TWOSTONE&Sonsグループ会社の社名変更、そして相次ぐ新たな挑戦。大きな変革の最中にあるTWOSTONE&Sons(以下TSS)は、本日2026年7月7日をもって、上場6周年を迎えました。
激しい変化の渦中にある今、経営陣は一体何を考え、どこに向かおうとしているのか。上場6周年の節目、代表取締役CEOの河端、そして代表取締役COOの高原克弥の二人に、会社の「現在地」と「これから描く未来」についてお話いただきました!
目次
今のTSSは、やっと「家を建てる」本番のフェーズ
伝説の始まり、カフェでの「一緒に死のう」
12年を経て「共同創業者」から「家族」へ
なぜ「今」変革を仕掛けるのか
求めるのは、ルールにとらわれず「暴れ続けられる環境」
未来の仲間たちへメッセージ
今のTSSは、やっと「家を建てる」本番のフェーズ
・最近はTSSグループの社名変更や新たな挑戦など、社内外で大きな変化のニュースが続いていますよね。お二人から見て、創業13年目・上場6周年を迎えた今のTSSはズバリどんなフェーズにあると思われますか?
【河端】
一言で言うなら、完全に「第二創業期」ですね。
これまでは本当に、会社としての基礎となる「土地を作っていた」という感覚です。そこでやっと、これから「家を建てるぞ」という本番のフェーズに入ってきた。それが今のリアルな感覚値です。
これは会社としてのフェーズでもありますが、私自身の人生のマインドも深く関係していると思っています。私も高原も10年以上この会社を経営してきて、ある意味これまでの人生の3分の1くらいを会社に費やしているわけです。ここまで来ると、もう「私=会社」と言えるほど、自分の人生のすべてを懸けて向き合っています。だからこそ、私自身の人生にとっても、今は新しい「第二フェーズ」に突入したという感覚がすごく強いですね。
【高原】
間違いなく、時代の大きな流れとしても新しいフェーズに入ったよね。
皆さんも感じていると思いますが、AIの台頭によって事業環境も、株式市場も間違いなく変わりました。今までは「IT業界」という一つの括りだったものが、これからは「IT×何か」になり、そのすべての接合点にAIが位置するようになると想定されます。
これからは、独立した市場の中でどう伸ばしていくかではなく、例えばAIを潤滑油にして、建築業界や色々なリアル産業と掛け合わせて「どうさらに伸ばしていくか」という時代。IT業界自体が新たなフェーズに入ったと感じています。そこにTSSが一番先頭を走れるように、今まさに変革できるチャンスのタイミングだと感じています。だからこそ、私たちは今変わらなければいけない。
創業2〜3期目の頃、受託事業から今の主力であるMidworksサービスへと事業内容をガラッと変えたタイミングがあったのですが、感覚的にはその時の躍動感にすごく近いです。私たちが一番先頭を切れるチャンスのタイミングだからこそ、「今やんなきゃダメだよね」と思っています。
手前の視点で現状を維持するのではなく、その先にある未来を見て組織を変えていく。河端が言う「家を建てる」というのはそういう話だと思うし、これからは今まで想像もしてこなかったような面白いものが立つフェーズ、何かが起きるタイミングだなと思っています。
伝説の始まり、カフェでの「一緒に死のう」
・お二人の人生がTSSとイコールになり、ブレない軸があるからこそ、今のTSSがあるのだと感じます。ここで、ぜひ振り返りたいのが、お二人の「出会い」の原点です。
お二人のはじまりは、高原さんがカフェで河端さんに「一緒に死のう」と声をかけたことだそうですね!当時の高原さんの心境や、河端さんの第一印象を改めて教えていただけますか?
【高原】
当時、私は自分で色々ビジネスをやっていたけれど「営業」の領域だけはあまり自信がなくて、尊敬できる優秀な相棒をひたすら探していたんです。でもなかなか出会えなくて。
そんな時、私がインターンをしていた企業の社長室の隣の部屋で仕事をしていたら、社長が若者に圧倒されている声が聞こえてきたんです(笑)顔は見えないけれど、すごい若い声の少年が、とてもロジカルに社長を論破して捲し立てている。シンプルに「こいつ、めちゃくちゃやべえな」と衝撃を受けました。
その若者が河端だったんです。共通の知り合いに紹介してもらって初めて会いました。当時よく利用していた喫茶店「ルノアール」に集まったんですけど、周りがネットワークビジネスの勧誘話でザワザワしている中、私は“一緒にやりたい人間が見つかったらこの言葉を言おう”と心に決めていた決めゼリフをぶつけました。それが「一緒に死のう(=一緒に勝負しよう)」でした。
それまで意気揚々と喋っていた河端が、その瞬間だけ「…え?」ってリアクションに困って引いていたのは、今でもよく覚えています(笑)
・その時、口説かれた側の河端さんはどんなお気持ちだったんですか?
【河端】
当時は私も「いつか起業したい」と考えていたので、優秀だと思う人とは全員繋がっておきたいという気持ちがありました。だから基本的にはいつも私が人を口説く側をやっていたわけですよ。理論上、私が一番熱いトーンで場を調整していたのに、高原から思いっきり熱量を被せられたから、すごく驚きました(笑)今思うと、自分の想定パターンを超えてきたから本当に戸惑ったんだと思います。
私は同世代の中で比べたら、世の中の誰よりも「思いの強さ」は自分が一番強いという自負がありました。だから対峙する相手は基本的に受け身になるケースしかないのに、私が受け身に回るなんていうレアケースは人生で一度もなかった。だから困惑したし、新鮮なインパクトでしたね。
当時は学生起業なんて本当に少ない時代。私たちの周りは学歴も優秀な人が集まっていたので、普通に就職すれば外資コンサル、外資金融、総合商社といった約束されたキャリアに進めるわけです。当時のその状況を踏まえても、高原が何の後ろ盾もない私のところに来て一緒にリスクを取るなんて、普通に考えたら本当に難しい選択肢だったと思います。
・そんな戸惑いの出会いから、河端さんは次のステップですぐにアクションを起こされたわけですよね。
【河端】
私は当時から、仕事の現場で「行動が早い人が一番信頼できる」と思っていました。「やろうぜ」と言ってふわっとしたまま終わる話が世の中のほとんどだから、私は口だけで終わらせたくなかった。
そこで高原に営業案件を1個持っていったんです。これに対する相手の反応や行動を見れば、信頼関係が作れるかどうかがわかるから。そしたら高原は速攻、自宅で作業してくれて、なんと翌朝にはベースとなる画面(ガワ)や動くプロトタイプを一瞬で形にしていた。
「あ、この人の実行力は普通に出会ってきた中でダントツに違うな」と感じました。口ではいくらでも言える中で、実際の「行動」が伴っている高原の姿を見て「この男は本物だ」と信頼を置く決定打になりました。
【高原】
河端から見れば当時の私はまだ何の実績もない若者でしたから、そうやって行動を見て判断してくれたのは嬉しかったですね。ただ、河端が持ってきた案件が当時の私からすると計り知れない規模の大きさだったんです。私はそれまで予算5万、10万の小さなホームページ制作しかやったことがなかったのに、いきなり50万くらいの予算の案件。「でかっ!さすが、河端すごいわ」と思いつつ「やります!」と受けて蓋を開けてみたら、実際には今受託したら2,000〜3,000万で受託するような規模のシステム開発だったんです(笑)
逆に当時の私に予算に対する正しいリテラシーがあったら絶対に受けていなかったと思うけれど、知識がなかったからこそ受けて、開発の大変さに苦労しながらも河端と交渉を重ねて必死にやり切った。
あの壮絶な案件を一緒に泥臭くクリアしたことで、お互いの強みや「絶対に裏切らない」というチームワークへの確信を、最初の段階で深く知ることができたのは大きかったです。お互いのビジネスへのアプローチが全然違うからこそ、2人で組み合わせたら交渉ごとにおいて無敵に強い、ということが当時から分かり合えていました。
【河端】
そう。なのでこの案件でクライアントに対する交渉の場においても、それぞれ違う役割を設けて向き合っていましたね。
目の前でどう考えても不合理で大変なことでも、逃げずに腐らずにやり切ると、後々ものすごいレバレッジの効いた副産物や信頼というご褒美が生まれる。ある意味、私たちの「BREAK THE RULES」という思想の原点は、創業期のこの泥臭い成功体験にあるのかもしれません。
12年を経て「共同創業者」から「家族」へ
・そんなドラマのようなスタートから始まって12年が経ちますが、お互いへの信頼や抱く気持ちはどう変化してきましたか?
【河端】
創業時はお互いに本気だったからこそ、感情が爆発して激しい喧嘩もたくさんしました(笑)当時はウィルコム(PHS)の無料通話プランを使って、オフィスにいる間も離れている間もずっと電話をしていました。
でももう10数年一緒にやっている今は、ほぼ「家族」に近い感覚です。時にはぶつかる時もありますが「今更関係性は変わらない」という、そういう領域に達しています。長く一緒にやっている仲間に対してもそうですが、仕事を通じて出会った人間関係とはいえ、やっぱり普通とは少し違う深い絆にはなりますよね。
大人になると、学校のように強制的に同じ場所で共通体験をする機会ってなかなかないじゃないですか。でも私たちはこの「仕事」を通じてそれをやってきた。嫌ならいつでも辞められる会社という環境の中で、12年間ずっと一緒にやり続けているというのは、個人的にも本当にすごいことだなと思います。
【高原】
世の中の共同創業者って、幼馴染だったり前の会社が一緒だったりと、元々関係性がある状態からスタートするパターンが多いんですよね。でも私たちは、ビジネスの出会いから始まって後から家族(相棒)になったパターンなので、実はかなり珍しいんです。
実は私と河端は昔からプライベートで2人きりでの飲み会とか全然しないんですよ。1年に1回あるかないかくらい(笑)そういうドライな部分もありつつ、「TSSをどう伸ばすか」という目的への考え方は、間違いなく常に同じ方向を向いています。
ただ物事へのアプローチが全く違います。私1人だったら、今あるものを20〜30%手堅く伸ばすという思考になりがちで、既存の資産ベースで考えてしまいます。でも、河端は何もないゼロのところから「今あるベースを10倍にしよう」という発想を持ってくる。私の頭の中には全くないアプローチを常に提示してくれる存在です。
だからこそもし私1人で起業していたら、小さな規模で満足していただろうなと思います。常に河端の発想が私の中に入ってくるからこそ、私自身も引き上げられますし、良い化学反応が起き続けています。
人間関係から始まった共同経営は、途中で関係性が縺れて終わることが多いと言われたりします。でも、私と河端が人間関係のトラブルで終わることはないと確信しています。それは常に「どうすれば会社やメンバー、エンジニアのみんながハッピーになるか」という目的の軸が絶対にブレないからです。双方の異なる人間性やアプローチがお互いに刺激になって、同じ目的に向かって「掛け算」し合っている感覚ですね。
【河端】
私の方がどちらかというと高い理想を掲げて突っ走ってしまうタイプなのですが、どういう発想を持ってきても高原が地に足を着けた考えを返してくれている。だからこそ、適度に私のアイデアを現実にインスパイアして上手く形にしてくれるんです。そこは本当にすごいなと思いますし、いつも助けられていますね。悔しいところもあるけれど、高原のそういうところを尊敬しています。
なぜ「今」変革を仕掛けるのか
・では、現在の取り組みについて伺いたいです。グループ会社の社名変更、新規事業の立ち上げ、M&Aなど、まさに今このタイミングで一気に変革を仕掛けているのはなぜなのでしょうか。
【河端】
私たちの根本にある“自分の人生をかけて大志を成し遂げる”にあたって、まずはわかりやすく「会社を爆発的に大きくしたい」という強い意志が理由です。
綺麗事の言葉を並べるのではなく、売上を最大化して会社の規模を上げる。そのために今、この「AI台頭」という大きな時代の変化の潮目に適切なリスクを張らなければいけないと考えています。その変化に対応することが必要だと考え、現在様々な取り組みを進めています。
マーケットが伸びているところにビジネスチャンスがあるのは、これまでの歴史が証明しています。インターネットもかつてそうでした。
しかし、今は「Internet is dead」という感覚です。これまで私たちが主力としてきたインターネットビジネスのマーケットは、完全に飽和している感覚です。市場そのものがなくなるわけではありませんが、ただ待っているだけで爆発的に伸びるフェーズは終わったと考えています。そこに「AI」という新しい波が来て、ルールが完全に変わるゲームチェンジが起きたのです。
幸い、私たちの会社にはしっかりと積み上げてきた強固な基盤とキャッシュフローがあります。目先の細かな数字や時価総額に一喜一憂するのではなく、5年、10年先を見据えて「未来の最大化」のために必要な投資を、今すべて仕込んでいるというフェーズです。これがあるからこそ、優秀な長谷川(取締役)もキャリアの最後として私たちの仲間に加わってくれたのだと思っています。
【高原】
私たちは「時価総額1兆円企業になる」という目標を絶対に達成すると決めています。
時代の潮目が完全に変わった今、今までのやり方を続けるだけではその目標には届きません。だからこそ今、たくさんの新規事業を立ち上げて積極的な挑戦を続けています。
そういった攻めの取り組みと同時に、会社として「成長しながら生き残る」という守りの強さも両輪で走らせています。
これまで私たちがやってきた「IT・開発」という領域は、AI時代においても業務効率化やシステム構築の工程として、絶対に現場レベルで無限に発生し続ける、非常に底堅い市場です。ここが、私たちの成長における安定基盤となります。
そしてここに、新しく「AI・コンサル」という領域が加わりました。AIは、「IT」と「建築」や「防衛」といった何十兆円もの巨大なリアル産業とを繋ぐ架け橋になります。私たちはAIという武器を持って、様々な業界の既存のルールを『ディスラプト(創造的破壊)』していく側に回る。つまり、私たちの企業ビジョンである『BREAK THE RULES(不合理な常識をぶっ壊す)』をあらゆる産業で体現し、新たな事業体そのものも自ら創り出していくということです。
会社として、この安定的な「IT」、成長の軸となる「AI」、そして大きなリターンを見据えた「新規事業体」というバランスの取れた三本柱がカチッと立ち上がれば、非常に高い成長性と圧倒的な安定性を兼ね備えた、50年、100年残る強い組織になると確信しています。だからこそ、最高の攻め時である「今」、AIや変革の領域に大きく舵を切って仕掛けているのです。
求めるのは、ルールにとらわれず「暴れ続けられる環境」
・ここからは「未来」のお話を伺いたいです。採用という目線も含めて、これからTSSが目指す中長期の企業像や、求める組織のあり方について教えてください。
【河端】
今の時代、何と言っても「人が会社を選ぶ時代」です。優秀な人材に選んでもらえる組織であり続けなければいけないと考えています。
そのためには「この環境にいれば自分が一番活躍できて、結果として会社も伸びて、クライアントもハッピーになる」という関わる全員の方向性が一貫した環境を作り続ける必要があります。報酬面などの定量的な部分から、どういう仲間と出会えるかという定性的な部分まで、常に変化を感じながら、時代に合わせて微修正し続けていく。
私たちは「勝ち進んでいくこと」を重要視しているからこそ、同じように「圧倒的に成長して、自らの力で勝っていきたい」と思う挑戦心にあふれた尖った人材が、一番活躍できる最高の環境を常に用意し続けたいと思っています。
【高原】
これまでTSSは、SES業界における多重下請け構造という不合理なルールに目を向け常識を覆そうと取り組み、「フリーランス」という働き方を提案し、新たな価値を生み出してきました。
そしてこのマインドは変わることなく、第二創業期である今またそういった仕掛けをしている過程にあります。
ここからさらに成長アクセルを踏むにあたって、私たちの「リスクを取り続ける集団」というアイデンティティは、上場企業になった今でも絶対に失いたくないです。むしろ上場企業の強固な経営基盤や社会的信頼を活かして、もっと大きなリスクを取りに(挑戦しに)いきたいと考えています。
最近では、大企業で圧倒的な成果を出してきた優秀な方々が、TSSに続々と仲間入りしてくれています。それは、前例踏襲や古い慣習にとらわれた制限のある環境を飛び出して、個人の挑戦を最大化できる私たちの環境で「業界をあるべき形に変えてやろう」と、自らの手で大きな変革を起こしたい熱いマインドを持っているからです。
常識や既存のルールにとらわれず、リスクを恐れずに仕掛け続ける。数年後に振り返った時に「あの時の仕込みがあったから、今こんな面白い景色が見られているんだね」と全メンバーで笑い合えるような、そんな挑戦を止めない組織でありたいですね。
未来の仲間たちへメッセージ
・最後に、これから仲間になるかもしれない求職者の方や学生の皆さんへ、メッセージをお願いします!
【河端】
成長意欲が高い人にとっては、絶対に退屈させないし、後悔させない環境だと思います。自分の力を試したい、圧倒的に成長して市場価値を上げたいという方は、ぜひご検討ください!
【高原】
見たことのない世界、想像できないことをとにかく一緒にやっていきましょう。リスクを恐れず、自分たちの信じるあるべき姿に向かって、どんどん挑戦していきたい人の応募をお待ちしています!