コミュニケーションが取れず、課題の具体的な共有や本質的な解決に至っていないとお悩みの方、VENECTで一緒にクライアントの課題解決へつながる仕事をしませんか？