こんにちは。
9月に入っても、まだまだ暑い日が続きますね。
さて皆さんは9月2日が何の日だったのか、知っていますでしょうか?
それは、ベトナムの建国記念日です。
都市部では花火があがるなど、かなり歓迎ムードでした。
でも実は…私はベトナムにいるのに、
ベトナムの歴史をよく知らないということに気がつきました。
それってとても失礼なことですよね。
今回はベトナムの歴史について少し覗いて見たいと思います。
まずベトナムは、外国の侵略と戦い続けてきた国であり、
ここにたどり着くまでに長い道のりがあります。
ベトナムは1802年から阮朝という王朝が治めていました。
しかしその間もフランスや中国の介入があり、とても不安定な国家でした。
国家の力が弱かったベトナムは、ついに1887年にフランス領に。
しかしフランスが第2次世界大戦でドイツに降伏すると、
その同盟国だった日本が進駐。
日本が戦争に負けるまでの間、
実質フランスとの二重支配に苦しむこととなります。
1945年9月2日、日本がポツダム宣言に調印したと同時に、
独立宣言をし、「ベトナム民主共和国」が誕生。
ついに、ベトナムに平和が訪れたかと思えば、他国はそれをよしとしません。
1946年にフランスとの間に第一次インドシナ戦争が勃発。
1954年にベトナムの勝利で幕を閉じます。
さらにフランスが退いた後はアメリカが介入し、ベトナム戦争へ。
1975年にベトナムの勝利で終結するまでに、多大なる被害を被りました。
戦死傷者 300万人
民間人の被害 400万人超
行方不明者 30万人超
枯れ葉剤の被害者 100万人
精神病者 600万人
難民 1千万人
ベトナムに投下された爆弾量 1400万トン
(ちなみに第2次世界大戦でも610万トン余り)
*Vietstar★引用
特に枯れ葉剤は人体に影響を及ぼし、
終戦から40年以上たった今でも、第2世、第3世と
奇形の子供が生まれてきています。
下半身が繋がって生まれてきた「ベトちゃん・ドクちゃん」
は日本でも有名ですよね。
この前ホーチミンに訪れた際に、有名な
「戦争証跡博物館」へも足を運びました。
ここではベトナム戦争に関する写真や保管物が
展示されています。正直目を背けたくなるものも多かったです。
戦争が終わってもまだまだ彼らの苦しみは、消えていませんでした…。
どうだったでしょうか?
簡単にお伝えしてきましたが、実際はもっともっと複雑です。
フランスの影響を受けたオシャレなカフェ文化、
中国に影響の受けた古い寺院、
日本や韓国、欧米の影響を受けた先進的なレストランや製品。
来た当初の頃は、色々な文化が混ざってるな、
なんでだろう?と思っていましたが、歴史を知った今、納得しています。
皆さんも、旅行や仕事に行く前に是非知っておいてほしいです。
そうすれば、彼らについてより理解できますし、有意義な滞在になるかと思います。
それでは今回は「9月2日」についてでした。