こんにちは。インターン2期生の近藤です。
近年日本に来る外国人が急速に増えて、話題となっていますよね。今回はその中でも日本とベトナムのつながりについて、お話したいと思います。
①日本にいる外国人
日本に在留する外国人が2018年6月末時点で、263万人に及んだそうです。これは統計を取り始めた1959年以降、最も多く、現在の日本の人口の約2%に当たります。昨年12月末から7万5403人増えており、留学生や、技能実習生らが特に増加していました。 国籍・地域別では、中国が最も多い74万1656人で、全体の3割近くを占めました。次いで韓国が45万2701人、ベトナムが29万1494人、フィリピンが26万6803人、ブラジルが19万6781人です。(外務省)
みなさんどうですか?外国人の多さはもちろんのこと、私は3位がベトナムだということにとても驚きました。ではなぜでしょうか?
②なぜ日本にいるベトナム人がこんなにも多いのか?
その理由は2つ考えられます。
1つ目は、ベトナムに日系企業が参入したことです。日本の外務省領事局政策課が発表した、海外進出日系企業実態調査の結果(要約版)によると、2016年10月1日時点でベトナムに進出している日系企業数は、前年比+6.9%増の1687拠点で、200年の820拠点と比べて2倍に増加しています。
2つ目は、日本の働き手不足からの技能実習生、留学生の受け入れ増加が挙げられます。みなさんご存知のように、日本の少子高齢化による働き手不足は、近年ますます深刻化していますよね。もはや外国人に頼る他なく、都内のコンビニでは、外国人しかいないところもあるようです。そのため、留学生や技能実習生(外国(主に新興国)の方が日本の企業で働くことにより、日本の高い技術を身につけ、その国の発展を担う人を育てる「人づくり」を目的として創設された国際協力のための制度)に頼る企業が増えました。ベトナムでは日系企業の参入から、日本に対して馴染みがあり、日本に行きお金を稼ごうと考える人も増えた結果、来日するベトナム人が増加していると考えられます。なお現在のベトナムの平均月収は3万円、アルバイトの時給は75円ですから、納得の結果だと思います。
③問題点
ただ、日本に急速に外国人が増えたことによって、問題点もあります。それは、外国人による犯罪の増加です。さらに驚くことに、その検挙率は在留1位の中国を差し置いて、ベトナムが1位なのです。
では、普段から彼らの態度が悪いかと言われればそうではありません。ダナンに暮らし始めて1ヶ月半ですが、何事も真面目に素直に取り組む子が多いと感じます。
④それなのに、なぜ犯罪に走ってしまうのか…。
まず彼らが日本に行くまでの経緯に問題あることが多いのでは、と感じます。留学生にせよ、技能実習生にせよ、入国までの手続きを行う過程で多額のお金が必要となります。そこで借金をして、その費用を工面するベトナム人が多いのが現状です。日本に行けばその借金はすぐに返せるからと言われて来日下が、事前に聞かされていた雇用契約とは異なっていたり、残業代が出なかったり、休みがもらえなかったりすることも多いと聞きます。さらにそれに文句をいえば、国に強制的に帰らされそうになったり、そもそも彼らの日本語能力が十分でないことも多く、文句さえ言えない状況のこともあります。留学生においても、日本語学校に通うお金を工面するために働かなくてはならず、なかなか日本語の勉強に専念できないようです。そういった悪循環から、どうしようもなくて犯罪に走ってしまうケースも、少なからずあるようです。もちろん理由はどうであれ、ダメなものはダメですけどね…。
どうだったでしょうか?
みなさんが思っていたよりも、日本とベトナムのつながりは強かったのではないでしょうか?
日本にいるからわかる日本のこと
日本にいるからわかるベトナムのこと
ベトナムにいるからわかる日本のこと
ベトナムにいるからわかるベトナムのこと
全て違います。それがわかって、今ベトナムにいる日本人として、大学生として、Trellisのインターン生として、できることをしようとより一層やりがいを感じています。
私たちTrellisはまだまだ小さな団体ですが、彼らが日本に行っても困らないように、日本語教育という面からサポートしています。その中で、インターン生の私は教師というよりは、同じ大学生として、友達に近いような立ち位置で、彼らの会話のパートナーやモチベーションアップに努めています。もちろん代表の田中さん、インターンコーディネーターのスタッフさん、パートナーのドンア大学とたくさんの人の協力を得て。
語学のハンデによって、将来の選択肢が狭まることのないように。
日本で学びたい、働きたいをより良い形で叶えるために。
そしてこの活動が外国人の労働環境改善につながると信じて。
そんな気持ちで、できることを少しずつ、一人一人が日々活動しています。