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SPECIAL TALK 2017 〜 創業メンバー対談 中定 篤 x 山本 唯 〜

Photo by Reed Geiger on Unsplash

“株式会社VALT”を立ち上げた2人による対談。

デザイナーとエンジニアという異なる領域で活躍する2人の出会いとは。VALT設立に至る経緯、そしてVALTにかける2人の想いを語る。

ふたりの出会い

<中定>
元々私はシステムエンジニアとして様々なプロジェクトにアサインされて開発に携わっていました。システム業界というのは、物事を体系的に組み立てるのは得意なんですが、それが実際にどう使われるかを意識する感性が比較的鈍くて、システムとして形は整っているけど実際には使いづらかったり、場合によってはユーザーさんに我慢してもらうみたいな傍若無人なところもあって・・・

<山本>
私は当時は自由なフリーランスのデザイナーで、1年の半分働き、残りの半分は旅をしたりイベントを企画したり...。そんなある日、私と友人で企画した音楽イベントで中定と出会いました。

<中定>
そのときは服装も含めて少し変わった子がいるなという印象だったね(笑)

<山本>
特に奇抜でもなかったと思うのですが...。システム業界にはいないのかな?

<中定>
デザインのポートフォリオを見せてもらって、ビジュアライズしていく世界に感銘を受けて、この人と一緒に仕事をして、デザインの思考プロセスをシステム業界に活かせないかと直観で考えたのが起業のきっかけでした。私は学生時代にバンドをやっていて、当然音楽の趣味が合う人同士でバンドを組むのも楽しいんだけど、個人的には趣味も嗜好も全然異なるような人たちと音楽をやるのが好きでした。好みが違うから当然曲作りや練習はすごく大変ですが、結果的にとても『いいもの』ができたりする。聞きにくるお客さんも今まで関わったことのない層の人と出会えて、自分の世界の幅が広がるのが本当面白くて。人生や仕事においても同じことが言えるんじゃないかなぁ。

<山本>
システムを使って世界中が繋がったおかげで、「多様性」を自然と意識するような時代のはじまりと言われていた頃だったから、私もその考えにすごく賛同して中定に絡んでいった記憶があります。今でも"情報で世界を救う"とか哲学的な話で深夜まで語り合ったり(笑)

フィールド作りにかける想い

<中定>
山本のように企業に属していないけれど優秀な人たちを応援したいと思いました。違う感性の人たちと関わることで、既存の概念や垣根を飛び越えたい。実は「飛び越える=vault」が会社の語源なんです。

<山本>
「u」忘れて登記したんだよね。結果的によかったんだけど。

<中定>
それからアートイベントなどで活躍している人たちとの交流を通じて、彼らが活き活きしていることにも影響されました。同じような人たちで集まるのではなく、いろんな人たちが交わる「ワクワクできるようなフィールドづくり」をどんどん意識して、これが会社の理念だと思うようになったんです。

シンボル「◯ば」について

<山本>
私はビジュアライズ、つまり視覚からの情報が考えの中心でした。でも子どもができてから、今まで関わってきたアートなことを、システムと組み合わせることによって、意味のあるものにしてみたい、という欲がでてきたよ。

<中定>
物理学って何もない混沌としたことを数値化して定量化・体系化していく学問で、アートの世界も根本のところは共通していると今でははっきりと感じてる。『システムとデザインのコラボ』って、そういうことではコミュニケーションでもっともっと具体化していけると思っているし、それがVALTの使命であると考えてます。

バルトの望む社風

何事においても、「思考」することを大切にしたい。

バルトが目指す未来

<山本>
最初はエンジニアとデザイナーっていう思考回路の違うふたりで、時代もSNSとかスマホの普及が始まる頃だったから、何をしようかと悩んだね。

<中定>
デザインとシステムが手を取り合うことで生まれる新しいアイデアをどんどん発信したい。そのためにもまずはWeb制作を中心に展開して、次の時代に備えるための技術的根拠を確立することを目指して挑戦していました。5期目からはメンバーも増えてきたので、これからは中長期計画を意識しつつ、個人の集まりでは終わらない『組織』として活躍できるようにブランドイメージも変えました。ITとデザインがきっかけで、長期的にはクラウドサービスの開発やアート作品の制作販売、新しいオフィスづくりや、プログラミング塾などの事業の展開も視野に入れつつ人間として成長できる“ば(場)”、人が集まる“ば(場)”作りを目指して頑張りたいと思います。

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