どうも、こんにちは!
消費者のニーズが多様化する中で、マーケティング関する知識は経営層やマーケ職以外の方でも必要になってきています。しかし、マーケティング理論は急速に進化しているため、忙しいビジネスパーソンには情報キャッチが難しい。
そんな方に今回はマーケティング理論で有名なフィリップ・コトラー教授が提唱した
「マーケティング4.0」についてご紹介します!!
…とその前に、マーケティング4.0にいくまでに3段階ありますので、それも踏まえてご紹介。
【マーケティング1.0】 製品中心のマーケティング
時代背景:1950年代の景気が上昇傾向
製品管理に焦点を当てることが重視され、4P分析を行うことで需要を満たしていました。
モノを作れば売れるという時代だったので、なによりも「自社製品を知ってもらうこと」が重視されていました。
そのため、製品の機能的価値を高めて、消費者に届けるまでがマーケティング1.0の目的です。
※4P分析…Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)の4つの要素を表すマーケティングのフレームワークの用語です。
【マーケティング2.0】 消費者志向のマーケティング
時代背景:1970年代のオイルショックで景気停滞下における物価の上昇
消費者の需要を生み出すことが難しくなったため、ただいいものを作っていけば売れるということにはなりませんでした。
消費者に選んで貰えるように自社の商品をどう位置づけていくか?
STP分析による顧客管理の考え方が導入されていきます。
※STP分析…Segmentation(市場細分化)、Targeting(ターゲット層の抽出)、Positioning(ポジショニング)の3つの頭文字をとった分析手法のことです。
【マーケティング3.0】 消費者価値主導
時代背景:2000年代になり、顧客がメディアから無数の情報を得られるようになります。企業は自社の社会的価値や顧客価値を考えるようになり、ブランドによる差別化を図ろうとします。
消費者とともに製品・サービスの価値創造を行う「共創」の概念に基づいて、消費者価値に主導をおきます。マーケティング1.0とマーケティング2.0との違いは「社会に貢献する」という点です。
数々の社会問題が顕在化してきた中で「世界をより良くするためのマーケティング」が重視されるようになってきました。
例えば、UNIQLOのFactory worker Empowement Projectがその例です。
ユニクロの生産拠点のうち、バングラデシュやインドネシアでは、縫製産業従事者の基礎教育機会の不足が、社会課題のひとつとされています。こうした課題を解決するために、対象商品の収益の一部を活用し「Factory Worker Empowerment Project」を始動。途上国での教育支援に実績のある国際NPOのBSRが提供するプログラムを通して、取引先縫製工場の従業員を対象に基本的な栄養学や妊娠・出産時のケアを含む衛生・健康管理、家計管理などのライフスキル習得を促進し、ユニクロの品質を支える人たちの未来を持続的に支援することを目指します。
引用:世界を良い方向に変えていく UNIQLO CSR
UNIQLOではこのような一種のコーズマーケティングを使用することで、
世界をより良い方向に変えていくCSR活動を行っています。
※コーズ・マーケティング…特定の商品・サービスの購入が寄付などを通じて環境保護や社会貢献に結びつくことを消費者に訴求することで、商品・サービスの販売促進、製品ブランドや企業のイメージアップを狙う手法のことを指します。