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いい会社に入るのではなく、素晴らしい会社を創る、でいきませんか

田中弦です。久しぶりに、ブログを書きたくなった事があったので書かせてください。

また、あいかわらずの経営ポエムです。そしておそらく長いです。

さて、何が久しぶりにブログを書く気にさせたかというと、先日ある大学生の方が、とあるベンチャーに内定もらった、とFacebookに書いてたんですね。

で、ベンチャー志向になったのは僕のスピーチとFringe81のインターンがきっかけだったと。これはうれしいことですほんとに。

Fringe81今はほとんどインターンシップを通じて新卒採用をしていますが、私の説明会でのスピーチはFringe81のことは10%も話しません。むしろ年々減っています。(そろそろ増やそうかとも思っていますが。)

では90%何を話をしているか、というとそれはインターネットの素晴らしさ、ネットビジネスがますますの可能性と成長性があるので飛び込んでみるきっかけを作らないか、ということだけ話をしています。昨年はチャットボットやアマゾンエコーについて話をしていました。

そしてFringe81の事業内容がよくわかっていないまま、事業系は毎年100人弱、技術系は50人弱の大学生が、インターンシップに参加しにFringe81にやってきます。Fringe81のインターンシップは事業系も技術系も、知的好奇心を最大限刺激しながら、チームで困難なことに取り組むこと、組織で成果を出すことの崇高さを体験してもらっています。

その中で、毎年10名~20名くらいの大学生が、Fringe81に内定し、内定承諾してくれます。この時点でも、Fringe81が実際に何をやっているか、を100%理解している大学生はいないです。事業ではなく文化や、この雰囲気、組織に惹かれて入ってきて欲しいと思っていることもあります。この雰囲気に1番合うと思った方に内定出しています。

さて、私が彼のキャリアのきっかけになれたのはとってもうれしいのですが、僕がネットベンチャーな起業家の人にお願いしたいのは、「もっと優秀な若者をネットベンチャー界に送り込むのにみなさんの力を借りたい」と思っているのです。

起業家は、現実を歪曲し、未来を創る、そして未来を魅せる能力に長けていると思います。かつて私も、孫正義さんであったり、ネットエイジの西川潔さんだったり、松山太河さんに現実を歪曲され(笑)、この世界に飛び込んできたのです。新卒採用の場面では、関西にいくと、社長で大学生にプレゼンしまくっているの僕だけです。ほとんどの場合。

これは勿体無いです。僕以上に未来を語れる人もいるだろうし、僕とは別の分野で(エンタメとかゲームとか)で語れる人もたくさんいるから。中途採用にしてもそうで、もっともっと優秀な人をネットベンチャー、特にテクノロジーベンチャーに来れるように刺激したいですね。何か一緒にやれるといいのですが。

さて、今度はタイトルにつけた「いい会社に入るのではなく、素晴らしい会社をつくる、でいきませんか」、です。このテーマについて書きたいです。

大学生の方や、社会人の中途採用の面接で、みなさん「いい会社」に入りたいとおっしゃいます。親御さんも、もちろん「いい会社」に入れたい、とおっしゃいます。

「Fringe81さんはいい会社ですね」ともよく言われます(ありがとうございます、うれしいです)

ですが、すごく誤解を恐れずに言うと、起業家としては「(ある程度出来上がった)いい会社」に入るんだ、と思ってほしくないです。それを目的にしてほしくない。

確かに、Fringe81ひとつとっても、昔のようにキャッシュもコネも技術もなく、でも夢だけがあって死に物狂いで会社を大きくしていく、というステージではないのかもしれません。大学生や中途採用の方に、それやってください、と求めているわけでも、ありません。

ベンチャー苦労話をされても、もはや響かないオッサンの昔話にしか、聞こえないかもしれません。

特に、昨今はベンチャーへの投資金額も大きくなってきたぶん、短期的に大きくなる会社も増えてきました。「(ある程度出来上がった)いい会社」に見えがちになるのです。

私はですね、大きな声で言いたいのです。「いい会社」に入るのではなく、「素晴らしい会社を創る」ことを目的にしたほうが、大興奮や達成感や成長が得られますよ!と。そしてそれはベンチャーのステージ関係無いですよ!(500人以上の会社は別かもしれませんが、、)と

自分で考え実行し、素晴らしい成果を出すと、会社は変わります。ものすごい勢いで変わっていきます。これを体験すると、あきらかに劇的な成長ができます。

かつて私が発案した商品で、モバイル広告市場の黎明期に200-300億円市場を創ったことがあります(ガラケー時代なのでなんの自慢にもならない化石な逸話です)「あれ俺がやったんだ」ということが誇りになっているのではありません。「あれをやって、会社が変わり、素晴らしい会社になるきっかけとなった」ことが私を大きく成長させました。

という話をすると、「田中さんは当事者意識抜群ですねw」と言われます。まぁそうなのかもしれませんが、当事者意識があったからそれが出来たわけでも無いと思っています。

当時ネットエイジ社長だった西川さんは、何もしてくれませんでした(笑) が、それを社外の先輩に愚痴ったら、言われたことがあります。(当時私は26歳くらいだったのでご容赦いただきたいのですが。そして今思えば任せてもらってた、ってことです)「お前何言ってるんだ、西川さんは幸運のお守りみたいなもんだよ、お守りは別に何もしてくれないだろう!お前が会社変えるんだよ、そのほうが美味しいだろう?」と(小澤さんだったような、、、記憶が定かではありませんw)言われて素直に受け取っちゃいました。

会社への愛情と、「もし、これができたら俺おいしい」という損得勘定、そのくらい人間臭いものが、私を突き動かしました。馬鹿というか、素直というか。本当に、会社を変える、そして成長する原動力を創ることこそ、面白く興奮することはありません。だから、当事者意識、なるものは会社が与えてくれるものでもなく、結局自分で持たない限り、そして会社への愛情だとか自分の損得勘定が無い限り、それは生まれないと思います。

ネットベンチャーに入ろうとしている(もしくは検討しているみなさん)、そしてネットベンチャー企業にいるみなさん、もし、自分のいる会社が「素晴らしい会社になるきっかけ」を自分が創れたら楽しくないですか。それが目的で転職したら、就職したら変ですか。

もはや、10億円程度の売上のビジネスは、10年前のネット業界とは違い、容易に(難しいのはわかっておりますが)立ち上げる事ができると私は思います。市場は巨大になり、そのぶん競争も激しくはなっていますが、可能性は広がっています。特にFringe81が主戦場としているネットマーケティング市場は、テクノロジーも手法もメディアも次々に変わり、そのチャンスに満ちあふれていると思います。

10億円程度の売上、といったのは、30-200人くらいの会社で10億円の事業を作れれば、会社が「素晴らしい会社になるきっかけ」を作れるサイズくらいなんではないかな、と思います。むろん利益水準にもよりますが、10億円の売上があれば、20-30人くらい、採用可能ですよね。20−30人採用し、その人達が将来の利益や将来入ってくる人のために、未来を紡ぎ出す。そして当事者は、興奮したりワクワクする。10億、というのは単純化しすぎかもしれませんね。20-30人養うことができるレベルの事業、と言ったほうがいいでしょうか。こうなると、楽しくなりますよ~。ましてやそのきっかけを作ったのが自分であれば。

注意したいのは、別に事業を創るだけが、「素晴らしい会社を創る」ことではないと思います。↑の例は、あくまで私の体験がそうだった、ということです。他の方法もありえます。例えば、カッティングエッジな技術開発をして、「あのテクノロジーならあそこはヤバイ」と世にPRして会社を創ることもできるだろうし、会社の中が生き生きとなる仕組みをつくって会社をガッチリ下支えすることも、会社を創ることです。すごい人を採用しまくる人事だって、そうです。どんな職種の人だって、素晴らしい会社を創ることは可能です。

新規事業立ち上げるのも、新しいテクノロジーを開発するのも、大変です。ですが、結果として会社が素晴らしくなれば、その大変さも全て吹っ飛ぶほどの興奮と達成感と成長が得られると私は思います。そういったことが日常茶飯事に勃発する会社の礎石を創るために、そのために、日々一生懸命働いてきたのです、私は。そして若手にもっと活躍してもらいたい。どんどん、「Fringe81の田中は大したことない。Fringe81は私が創った」と言って欲しいです。会社を変えるようなこと、やってみませんか。多くを求めすぎなのかも、しれません。でも、大いに期待したいのです。人間の可能性はそう捨てたもんじゃない。

Fringe81の中途の諸君、新卒の諸君、内定者の諸君、こういった達成感が得られる会社にしていきたいです。

中途採用の方も、新卒採用の方も、そういう感覚を得られることに参加してみたい、という方と働きたいです。

全業種募集しておりますので、採用ページをご覧いただけると、うれしいです。

Author : yuzuru

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