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セブ島留学から帰国したえとみほさんにお話を伺いました。
欧米留学経験があるからこそ感じる「英語はツール」の真意とは?学生さんや社会人留学を考えている方には特に読んでほしい内容です。
★えとみほさんのセブ島留学前インタビューはこちら
江藤美帆(えとう みほ)
スナップマート株式会社代表。
スマホで撮影した写真を売買できるアプリ「Snapmart(スナップマート)」開発者。Webメディア「kakeru」初代編集長。
ネット界隈では「えとみほ」さんと呼ばれている。(以下、えとみほさんと表記)
Twitter:https://twitter.com/etomiho
*instagram, twitterです
《えとみほさん留学データ》
渡航先:フィリピン/セブ島
留学期間:2週間
学校:QQ English IT Park/ Sea Front 校 ※1週間ずつ
コース:ライトプラン(マンツーマン6時間+無料クラス2時間)
えとみほさん、おかえりなさい!SNSなどでも留学の様子を拝見していました。
Q. まず、今回の留学を総括していかがでしたか?
率直にすごくよかったです。こんな留学があるなら早く知りたかったです。
英語の読み書きや会話はある程度できるので、この段階でわざわざ時間をとって勉強するのもなぁと出発前はなめていた部分も正直ありました。
また、今まで散々英語の勉強をしてきたので、これ以上伸びるはずはないと諦めていた部分もあります今回留学の機会をいただいて、英語ってこうやって喋れるようになるんだ!という納得感があり、自分でも驚いています。
Q. それはどのような納得感でしょうか?
過去にアメリカ留学をしていますが、ネイティブ環境にいると彼らの会話に自分が割って入るのはとても難しいと感じていました。
しかし、フィリピン人は英語が第二言語ということもあり、非常に会話に入りやすく普通に雑談を楽しむことができます。
また、フィリピン人の汲み取り力には驚きました。なかなかうまく伝えられなくても、単語や文章の流れから私が何を言いたいかを汲み取ってくれ、なんでこんな説明でわかるのだろう?と。
となると、私自身も諦めずに、よし話そう、伝えよう、という気持ちになります。
ネイティブの方と話しているときはどうせ伝わらないと諦めることが多かったのですが、フィリピン人と会話することで、英語を話すことへの恐怖心がなくなり、そのプロセスが非常に画期的に感じました。
Q. 満足に英語が話せるようになるには、どれくらいの留学期間が必要だと思いますか?
私が経験したレッスンを繰り返せば、半年もあれば話せるようになると思います。
昔オンライン英会話をしていたこともありますが、実はあまり満足感がありませんでした。
1日30分のレッスンで英語には慣れますが、楽しく雑談をして英語を話した気になるものばかりでした。
留学だと丸一日英語環境にどっぷり身を置くので、英語に向き合うスタンスやモチベーションが全然違います。
周りの生徒さんも自習室で熱心に予習復習と勉強しており、大変刺激になりました。
QQ English校についてお伺いさせてください。
Q. 国籍比率/年齢層はいかがでしたか?
ちょうど半分程度が日本人で、次に台湾人が多く、韓国人、ベトナム人と続きます。
ロシア人も目立ちましたね。
IT Park校
Q. 年齢層はいかがでしたか?
ITパーク校は、全体的に若い方が多かったです。
シーフロント校は、30〜40代や年配の方も目立ちました。
私が滞在したのは12月の閑散期だったので、学生さんもそこまで多くなくバランスが良い時期だったと思います。
Sea Front校
Q. 授業ではどのようなことを学びましたか?
フリートークが多かったです。私が興味のあることについて、また、フィリピンのことや仕事に関わる話もよくしました。
職業柄気になるフィリピンのSNS普及率や流行っているテレビ番組まで色々と聞きました。
ちなみに、フィリピンではTwitterはセレブが使うものという認識で、一般人はFacebookを多用するようです。
フィリピン人は、Twitterみたいな頻度でFacebookを更新していますね。また、20代のインスタ普及率は日本とあまり変わりませんでした。
IT Park校教室
Q. フィリピン訛りは気になりましたか?また先生のレベルはいかがでしたか?
レベルは人によりますね。個人的には会話の練習に重きを置いていたので、さほど重要ではありませんでした。何を言っているかわからないという先生はまずいませんし、ネイティブレベルに近い先生も在籍していました。
全体的に聞き取りやすく、逆にイギリス人が話すブリティッシュ英語の方が聞き取りにくいくらいだと思いました。
Q.食事はいかがでしたか?
噂を聞いていたので戦々恐々としていましたが、学校の食事も全く問題なかったですね。
アヤラモール(セブ最大のショッピングモール)に美味しいタイ料理屋があり、食事も楽しみました。
QQ English調理スタッフ
Q. 授業外での英語環境はいかがでしたか?
相部屋の方は外国人ルームメイトと英語を話せるので良い環境だと思います。
私は一人部屋だったので、授業の方が英語を話す機会がありました。
Q. ITパーク校とシーフロント校の違いは感じましたか?
先生や勉強環境含めそこまで違いは感じませんでした。
個人的には、シーフロント校に相性の良い先生が多かったように思います。また、校舎と学生寮が一体化されているシーフロント校の方がアクセスは便利でした。
IT Park校学生寮
Sea Front校学生寮
Q. もし3ヶ月留学するとしたらどちらのキャンパスを選びますか?
それは、悩みますね・・
個人的にビーチリゾートが好きということもあり、私ならシーフロント校ですね。校内にBARがあるのもよかったです。
周辺の便利さからいうと圧倒的にITパーク校です。
Sea Front校は周辺環境の利便さはそこまでありませんでしたが、施設の快適さは圧勝でした。
街が好きか自然が好きかにもよりますね。
Q. 2週間の滞在で最も成長を感じた点はどこですか?
英語を話すことに対する抵抗感がなくなり、本当に気軽に英語が口から出るようになりました。
話しながら、あ、文法が間違ってるなと気づくんですけど、そんなことは気にせず話していましたね。
間違っていても別にいいんだ、通じているんだという気持ちの変化がありました。
前までは英文法の時勢の位置などを気にしながら、'正しい英語'を気にしすぎていたと思います。
今回の留学で、とにかく声を出して話してみることが大事だと痛感しました。
また、アメリカ留学をしていたときは、ただの学生だったので話す内容があまりありませんでしたが、ある程度経験していくと仕事のことを話せたり、話す内容に厚みが増してきているので、活発な意見交換ができます。
そういうときに、英語はあくまでツールにすぎないなという意識が高まりました。
Q. フィリピンへは何度か渡航されていますが、新たな発見や感じたことはありますか?
訪れるたびにどんどん発展していきますね。人口も増えているし、建設ラッシュも著しい。
前回マニラへ行った時に、日本との遅れを感じていましたが、今回はあまり差を感じませんでした。
IT Parkエリア
東南アジアの伸び率はよく耳にするのでイメージはしていましたが、実際に見てみると様々な面で成長が著しく、より実感しますね。
フィリピンは平均年齢が23歳、普通に英語が話せて持っているポテンシャルが日本とは違います。
賃金は月平均3~4万、英語を話せる若者は高学歴が多いです。フィリピン市場は魅力的に思いましたね。
一方、日本の平均年齢は45歳、フィリピンと比べると英語を話せる人も少なく、このまま日本でぬくぬく生活するのはやばいなと危機感を覚えました。
20代の若者はもっと海外に出て同じようなポテンシャルを持たないと、何かあったときに生きていけないんじゃないか?と感じています。
Q.フィリピン留学から欧米留学する二カ国留学が主流になりつつありますが、これについてはどう思いますか?
欧米留学前にワンステップあった方が効率が良く絶対に良いですね。セブ留学中も欧米留学やワーホリ前の生徒さんがたくさんいらっしゃいました。
費用を考慮しても賢い方法だと思います。
Q. リモートワークを実践してみたいと渡航前にお話されていましたが、仕事環境はいかがでしたか?
大事なインターネット環境はそこまで不自由はなかったです。
ITパーク校は人が多く繋がりにくい時間もありましたが、シーフロント校は全く支障なく使えました。
Global Wi-Fiのモバイル端末もレンタルしていたので、授業の合間に仕事のやり取りもしていました。
SIMカードを入れ替えるのがベストですが、短期滞在だとWi-Fi端末は重宝しました。
Q.特にどういう人にフィリピン留学をしてほしいですか?
私みたいに学校教育はしっかり受けていて、英語の勉強もしてきたけれど話せない人。
また、英語が話せない社会人/ビジネスマンにもおすすめです。
ある程度基礎力がある人はより早い成果を実感できると思います。
英語力ゼロからだと効率が悪いですが、ある程度インプットが終わってる人が留学すると圧倒的に伸びる環境が整っていますね。
《インタビュー後記》
様々なご経験をされたえとみほさんがどんな感想を抱くのか?と興味津々でお話を伺っていましたが、改めて大事なことに気付かされたように思います。
英語上達に必須なのは、とにかく話すこと。これに尽きます。
大人になると、間違うことが恥ずかしく英語を話すことを躊躇してしまったり、周りの目を気にしてしまう方も多いと思います。
フィリピン留学は、間違いを受け入れてくれる環境があり、英語を話すことの楽しさを早い段階で感じることができます。
また、成長著しいフィリピンのポテンシャル、また日本への危機感は大変興味深いお話でした。
私たちも日々多くの学生さんの留学サポートをしていますが、渡航前はほとんどの方が不安を抱えています。
しかし、さすが若者。いざ行ってみるとあっという間に環境に適応し、英語も早いスピードで習得していきます。
まずは行ってみることが何よりも大事で、えとみほさんのお話を伺ってまだまだ押さないといけない背中がたくさんあるなぁと身が引き締まりました。
えとみほさんのセブ島留学noteはこちら。あまりにも的確でうなずきながら読みました。
えとみほさん、この度はありがとうございました!