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コンサルファーム出身者が語る、Tryfundsで得られた経験とは

TryfundsのBusuiness Development Divisionでは様々なバックグラウンドのメンバーが活躍しています。今回は、コンサルティングファーム出身で、Tryfundsでの経験について“枚挙に遑がない”という荻原に、特に印象に残っている3つの案件について話を聞きました。

Business Development Division
エンゲージメント・マネージャー 荻原建杜

コンサルティングファーム複数社を経て、2018年からTryfundsに参画。Tryfundsでは、出資先の経営支援(CFOとして出向)、クライアントの中期経営計画策定や実行支援、新規事業支援等、幅広い業務に従事。



経営の第三者から主体者へ

一つ目は、Tryfundsが出資させて頂いていたベンチャー企業への参画です。私はCFOとして1年程出向しておりました。当時は27歳だったと思いますが、弊社に入社して1週間後くらいに出向が決まりました。それまでは事業当事者としての経験も、経営サイドの経験も皆無で、何て無茶ぶりする会社だ…と思いました(笑)後に代表の丹野に確認したところ、特にスタンス面でのフィット感を冷静に見ていたようですが。当然、中に入った直後は右も左も分からず四苦八苦していましたが、現場の皆さんや出向先の社長と毎日顔を合わせて議論してく内に、少しずつキャッチアップしていきました。

この1年間はあまりにも濃厚で全ては語り尽くせないのですが、日々の資金繰りにはじまり、資金調達、JV設立、大手企業との業務提携、幹部候補の方の採用等を実施させて頂きました。判断に迷った時は経験豊富なTryfundsメンバーの知見をお借りしつつ、毎日目まぐるしく変わる環境の中で経営に必要なことは何でもやらせて頂きました。その中には想定以上にうまくいったこともありますし、厳しい叱咤を頂いたこと、アクシデントに巻き込まれたこともありました。

お蔭様で、前職時代に身に付いたスキルの良し悪しを冷静に見つめ直し、その長短両面を知った上で、使い所や発揮の仕方をより慎重に選ぶようになったと思います。特にロジックや言葉選びの厳密さを追求するよりも、傾聴すること、対話すること、目先の利益よりも誠実な方を選ぶこと、簡単には諦めないこと、どんな立場の人にもリスペクトを持つこと、そういったことを自分自身で実践していくことの方が事業に資することを身を以て知り、自分の中で優先度が大きくなっていった気がします。
また、自分で考え提言したことを自ら実行し、現実の結果から率直すぎるフィードバックがあり、その責任を取る、という一連のプロセスを経たことで、綺麗な絵やロジックから零れてしまっている側面にも注意深く目を向けるようになりました。


クライアントの社長・経営陣と共に進める全社改革PJ

二つ目は中堅オーナー企業様の全社改革です。当初は中期経営計画策定のご支援としてお声掛け頂いていましたが、その後変革実行のフェーズまでご一緒させて頂きました。こちらの企業様は、とにかく現場の皆様の熱量と創意工夫が特徴的でした。それはひとえに、オーナー社長の方が長年心を砕きながら築き上げてきた文化なのですが、これらの特徴を無形の競争優位性として経営の中心に据え、より大きく豊かに発揮して頂けるよう、経営陣と議論しながら方針や施策を設計していきました。業界の特性や企業の強みを考えると、トップダウンで方針を定めてガムシャラに実行することが必ずしも最適解ではないこともあります。勿論大枠は定めますが、経営陣は、なるべく現場の方が自身の感性と心意気で判断頂けるよう、環境とルールを整える。すると、現場からは思いがけないような好事例が少しずつ出てくるようになる。経営陣はそうしたヒントを丁寧に掬い、紐解いて、大上段で次の施策を練る。この循環をいかに途切れさせず、なめらかに拡げていけるか、ということを何度も討議を重ねながら考えていきました。

また、カリスマ性を持つオーナー社長とのディスカッションは毎回大変エキサイティングでした。自社どころか業界全体を数十年牽引されてきた方ですので、その事業観、人間観には赫々たるものがあります。金曜日の夜分から、会議室で喧々諤々議論させて頂いた経験は一生忘れないと思います。

因みに、こちらの企業が属する業界全体はコロナ禍で大打撃を受けていますが、クライアント企業様は既に売上が回復し、昨対を超えていらっしゃるそうです。コンサルティングファーム出身の方からすると、現場の熱量やカルチャーという目に見えないもの、感じるものを経営の中心に据えるなんて信じられないと思われるかもしれませんが、この数字を目にしたらお考えが変わるかもしれません。

アライアンス協議から入る新規事業支援

三つ目は売上高数兆円規模の大手企業様の新規事業立案支援です。所謂0→1ではなく、弊社とお繋がりのある企業様をお引き合わせし、両社の強みを活かした事業スキームを描けないか、というディスカッションから入るアプローチで進めさせて頂きました。一般的なアライアンスですと、先ずは事業のビッグピクチャーを描き、自社で充足できないパーツを特定の上、組手を探すというアプローチを取ると思いますが、昨今は社会の変化が速い為か、もう少し柔らかく、スピーディな手法を好まれる企業が多くなってきている気がします。予め進め方や事業スキームをカチッと固めるアプローチは周囲を説得するには良いのですが、変化に弱く、実態に即さない場合があります。逆に柔らかいアプローチですと、プロセスの柔軟性は増しますが、アウトプットやスコープの握りがあまくなりがちです。ケースバイケースですが、この塩梅をどう設計するか、というところに腐心しました。

綺麗な戦略を描いてもなかなか実行されない、ということは往々にしてあるかと思うのですが、会社を前に進めるには「実行」にこそ価値があると思っています。その意味では、自社が持つネットワークを活かして組手候補の企業様と即座にアライアンスの協議に入れる、というのはTryfundsの特徴かもしれません。

Tryfundsでの経験を振り返って

入社してから約3年が経ちますが、改めて振り返ってみると、コンサルティングファームに在籍していた時よりも幅広い経験をさせて頂いたように思います。クライアントの規模ですとベンチャー企業から業界最大手の企業まで、自身の役割ですと、CFOからBizDevのleadまで。その中で、自分が得意だと思っていたことがある場面では毒になったり、逆に意外な強みを発見したりすることもあり、それらの経験が今でも役に立っています。好奇心があり、刺激の多い環境で働きたい方には、Tryfundsは良い環境なのではないでしょうか。

Tryfundsでは、共に挑戦していただける方をお待ちしています。


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