2024年11月から形を変えて新たにスタートした、バリュエンスの全社アワード“推し社員投票”。
これまでの“上長に推薦される表彰”から一歩踏み込み、社員たち自身の手で作り上げるアワードに進化させました。アワードをきっかけに、周りの社員の行動に目を配り、バリューマインド行動に関する具体的なエピソードを言葉にし、リスペクトの気持ちが見える化されることを目指しました。
この全社アワードは、バリュエンサープロジェクトの一環として企画されました※1。
|※1プロジェクト詳細:【バリュエンサー第一期活動レポート】 バリュエンサープロジェクト、14か月の軌跡
背景にあったのは、こんな問いです。
「社員は、バリューマインドをどれくらい具体的な“行動”として、語ることができるだろうか?」
「日々の仕事の中で、どれだけの社員がバリューマインドを意識し、体現しているのだろうか?」
これまでのアワードは、本部長推薦によって選ばれる形式でした。そこに込められていた意義を大切にしながらも、もっと社員一人ひとりの視点を反映したいと考えました。そこで生まれたコンセプトが、「社員の、社員による、社員のためのアワード」です。
社員の視点が活かされることで、社員一人ひとりがバリューマインドについて真剣に向き合うようになり、所有感を持ってアワードに参加できるようになると考えました。
(写真)バリュエンサーによるディスカッション
毎月行われる「推し社員投票」──バリューマインド行動は、現場にこそある
このアワードの起点となるのが、毎月、社員が一人一票を投じる「推し社員投票」です。「この人のこの行動は、まさにバリューマインド行動だ」と感じたエピソードを具体的な言葉にして、投票します。
例えば、
・部署を越えて、誰かの挑戦を支えた行動力
・メンバーの気持ちを考えた、丁寧できめ細かなサポート
・提供価値を高めよるために、自身のスキルを磨き続けた向上心
・これまでのやり方を踏襲するのではなく、改善に取り組み続けた実行力 など
選ばれたエピソードに書かれていたのは、肩書きでも成果数字でもなく、「その人がどう在ったか」そして「その行動が周囲にどんなポジティブな影響を与えたか」というストーリーでした。
たくさんの投票の中から、5つのバリューマインドそれぞれにつき2名、計10名のノミネート者を選出しました。この選出を行ったのは、執行役員以上の経営陣。
参加した役員からは、「この行動は、どんな価値観を体現しているのか」「組織にどんな前向きな連鎖を生んでいるのか」という視点で、「派手さ」や「実績」ではなく、バリューマインドに照らしたときの「正しさ」と周囲への「インパクト」が重視されました。エピソードから読み取れるその人の在り方に丁寧に触れ、ノミネート者が絞り込まれていきました。
(画像)社長とバリュエンサーによる「全社員投票促進動画」
そして最終選考は、全社員投票。各バリューマインドの大賞と、バリュエンスを最も体現した一人に贈られる「Top of Valuence」が、社員の一票の積み重ねで決まりました。
授賞式当日。画面越しにも伝わる、あたたかな空気
そして、2025年11月末に行われた授賞式。その様子は、全社員にリアルタイムで配信されました。会場参加とオンライン参加が交わる中、印象的だったのは、その空気感でした。
ノミネート者が紹介されるたびに、チャット欄にはこんなメッセージが並びます。
「Zoeと一緒に働けて最高です🔥」
「川西さん!入社した当時から優しくしてくれてありがとうございます!!」
「ALLU1to1が成長しているのは、德永さんが尽力していただけているおかげです!!」
「高髙橋さん、いつもパートナー対応ありがとうございます!!」
「ただその瞬間、誰かのために。ほんとにこのMy Missionを常に体現されている下瀧さん大尊敬です」
受賞者が名前を呼ばれると、会場だけでなく画面越しにも拍手が広がっていきました。
(写真)受賞者の皆さん
「私一人の行動じゃない」─受賞者が語った、共通の想い
受賞者のコメントに共通していたのは、賞を狙ったのではない、自分自身の信念に沿ってあるがままの行動をしてきたという姿勢と、自分一人の成果ではなくチームのおかげ、という言葉でした。
「これまで本当に多くの方に支えられ、尊敬できる先輩がたくさんいました。その恩返しの気持ちで頑張ってきました。」
「バリュエンスで多くの人と関わりあってきたからこそ、シゴトが好きだと思えるところにたどり着けました。」
「チームのためにできることやお客さまのためにできることを真剣に考え抜いた一年でした。それができたのは、支えてくれる上司・チームがいたからこそです。」
コメントの途中で涙をにじませる受賞者もおり、本気でチームに向き合い、日々の業務に取り組んできたからこそ、溢れ出る言葉に、会場の参加者もオンライン視聴の参加者も心を打たれました。
(写真)オンライン視聴をしているチームメンバーが受賞者を称えている様子
最後に、Top of Valuenceが発表され、第一営業部 下瀧周平さんが受賞されました。
下瀧さんは、「今の私があるのもさまざまな方たちに支えられてきたおかげですし、日々現場で奮闘してくれているバリューデザイナーがいたからです。」と感謝の気持ちを伝えました。
そして、「入社して10年が経ちましたが、今でも、現状に満足することなく、必死にもがきながら目の前のシゴトに取り組んでいます。「ただその瞬間、誰かのために」という言葉をMy Missionに掲げているからこそ、自分のためではなく「誰かのためにできること」を考えてきたつもりです。もがきながら、もっと自分自身を進化させていきたいですし、皆さんのことをもっとサポートしていきたいと思っています。」と、ご自身のMy Missionに触れながら、今後への想いを語りました。
表彰されているのは個人ですが、そこに見えたのは、チームとの関係性や周囲への感謝、バリューマインドを体現する人のブレない想いでした。
(写真)代表 嵜本とTop of Valuenceの下瀧さん
社長メッセージ「カルチャーこそが、バリュエンスの競争力の源泉」
最後に、嵜本社長は、受賞者たちを見渡しながらこう語りました。
「今日ここに立っている皆さんは、理念をただ眺めているのではなく、“行動で示してくれた人”です。それが、何より誇らしい。主体的にこのような場をつくり、みんなで盛り上げるバリュエンスという会社が大好きです。」と讃えた後、バリュエンスのビジネスについて触れられました。
「バリュエンスは、業界後発で成長してきましたが、革新的なビジネスモデルで唯一無二の価値を提供してきました。それでも類似のサービスがたくさん追随し、お客さまからすれば見分けがつかない状態になりつつあります。そんな難しい局面でバリュエンスがどう戦っていくのかというと、もちろんお客さまが価値を感じる機能面の改良はどんどんスピードアップしていく必要がありますが、何よりも“カルチャー”が大事だと考えています。つまり“人”でしかない。この“カルチャー”をつくる最大の要素が『バリューマインド』です。このバリューマインドは、関係者がとてつもない時間をかけて、企業として大切にしたい価値観を凝縮した言葉になっています※2。」
※2バリューマインド策定詳細:企業が進化し続けるために必要な「組織文化」とは?社員と共に創った理念体系
(写真)代表 嵜本のスピーチの様子
「この五つのバリューマインドを体現する人が一人でも多く増えれば、他社を圧倒するカルチャーが創られる。今日、受賞した皆さんは決して賞を狙ったのではありません。自分がやりたいことを無我夢中で行動してきた結果、受賞しているんです。だから皆さんも、五つのバリューマインドを自身の所有感のある言葉に捉え直してほしい。そして、一つでいいからまずは自身の行動に落としこんで実行してみてください。全社員がバリュエンサーという気持ちで行動して、他社が真似できない圧倒的な価値を提供する会社にしていきましょう。」
社員一人ひとりのバリューマインド行動が会社をより強くするのだ、ということを改めて語られました。
これからも続く挑戦の循環
感謝の言葉が行き交い、価値観が言葉ではなく行動として共有され、それを全員で称え合う。この全社アワードは、これからのバリュエンスがどう成長していくのかを、はっきりと示していました。
理念を大切にしながら
社員一人ひとりの信念が行動につながり
その行動を称え合い、次の挑戦が生まれていく
そんな循環が、確かに根づき始めています。
(写真)授賞式の様子
このアワードは、これからも続いていきます。そして、その主役は「どこかの誰か」ではなく、「すぐ隣の仲間」です。次にエピソードを書かれるのは、次に拍手を送られるのは、次に誰かの背中を押す存在になるのは、あなたかもしれません。