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【役員紹介】ボクの理想はペンギン村のような会社組織。不条理はあるが社会の闇のないオープンな優しい世界

波乱万丈、36歳で訪れた変化


こんにちは、ざわちんです。今回は取締役人材開発本部長の高井さんにインタビューをしました。今日は私、ざわちんが個人的に聞きたいことを中心に質問させてもらいますので、よろしくお願いいたします。採用広報メンバーの同意はとれていますので安心してください(笑)

えー、そうなんだ。承知しました。では、素直に何でも回答しますのでお手柔らかにお願いします!

ありがとうございます。では、まず前職のことを聞かせてください。
高井さんはUGに入社する以前、なにをされていたんですか?

前職は30歳のときに友人と会社を設立したんです。その前の話をすると長くなるので割愛しますね。その会社では飲食を中心に、教育やWEB関連の事業を展開していました。飲食事業はプライベートブランドをつくることを目指してノウハウを学ぶためにフランチャイズで複数の店舗を運営していました。また、教育事業は「7つの習慣」を活用したビジネス、WEB事業は住宅関連のSNSをつくっていましたね。当時はまだスマホやFacebookなどもない時代で、ビジネスモデル特許を取得してがんばっていたのですが残念ながらローンチすることはできませんでした。全く関係のない事業をやっているようにもみえますが、どの事業も「笑顔を増やす」ということをミッションにして取り組んでいました。

前職も会社経営をやられてたんですね。

ベンチャーだったので何でもやってましたね。初めて給与計算をしたときは間違えて税理士に怒られたこともありました(笑) ドタバタながらも会社は少しずつ成長してくことができたのですが、ある時想像もつかない事件が起きてしまったんです。1年ほど立て直しに尽力したのですが継続していくことが困難になり、社員にもお取引先にも大変迷惑をかけてしまいました。その決断をしたときは無力感しかなかったですね。

大変だったんですね。その後はどうされたんですか?

ちょうど3人目の子供が生まれたばかりということもあり、次のキャリアを前向きに考えるしかなかったですね。
前職は小さな会社でしたが社内のITシステムはすべて自分が担当していました。苦労も失敗もたくさんありましたが、企業にとってコーポレートITの重要性をリアルに感じていたんです。全て独学だったのでこの機会にIT業界で仕事をしながらさまざまな実態を学び、数年後にまたなにかできたらいいな、なんて考えていました。
そんな時、前職でお取引のあった求人会社の方から「高井さんが好きそうな会社がありますよ」と教えていただいたのがUGでした。ホームページをチェックしたり社長のことを調べたりしていくうちに、なんとなく怪しさもあるけど自分が考えていることと近いし、すごく気になっちゃったんですよね。創業したてで困難なビジネスにチャレンジしている最中だったので、面談を通して自分も一緒にがんばりたいと思っちゃったんです。家族には当然反対されましたけど(笑)

あっという間の15年、気づけた「会社組織をつくるおもしろさ」


入社後、UGの印象はどうでしたか?

他の記事でもコメントしてますが「選択をミスったかな?」というのが正直な気持ちでした。けど、家族を説得してUGに決めたのに「ミスったかも」なんて言えませんしね。いろんなところで気になることがありましたが、1ヶ月間はあまり目立たないように控えめに従順でいようと決めていたのでおとなしくしていました(笑)

そこからどうしたんですか?

入社1ヶ月後にその年の納会があって、帰り際に須田さん(社長)から「高井さん、来年ミッションあるからよろしくね」とニヤニヤしながら言われたんです。「なんだろう?」と思いながら年明けに須田さんに話を聞くと、「このQ&Aシステムを活用して、日本全国のコーポレートエンジニアをつないでお互いに助け合えるようなWEBサービスをつくりたいんだよね。3月にローンチしたいからよろしくね!」と。コーポレートエンジニアとしてお客様企業で働く、という当初の想定とは異なりましたが「かなり無茶だけど、おもしろいからやってみるか!」となり、早速その日から須田さんと二人でプロジェクトをスタートさせました。紆余曲折ありましたが、なんとかスケジュール通りにローンチでき「Syszo」が誕生しました。

その短期間できちんと仕事をやり遂げたのはすごいですね!
その後の高井さんの仕事も教えてください。

月の半分くらいをSyszoに使い、残りの時間をコーポレートエンジニアとして複数のお客様のサポート、営業、採用、広報など、ひとりで何役もやってました。当時はひとつのお客様をフルタイムでサポートするメンバーが8割くらいで、現在のように数時間ずつ複数社を担当する動きは開拓中でした。
当時自分がサポートしていたお客様(現在もサービス継続中)は、ITの進化によって仕事のスタイルがまったく変わっていますし、会社もますます成長されています。担当者が変わっても、UGとして長期的にお客様とともに成長し続けていけるのがこのビジネスの魅力のひとつですね。

高井さんにもシェアード社員をしていた時代があったんですね(笑)

まあ、それがやりたくて入社してますからね(笑)
入社当初はコーポレートエンジニアとしてさまざまな企業で学ばせてもらって、もう一度自分でビジネスを、という考えがありましたがいつの間にかUGにどっぷりハマっちゃってましたね。須田さんの巻き込み力というか、本当に自由にやらせてもらえてますし、学びも多いので、いつの間にか15年経っちゃったという感じです。
自分で言うのもなんですが、入社当初より相当丸くなったと思いますよ(笑)
ITの進化とともにコーポレートITの重要性が増してくることは入社時から想定していましたが、想像していたよりも困っている企業が多いことや、コーポレートエンジニアのむずかしさ、必要性などを目の当たりにして、自分のことよりもその土台をつくることが大事だなといつの間にか思うようになっていたんですよね。
さらには、個性的な会社組織をつくることにもチャレンジしたくなったんです。前職はわかりやすいビジネスを展開していたこともあり、理念を大切にしてクレドなども作成していましたが、普通にピラミッド型の組織でした。けれど、UGのミッションを実現させるためにはこれまでにない新しい組織、書籍のサブタイトルにもなっている「人と組織の新しい関係」、を構築していくことが重要でそこにやりがいを感じちゃったんです。
その過程で「自分はこの役割をやりたい!」というのは特になくて、全体がうまくいくために隙間を埋めるような動きをしてきました。なので、過去の組織図には自分の名前が5個くらいあった時代もありました。

自分が働きたいと思う会社をつくる


入社してから15年を振り返ってみていかがですか?

十分振り返ったからもういいんじゃない?(笑)
総括すると、信頼できる素晴らしいメンバーがたくさん集まってくれて、世の中に必要とされるサービスになって、独自のおもしろい組織でうまく会社が機能して、会社が成長し続けているので本当に良かったなと。これからも会社がさらに成長していく過程でいろんな困難があると思いますが、1000人になってもフラットであり続けられる、そんな組織をつくっていきたいですね。
須田さんとのおもしろエピソードは山ほどあるんだけど、フラット組織という点で思い出すのは、ある会議で「須田さんの発言は7割くらい疑ったほうがいいですよ」と本人のいる前でみんなに言ったんです。そうしたら須田さんが「そうだよ、そうしてもらえると助かるんだよねー、ありがとう!」なんて言ってました。やっぱりこの人おもしろいなって。そういうのもあって、現在も「上司の言うことを鵜呑みにしない。(一つの意見なので)自分の頭で考える。」というような入社時研修があります。

須田さんと高井さんの関係性はむかしからできあがっていたんですね(笑)

そうなのかもしれないですね。忖度なしに自分の考えをストレートに伝えていて、それをOKとしてくれていたという感じですかね。ちなみに、須田さんと僕はまったくタイプの違う人間だし、こだわりポイントも違うので小さなどうでもよいことでぶつかることは多々ありましたよ。しつこい、諦めない、という点は似ているというかお互い折れません。

15年の中で苦労されたり悩まれたりしたことはなにかありましたか?

15年間の苦労や悩みはたくさんあり過ぎて。。。3時間位話してもいい?(笑)

できる限りまとめていただけると助かります(笑)

メンバーを増やすことも、シェアード社員というビジネスで利益を出すことも、前払いポイント制を受け入れてもらうことも、ボンドを導入することも、上場も、スムーズにいったことのほうが少ないですね。そのなかでも思い出すのは、会社の成長痛なのかもしれませんが、創業時のメンバーが「会社が変わってしまった。方向性が異なるようになった。」というような理由で離れていってしまった時期はさびしさを感じました。株式会社って、社会貢献や働きがいというものと利益創出という、相反することを同時進行していると思うんです。常にバランスが保てているといいんですけど、なかなかそうもいかないので。目指しているところは何も変わっていないのになと、当時は残念な気持ちでいっぱいでした。

決断が伴う仕事ならではの苦悩ですね。高井さんは組織づくりで何を目指しているんですか?

組織にゴールはないけど、会社のしくみやルールがあるから安心してワークライフバランスを取れるというものではなくて、個人の考えでお互いに尊重してそれを実現できる組織がいいなと考えてます。
自分が社会人になったころはまだまだ「仕事が一番」みたいな時代でした。でも、自分の中では仕事よりも趣味のサーフィンが重要で、仕事が休みの日と波が良いときが重なることなんてほぼないんですよね。なので、その日じゃなければいけない仕事がない時は「今日波あるから休みます~」なんて平気で言っていて。「えー!」と言われても「今日海行ったら、明日絶対パフォーマンスいいので!今日海行かなかったら明日ずっとグチグチ言って仕事進みませんから」なんて言い訳したり(笑)かなりわがままにさせてもらいました(諦めてもらったという感じかもしれません)。そのおかげもあって、いつも元気でいられたし、仕事も楽しくできたんです。当時の上司にはめちゃめちゃ感謝してます!一方で、自由にさせてもらっていた分、結果を出すことにはこだわってました。
働いていると、楽しいことも楽しくないことも、やりたいこともやりたくないこともありますよね。ただ、ちょっとでもやりたいことが勝ってれば楽しいと思うんです。そのバランスを自分で取れる組織だったらいいなという想いが強いですね。
仕事、家族、プライベートのどれが一番ということではなくて、その時々でやりたいことや大事なことって変わると思うんです。その「やりたい」を自分で選択できる状態をつくれたらみんなもっとハッピーに働けるんじゃないかなと。
「会社は社員のモチベーションを上げることはできない」というと語弊があるかもしれませんが、仕事に対するモチベーションって個人の状態によって変化すると思うんです。プライベートにも左右されるし、ライフステージでも変わりますよね。飴を与えて瞬間的にモチベーションを上げることはできるかもしれませんが、長期的なキャリアを通してずっと高いモチベーションで居続けることはむずかしいし、そういったことも含めてセルフマネジメントして、自分で自分をハッピーにしてほしいんです。そういう考え方を当たり前にできる環境を目指しているのかもしれないです。

すごく納得感あります!今のUGはかなりそれに近い気がしますね。

むかしから、文句ばかり言っている社会ってイヤだな~という想いがありました。
大学を卒業するころは会社員のそういう部分ばかり見えちゃってたので「会社員になりたくないな」と思っていて、就職活動もろくにしませんでした。それと、子供の頃からルールにがんじがらめにされるのがイヤというのもあって。ルールがあると破りたくなっちゃうんです(笑)今は大人になったので当たり前にコンプライアンスは徹底してますし、あるとよいルールと必要ないルールもわかりますから。ルールで拘束するのではなく、より自由になるためのルールというかガイドラインがあるといいなと考えてます。
こんな考えが根本にあって「こんな会社だったら自分も会社員やりたいな」という会社をつくっている感じですね。「会社員になりたくない」と言っていたひとが、UGの組織づくりや採用をしていて、UGの働き方や組織の魅力を発信しているのだから人生っておもしろいですよね。僕にとってはとても心地よい時代になりました!(笑)

高井さんはこれからUGで何を実現したいですか?

企業にとって重要でやりがいもあるけどあまり目立たなかった「社内SE/情シス」という職業が「コーポレートエンジニア」と呼ばれるようになり、DX化の流れもあって職業としての価値もますます上がってきていると感じています。コーポレートエンジニアを目指す人がたくさん増えて、たくさんの人にUGを選んでもらえたらうれしいですね。そして、当社に入社してくれた方々が、自分たちにとってもっともっと働きやすいと思える会社に変化させていってくれたらいいなと思っています。一言でいうと、ペンギン村(Dr.スランプの舞台となっているゲンゴロウ島にある村)のような会社ができたらいいなと。
あと、一部の人にはこっそり伝えていますが、僕がUGを引退する時は会社のイベントとして東京ドームで引退セレモニーを実現したいです(笑)
ざわちんが全て仕切ってくれることを期待してますねー

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