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全社員でパーパスを学び、意見を出し合い、半年かけて完成しました。

こんにちは!採用広報のきょんきょんです。
2023年12月、当社はパーパスを策定しました!

このパーパスは、全社員でパーパスを学ぶことからスタート。ワークショップやディスカッションを繰り返し、約6ヶ月間かけて策定されました。

今回は策定までのプロセスを、一社員である私の視点で余すところなくお伝えします!

Phase1 学ぶ

近年、企業の在り方を語る言葉は、与えられる”使命”=「ミッション」から、自分たちの中に湧き上がる”志”、”存在意義”=「パーパス」に変化してきています。ユナイトアンドグロウにおいても「あらためて全社員(※1)でパーパスを考えて決めてみよう」ということで、パーパス策定に向けた取り組みが動き出しました。

※1:UGでは、大事なことはいつも全社員で話し合って決めてきました。
↑直近10年の間に全社員で話し合って決めたこと年表

全社向けに初めて「パーパス」の話題が出たのは2023年1月。拡大全社会の須田さん(社長)の発表のなかで2023年の課題に「パーパス策定」というワードが含まれていました。前年からコーポレートロゴの一新にも取り組んでいたので、そこと連動して取り組むことになりました。

まずは、パーパスについて全社員で理解を深めようということで、2023年6月の全社会に「パーパス経営」の第一人者として多くの企業の経営をサポートされている名和高司先生(京都先端科学大学教授/一橋大学ビジネススクール客員教授)をお招きし、基調講演を行っていただきました。私は正直、パーパスという言葉への感度が低く何も知らなかったのですが、「パーパス経営とは?」についてSDGsなどの社会的背景や日本企業での先進事例を交えて講義いただいたことで理解を深めることができました。

Phase2 意見を出し合う

6月の講演をもとに、7月の拡大全社会(※2)で「UG版パーパスを考える」セッションを半日かけて実施しました。

※2拡大全社会:UGでは月に一度、全社員参加の集会を開催しています。1月・7月は拡大版として終日かけて実施しています。

名和先生の基調講演の録画VTRを視聴して振り返ったあと、以下のテーマでワークショップを行いました。

あらゆる制約を取り除き、こうあったらいいなという世界を書き出すという前提で、次の3つのテーマについて考えました。

 ①「顧客および顧客の顧客にとってどんな未来を作りたいのか?」
 ②「社員にとって、どういう会社でありたいか?」
 ③「社会や地球(未来の子どもたち)にとって、何を残したいか?」

まずは各個人で自分の考えをまとめ、テーマごとに決まった色の付箋に表していきます。

自分の考えを整理したあとは、年齢も社歴も経験もランダムなメンバーで構成されたテーブルごとに各々の考えをシェアしあいました。

そして、写真に撮って社内SNSで共有しつつ、会場の壁にも貼っていきました。

最後に、くじ引きで当たった人がテーブルで話したことや印象的だったワードなどを参加者全員に向けてシェアしました。

さまざまなワードが出ていたり、なかにはイラストにしていたり、日本語・英語が混在していたり、「そういうアイディアもあっていいんだな」と気づかされることもたくさんありました。

Phase3 決定する

後日、集まったたくさんのワードをもとに、有志+社長によるアイデア会議を追加で行ったり、全社会の付箋をもとに「あなたが考えるUGのPURPOSE」というテーマで全社員からアイデアを集めたりして、2023年12月の「パーパス決定会議」で決定しました。その期間、経営会議でも何度も議論を重ねていたそうです。

決定の全社報告に、須田さん(社長)からのメッセージも添付されていました。

拡大全社会やその後のディスカッションで作成をした、全社員のアウトプット数百件の全てを閲覧し直しました。そして、産みの苦しみの中で、あきらめずに議論を続けた結果、当社らしいパーパスを策定することができました。拡大全社会のときにあきぺ(2023新卒社員のパワーネーム)が作成した「顧客のパーパスを実現する」が原案の一つとなりました。あきぺありがとう!

なぜこのパーパスがうまれたのか?私たちの現在における危機感がその背景にあると、私は理解します。

  • 私たちは、お客様にとって「なくてはならない存在」に、本当になっているだろうか?
  • 何のためにこの会社を運営しているのか?そのことを考えたりシェアしたりする機会は十分だろうか?
  • 昔と違ってお客様が自然と集まるようになった。その反動で甘やかされていないか?会社が(一人一人が)弱体化していく懸念はないか?
  • 同じ仕事をこなしているだけで1日を過ごしていないか?困難な仕事に取り組めているか?顧客の事業全体を考えて仕事ができているか?
  • 当社に必要なのは「人材」なので、「仲間とのつながり」「自己成長」「ユニークな働き方」などに目線が集まりがちだが、これらは会社の目的(パーパス)ではない。どのように補完すれば良いか?
  • 情報システムは、現代社会の組織においては本当に重要で、ITで効率化していない会社は淘汰される運命だ。私たちにはもっと出来ることがあるのではないか? 私たちは企業変革の中心に立てているだろうか?
  • 当社はグローバルカンパニーではない。全国対応のサービスもプロダクトもない。事業の多角化もしていない。これでいいのだろうか?

→ → 数百ある顧客企業の全てを、我々の一部だと捉えてしまってはどうだろう? 我が社は実は、日本中・世界中に事業を展開している巨大企業グループなのだ。顧客企業の一部となる。なりきることで、世界全体に影響を与えていこう。

なお、今後は「パーパス」「コアバリュー」「ビジョン」の3つで会社の理念を整理していく予定です。

パーパス(存在意義):何のために我が社があるのか?
「お客様のパーパスすべてが、私たちのパーパスです」

コアバリュー(価値観):どのような価値観・原則・信条を中心に置いて会社を運営するか?
「つながりと成長」

ビジョン(野心的目標):10年先・20年先・30年先などで会社はどうなるのか?
「中堅・中小企業の情報システム部門に最も影響力のある会社となる。」

ここまでで、UGグループ全社員から集まったキーワードは、全部で 678件 となりました。おかげで議論が大変深まりました。ありがとうございました!以上共有します。

パーパス、コアバリュー、ビジョン - ユナイトアンドグロウ株式会社
Purpose, Values & Vision 私たちは、お客様の理念・ビジョン・ミッション・パーパス実現のために存在します。 お客様の事業目的や将来の可能性に強い共感をもって積極的に学び、真摯に仕事に取り組みます。 お客様企業の多様な事業の発展を通して、私たちは世界の前進に尽くします。 ...
https://www.ug-inc.net/company/philosophy

私は新卒でユナイトアンドグロウに入社したため、他の会社がパーパスなどの「会社で大事にすること」をどのように決めているか、正直わかりません。ただ、知らないところで誰かが決めてくれたことよりも、決める過程を知っていて直接関わっていることのほうが思い入れがあるのは間違いないかなと感じています。とくにパーパスは「自分たちの中から湧き上がる”志”」だからこそ、全社員が自ら考え、自分の意見を共有できる機会がある、それ自体が会社にとっての財産なのではないかと思います。

次はビジョンの再構成が予定されています。創立20周年、もう20年であり、まだ20年です。この先ユナイトアンドグロウが目指すものは何なのか。全社員で考えていきたいと思います!


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