UUUMマーケティング執行役員・宮﨑航(わたる)が、社内で働く人々にフォーカスし、挑戦や仕事の舞台裏をお届けする「ミヤザキワタルコラム」。今回は、大規模イベントにおいていかにして協賛ブースを「エンタメ体験」へと昇華し、ビジネス成果を生み出すのかというテーマをピックアップ。株式会社IRIAM(イリアム)様の協賛施策を大成功に導いたキーマン3名を迎え、「ファンファーストな協賛設計」と、それを実現した営業×イベント制作チームの連携の裏側に迫ります。
写真左から:宮﨑 航(UUUMマーケティング株式会社 執行役員)、渡邊 寛人(同、プランニング第2グループ チームリーダー)、郡司 玲奈(UUUM株式会社 ライブエンタテインメントユニット 協業イベントチーム)、坂井 俊之介(同、ライブエンタテインメントユニット 協賛チーム)
目次
- はじめに:東海オンエア 有明アリーナ公演について
- 熱狂空間に「協賛ブース」をどう溶け込ませるか? プロジェクトの裏側
- 協賛ブースを「エンタメ体験」へ昇華。過去の文脈を繋ぐコンテキスト設計
- 顧客体験を下げない「現場対応力」と、確かな「ビジネス成果」
- 営業から制作までワンストップの体制がもたらす、独自のマーケティング価値
- 今後の展望と目指す姿
はじめに:東海オンエア 有明アリーナ公演について
2026年2月、有明アリーナで開催された東海オンエアの単独イベント『煮ても東海!焼いてもオンエア!お前ら全員生の俺らで焦がしたろ〜会!!』(昼夜計2.8万人動員)。約3年半ぶりのリアルイベントということもあり、ファンの期待値は最高潮に達し、会場は凄まじい熱狂の渦に包まれました。(※当日のイベントレポートはこちら)
熱狂空間に「協賛ブース」をどう溶け込ませるか? プロジェクトの裏側
── 宮﨑:今日は東海オンエアの有明アリーナ公演での協賛施策についてインタビューさせてもらいます。このイベントはファンにとっては念願のアリーナ公演でした。まずは皆さんの自己紹介と、本件での役割について教えてもらえるかな?
渡邊:営業チームにて、チームリーダーをしている渡邊です。ビールが好きです!自分の性格は、すごく“気にしい”で顔色を伺ってしまうところもあるんですが……(笑)、持ち前の明るさと物腰の柔らかさでカバーしています! 今回はIRIAM様へ 「このイベントを一緒に盛り上げませんか」というご提案から、協賛領域全体の設計や進行面のフォローを担当させていただきました。
郡司:LE(ライブエンターテインメント)第2グループの郡司です。音楽、特にテイラー・スウィフトが大好きです。性格は社交的だと思われがちなんですが、実は家では静かにずっと天井を見ています(笑)。当時は協賛チームも兼務しており、本イベントでは協賛領域の全体統括を務めました。主に会場外のブース空間の設計や、来場者の導線管理などを一括してディレクションしたほか、協賛メニューの中の演出部分やCM放送なども含め、イベント担当者や制作会社との連携も担っていました。
坂井:同じくLE第2グループの坂井です。宮﨑さんと同じ福井県出身です!入社して間もないタイミングで、この有明アリーナが初の現場でした。なので今回は、おふたりと制作スタッフのサポートをやらせてもらった形になります。現在はイベント協賛をメインで担当しています。
協賛ブースを「エンタメ体験」へ昇華。過去の文脈を繋ぐコンテキスト設計
── 宮﨑:まずは今回、具体的にどんな協賛ブースを展開したのか教えてもらえるかな? 企業からのメッセージを、いかにしてファンが喜ぶ「エンタメ体験」へと昇華させたのか、そのアプローチを聞きたいです。
渡邊:はい。そもそも「IRIAM」とは、1枚のイラストだけで簡単にVTuberのようにキャラになってライブ配信ができるアプリです。実は以前、てつやさんとのタイアップでライブ配信を実施したのですが、その際、このアプリのインフルエンサー起用施策として当時過去最多の視聴数を記録するなど、凄まじい反響がありました。今回は、その配信で誕生し大きな話題を呼んだ「イケメンVTuberてつや」と「坊主のてつや」アバターを、ファンの方々が会場で実際に体験でき、限定ステッカーがもらえるという体験型ブースを展開しました。クリエイターとファンが共有している文脈(コンテキスト)を、そのままリアルに落とし込んだ形です。
※実際のブースデザイン案。過去のライブ配信施策で話題になった「坊主のてつや」をフックに、ファンの熱量を高める設計に。
── 宮﨑:今回のアリーナ公演って、ファンの期待値が極限まで高まっていたイベントだったじゃない?これほど熱狂的なイベントほど、企業が発信する広告メッセージって必ずしも届きやすくはないと思うんだけど、そこはどうやってクリアしていったのかな?
郡司:制作側としてもそこはすごくプレッシャーでした。ファンの期待値は高まりきっていて、言ってしまえば「東海オンエアだけを目的に来ている」わけなので。いかに世界観に親和性を持たせるか。協賛ブースを孤立させないための見せ方の調整はすごく苦労したところではありますね。
渡邊:だからこそ、「以前ライブ配信でコラボしたから今回もどうですか?」といった単なる枠売りの営業ではなく、「ライブ配信施策を見られなかった方も含め、会場に来るファンの方々にあの熱量そのままの体験を届けましょう」と、過去の文脈から「線で繋がる協賛施策」としてご提案したんです。 ただブースを出すのではなく、「一緒にこのお祭りを盛り上げるパートナーになりませんか」というスタンスでお声がけさせていただきました。
顧客体験を下げない「現場対応力」と、確かな「ビジネス成果」
── 宮﨑:当日はあいにくの雨で寒かったのに、体験ブースには長蛇の列ができていて、体験後の満足度もものすごく高かったよね。
坂井:私は前職でアイドルのマネージャーをしていた経験があり、これまで数多くのイベント会場を見てきましたが、今回のブースの作り込みは、これまでに見たことないぐらいのクオリティの高さだったんです。協賛ブースというと、簡易的なテントでサンプリングを行うだけのものを想像しがちですが、ちゃんと照明もサイネージもあって、世界観がしっかり作り込まれていてびっくりしました。
郡司:IRIAM様も「ファンの方々を喜ばせたい」という熱意とアイデアに溢れていて、私たちもそれに全力で応えるべくブースを作り込みました。その分、ありがたいことに当日は、朝9時の時点から想定をはるかに超える大行列になってしまって。「一人ひとりの満足度は絶対に下げたくない」という想いを守るため、現場スタッフと即座に連携しました。メインの体験価値はそのままに、説明時間を短縮して回転率を上げるなど、待機列へのケアを徹底しました。この臨機応変なオペレーション変更により、結果としてクレームを一切出すことなく、多くの方に楽しんでいただけるブース運営を実現できました。
坂井:現場を回す人間が協賛チームを兼任しているからこそ、部署間の確認フローを挟まず、その場で即座にオペレーション変更の判断ができるなど臨機応変に対応できる点は、自社ながら非常に強力な強みだと感じました。また、ノベルティをもらうために並んでいるのはライト層だけでなく、“昔のライブグッズ”を身につけたコアなファンの方々も多くいらしたんですよね。「坊主のてつや」というコアファンに刺さるインサイトと、「ノベルティがもらえる」という新規層へのフックが、ちょうどいいバランスで設計されていたんだと思います。
渡邊:結果として、用意していたステッカー5,000名分をすべて配り切ることができました。来場者の反応も『あ、坊主のてつやだ!』『これ配信でやってたやつだ!』と、ライブ配信施策の文脈がリアルな体験へと繋がったことに大変喜んでくださっていました。5,000人もの方々と深くポジティブなブランド接点を持てたこと、そして何より「クリエイターの熱量ってこんなにファンを動かしているんだ」とIRIAM様に実感していただけたことは、我々としても非常に大きな手応えとなりました。
営業から制作までワンストップの体制がもたらす、独自のマーケティング価値
── 宮﨑:そもそもイベント協賛って、クライアントからすると当日までどんな空間になるか見えないから、投資対効果のイメージがつきにくい施策だよね。その点、今回はIRIAM様が抱くかもしれない不安を見事に払拭できていたと感じます。改めて、今の「営業×制作」体制ならではの強みって何だと思う?
坂井:一番は、普段からイベント制作の現場にいるメンバーが、初期の企画段階から入っていることですね。「ただブースを出す」のではなく、ファンの熱量に自然に馴染むような「空間全体を巻き込んだ立体的な体験設計」を、初めから高い解像度で組み上げることができるんです。
渡邊:そのおかげで、私たち営業も非常に助かっています。制作チームがその「解像度の高い空間イメージ」をスピーディーに形にしてくれるから、私たちは自信を持って商談に臨むことができる。先ほど宮﨑さんが指摘した『当日まで見えない不安』に対しても、説得力のあるご提案で明確に払拭できていました。この両輪の連携こそが、今の体制の最大の強みだと思っています。
今後の展望と目指す姿
── 宮﨑:最後に、今後のそれぞれの目標や展望を聞かせてください。
郡司:私は常に「ファン目線」に立つことを大事にしています。自分が作ったものでファンの方々が心から楽しんでいる姿を見るのが一番のやりがいなので、これからも「どうやったら喜んでもらえるか」を第一に、新しいコンテンツを生み出し続けていきたいです。
坂井:これまでは既存のイベントに協賛いただくケースが多かったのですが、今後はクライアント様が抱える「マーケティング課題」を起点に、こちらからゼロベースでイベントを創り上げるような提案をしていきたいですね。クリエイターの力も借りながら、枠に縛られない課題解決の形を作っていきたいです。
渡邊:坂井さんの言うとおりで「イベントの枠があるから協賛しませんか」という従来の営業発想からは完全に脱却していきたいと考えています。日々私が心掛けている「三方よし」は、ファン・クライアント様・クリエイターの三者が単に満足するというだけでなく、ファンの方々から「この企業がいてくれたから、イベントがもっとおもしろくなった!」と感謝していただけるような体験に着地させること。広告・協賛をノイズにすることなく、より深いエンゲージメントとビジネス成果に変換できるような取り組みを、私たちのタッグで次々に実現していきたいです。
【ミヤザキワタルの視点】
熱狂に包まれたイベント空間での企業協賛は、ブランドとファンを深く結びつける絶好の機会。そのポテンシャルを最大化し、単なる広告ではなくポジティブな「体験」として受け入れてもらうためには、クリエイターとファンの文脈を正確に捉え、物理的な空間へと乖離なく実装するプロセスが不可欠です。
UUUMマーケティングが提供するのは、この「文脈理解」から「実装」までの分断をなくし、ファンの熱量をクライアントの確かなビジネス成果(投資対効果)へと直結させるワンストップの仕組みです。これからも、クリエイターとファンの文脈を熟知した「企画力」と、現場で成果を逃さない「制作・実装力」を武器に企業の皆様の課題解決に伴走してまいります。次回のコラムもお楽しみに!
■ワンストップでの施策提案・実行支援
UUUMマーケティングでは、インフルエンサーを起用した施策はもちろん、今回ご紹介したような「現場のリアルなインサイトを突く戦略立案」から「広告運用のリアルタイムな最適化」まで、ワンストップで伴走いたします。YouTubeに限らず、TikTokやBeReal等を含めたクロスチャネルでのご提案も可能です。「自社商材に合う新しい見せ方を提案してほしい」「まずは情報収集から始めたい」といった段階でも、ぜひ下記ボタンよりお気軽にご相談くださいませ。