国東半島仁王輪道 | ツナガル株式会社
まずわたしたちは、徹底したフィールドワークを通して、「国東半島らしさの抽出」と、国東半島におけるサイクルツーリズムが「どんな価値をもたらすか」を言語化し、本事業の成功指標をつくり関係者全員と共有しました。地域の方々が本コースに愛着を持ち、県内外からサイクルファンが集ってくることを目標に、行政や地元の関与者と一体になった推進体制を構築しています。 ...
https://www.tsunagaru.co.jp/case_study/1008/
NOMADOプロジェクトの藤田です。
今回の記事では現在大分県とフランスをつないで進行中のNOMADOプロジェクトについてご紹介しようと思います。
▼目次
1)大分 × フランス NOMADO継続中
2)二つの地域をつなぐ共通テーマ「自転車」
3)カルチャーミックスなグッズ制作体験
3月の実証実験から生まれた大分とフランスの間の関係。
NOMADOプロジェクトでは継続して、大分県とフランス・ノルマンディー地方の両地域に共通する、「異文化交流の機会の少なさ」という社会の壁に窓を開く活動をしています。
今回NOMADOでつないだのは、大分県立日田高校の14人とスルドゥヴァル中学校の17人の生徒たち。二つの学校に共通するテーマ「自転車」をキーワードに学生たちにNOMADOを体験してもらいました。
「大分と自転車?」と意外に思う人が多いかもしれませんが、大分県ではサイクリストに向けた様々なサービスが展開されており、県内にはくじゅう連山を始めとする雄大な自然を味わいながら走れる多くのサイクリングコースが設定されています。
また2023年には大分・熊本・福岡の3県を舞台に、国際サイクルロードレース「ツール・ド・九州」が開催されます。
一方、このようなサイクルツーリズムの盛り上がりとは対照的に、地元市民にはサイクリング文化が浸透しきっていないのが現状。
サイクリングへの接点の少なさや車文化などが背景にあり、国際ロードレースのホストシティでありながら、地元との温度差が課題になっています。
そこで今回NOMADOが生んだ異文化交流が、大分県の高校生にとって国際イベントのホストシティとしての主体性を高めるきっかけになることを期待しています。
大分県日田市で開催された「ツール・ド・九州」大分ステージの関連イベント
また、フランスは言わずと知れた世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の発祥地。
100年以上の歴史を持ち、国内だけでなく周辺国を巻き込んだ巡回レースは、ヨーロッパの一大スポーツイベントになっています。
「自転車」という共通テーマでの交流を通じて、フランスの文化が遠く離れた日本という国に根付いている驚きを通じて、スルドゥヴァル中学校の生徒たちの自国の文化への誇りを養うことにつなげていきたいと思っています。
さらに今回の機会をきっかけに、両校の生徒の間に心の「姉妹校」関係や、地域間の協力関係など、継続的なつながりを生み出すことを目指していきます。
前述のとおり、日仏の学生たちに「異文化交流」を通じて「自文化理解」を高める機会を提供し、シビックプライドや国際サイクリングイベントのホストシティとしての主体性向上の種をまく今回のNOMADO体験。
11月7日~12日の間で、計4回の体験を実施しました。
具体的には、日仏の生徒たちで一つのチームになって、それぞれの国に特有のモノや柄を融合させたカルチャーミックスなデザインを力を合わせて制作。
さらにそのデザインをベースにして、サイクルウェアブランド「パールイズミ」さんとのタイアップのもと、「ツール・ド・九州」大分ステージの関連グッズをつくることが決まりました!
完成したグッズは大会時のパレードで大分県のプロサイクルチーム「スパークルおおいた」の選手団が着用するほか、大分県内での数量限定発売を予定しています。
「スパークルおおいた」の選手たち
自分たちの手で作り上げたデザインが国際イベントで使用されることで、両国の学生にとって地域文化やイベントへの関与のきっかけとなり、シビックプライドを高める機会となることを狙います!
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