こんにちは!デジタルプロデュース事業本部(DP事業本部)の研修担当です。トランスコスモスでは、本部ごとに事業内容に合わせた新卒研修を実施しています。近年現場では、AIの進化や技術トレンドの変化により、自ら情報を集め、考え、行動する力がこれまで以上に求められるようになっています。
そこで2026年度の新卒研修では「自学自走」をテーマにカリキュラムをアップデート。例年のようなメンターによるサポートや同期との学び合いはそのままに、自ら課題を整理し、解決策を考え抜く機会を増やしました。
その象徴となったのが、最終課題を「チーム課題」から「個人課題」へ変更したことです。企画立案から制作、提案までを一人で担当することで、一人ひとりが主体的に考え、挑戦する経験を重視しました。
さらに今年は、CopilotやFigma AIといったツールも本格利用。
アイデア創出やアウトプットの質を高めるパートナーとして活用しながら課題に取り組みました。本記事では、新卒研修の内容と新入社員たちの成長の様子をお届けします。
研修カリキュラム
4月:社会人としての基礎を習得する
4月は、社会人としての基礎を固める期間です。会社理解から始まり、PowerPointやExcel、議事録作成など、業務に必要な基本スキルを幅広く学びます。研修担当からは「いつまでに何を習得するか」というゴールを示し、学び方や進め方は本人たちに委ねました。
また、社会人として必要な対人スキルやコミュニケーション力を身につけるための集合研修も実施。その中でも、新入社員から特に印象に残ったという声が多かったのが「ビジネスマナー研修」です。挨拶や言葉遣いといった基礎に加え、お客様の来社を想定し、エントランスでのお出迎えから会議室へのご案内、名刺交換、お見送りまでをロールプレイ形式で体験しました。
最初はぎこちない様子も見られましたが、名刺交換ひとつをとっても「相手の目を見る」「タイミングを合わせる」「丁寧に受け取る」など、細かな所作に緊張感が走ります。実際に立って向き合うことで、研修でありながらも本番さながらの空気が生まれていました。知識として理解するだけでなく体験を通じて学ぶことで、「社会人として働く」という実感を持つ時間となりました。
外部講師による実践的な学び
今年は外部講師による研修も導入。仕事の進め方や報連相、情報整理、そしてチームでの認識合わせの重要性など、実務に直結する内容を学びました。
単なる知識習得にとどまらず、「どう働くか」を考える視点を得たことがこの時期の大きな収穫です。
初めての壁:実践ロープレ
4月の集大成として、先輩社員を顧客に見立て、会社&自部門紹介のプレゼンをおこないました。これは新入社員にとって初めてのチーム課題。企画の進め方や役割分担は新入社員自身が決め、主体的に準備を進めました。
迎えた本番当日
会場には朝から緊張感が漂い、そわそわした様子の新入社員たち。一方、顧客役の先輩社員はというと… かなり本気モードで役づくり。「私は厳しめのお客様を演じるね」「遅れて参加する設定にしよう」とリアルな状況を徹底的に再現していました(笑)。そのおかげで、よりリアルに近い場となりました!
終了後の新入社員の表情はさまざまです。「思ったより良くできた!」「練習の成果が出ました!」と明るい声があれば、「質問にうまく返せなかった…」「噛みまくってしまいました…」と悔しさを滲ませる声も。しかし、そのすべてが初めての実践経験として、大きな学びになっていたことは間違いありません。
▼アンケートから見えた成長
・自分の強みや改善点が分かりました
・チームで協力してひとつのことをやり遂げる楽しさを実感しました
・しっかり準備したからこそ、本番は落ち着いて対応できた
・不安なくらい準備することが大事だと気づきました
・準備から本番までを通して、本部理解とチーム進行の両方を学べた
このロープレは、「個人の課題」と「チームで働く意味」の両方に気づく重要な機会となりました。単なる知識習得ではなく、「どう働くか」を考えるきっかけとなった4月の基礎研修。ここで踏み出した一歩が、その後の成長の土台となっていきます。
5月:実務に直結する専門スキルへ
5月は、より実践に近い専門スキルを学びます。講師は現場で活躍する先輩社員。実体験を交えた講義により、業務理解が一気に深まっていきます。
また、インプットだけでなく、自己紹介サイト制作などアウトプットの機会も豊富に用意。学んだことを「できる」に変える期間です。
最終課題は「個人戦」へ
現場では、課題を自ら発見し、解決策を考えながら周囲を巻き込んで推進する力が求められます。そこで今年の最終課題は、企画から制作、提案までを一気通貫で経験できる内容にアップデート。実際のお客様を想定したLP制作やページリニューアル、SNSコンテンツ制作提案に取り組み、一人ひとりが課題発見から提案までを経験できるよう、従来のチーム課題から個人課題へ変更しました。
難易度の高い課題ではありましたが、4月のロールプレイで顧客対応や提案の基本を実践していたこともあり、多くの新入社員がスムーズに着手できていたのも印象的でした。
なお、完全に一人で取り組むのではなく、異なる課題に取り組むメンバー同士で少人数チームを編成して相談や壁打ちをすることで、学び合いの文化も維持しています。
本番さながらのプレゼン当日
会場は実際の社内会議室で、目の前には顧客役の先輩社員、そして後方には配属予定部門の先輩たちの姿。新入社員にとっては、これまでで最も実務に近い場です。会場には緊張感が漂いながらも、どこか自信を感じさせる表情も見られました。
発表は1日かけて一人ずつ実施。早く終えたメンバーが、これから発表する同期に声をかける姿もあり、最後まで支え合う空気が印象的でした。
リアルなフィードバックが生んだ学び
プレゼン後には、顧客役の先輩からその場でフィードバック。「現場ではこうしたほうがより良い」という具体的なアドバイスも多く、新入社員にとっては非常に実践的な学びの機会となりました。中には、「そのままお客様に提案できそう」「実際に同じ課題感を持っていた」といった声もあり、自分たちの提案が実務とつながっている実感を得る場にもなっていました。
一方で、思うような結果に届かず悔しさを見せる場面も。個人戦だからこそ、成果と課題の両方に真正面から向き合う経験となりました。
AI活用で進化したアウトプット
今年特に際立っていたのが、AI活用のレベルの高さです。AIは個人で使うのと仕事として使うのは意識を切り替える必要があります。情報管理やクオリティ担保の視点を持って扱えるように、研修序盤に生成AIに関する研修と利用ルールのレクチャーを実施。単に使うのではなく、「どう使うか」を重視してきました。
その成果は最終課題にも表れていました。新入社員たちは、アイデア出しや情報整理、分析、構成検討などの工程でAIを活用しながら提案内容をブラッシュアップ。従来であれば情報収集や資料作成に多くの時間を要していた工程をAIが支援することで、課題分析や企画の磨き込みにより多くの時間を使えるようになりました。特にFigma AIを活用したモックアップ制作や提案資料は、短期間の研修成果とは思えないほど、よく作り込まれた提案も見られました。
発表を見た先輩社員からは、「課題からコンセプト、ターゲット像、コンテンツ案までが一本の線でつながっていた」、「KGI・KPIの設計から具体施策まで根拠を持って提案できていた」、「一般的な提案にとどまらず、自分事化して考え抜いていた」といった声も寄せられました。
AIを単なる効率化ツールとしてではなく、課題分析や企画立案の質を高めるパートナーとして活用していたことが、今年の大きな特徴でした。
自学自走を支える環境
今回の研修では自ら考え行動するための環境づくりを重視しました。チーム体制や専任メンター、毎日の朝会・夕会を設けることで、困ったときに相談できる場を用意。一方で、メンターから課題の進め方や解決方法はすぐに与えず、自分で調べ、考え、試すことを大切にしました。
同期との壁打ちやメンターからのアドバイスを活用しながらも、最終的な判断やアウトプットは自ら責任を持って作り上げる——。そんな環境が新入社員たちの成長を後押ししました。
まとめ:成長を加速させた2ヶ月
今年の新卒研修はチームで学び合う環境・個人でやり抜く経験・AIを活用する力、これらが融合した非常に実践的な内容となりました。満足度アンケートは4.6/5点。
▼新入社員から研修を終えてのコメント
「4月は外部研修やロープレで人と交流しながら何かを成し遂げるという経験ができて良かった。5月は実践的な研修を通して様々な社員の方の話を聞くことで、配属後のイメージを持つことができて良かった」
「各研修でのグループでの実践ワークがあったことで、インプットとアウトプットのどちらもできたことで効果的にスキルを身に付けることができた」
「最終課題が個人ワークだったこともあり、今まで学んだことを総合的に活かして実践できたことで、より分析や提案の力を身に付けることができた」
与えられるだけでなく、自ら考え、選び、行動する。
その一歩を踏み出した新入社員たちが、これから現場でどのように価値を発揮していくのか。研修担当として、これからの成長が非常に楽しみです。
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