カスタマーサクセスマネージャーとして、またコンシェルジュとしてTPOの成長を支える栗山さん。
栗山さんはTVアナウンサー、ニュースキャスターとしても活躍した希少なキャリアを持っています。
今回のインタビューはTPOにJOINされたエピソードや、コンシェルジュ業務で実際に行っている内容の一部、そしてご自身の強みや弱みなどのお話を伺いました。
一同:本日はよろしくお願いします!
−−それでははじめにTPOにJOINされたきっかけについて教えてください。
栗山:TPOにJOINするまでは、アナウンサーというキャリアのみだったんです。もっと世の中の仕事を経験することも大事だと考え、エージェントの協力で紹介をいただいたことがきっかけですね。
――なるほど、入社前のエピソードのようなことはありますか?
栗山:面接のため、初めてオフィスに行った時のことは今でも覚えています。当時のオフィスは六本木に構えていて、どんなオフィスかな〜と思いながら面接に向かっていたんですね。
聞いていた本社住所のすぐそばまで来たのですが、周りを見回したりしても「それらしい」オフィスがなかったんですよ。当時も看板を掲げてはいませんでしたし。
最終的には見つかったのですが、あれ!ここ?っていう感じのアパートメントの一室でした。
でもドアを開けて中に入ってみると、また「いい意味で」驚かされました。洗練されたインテリアに囲まれた執務スペースがあり、マニヤンはじめ室内のメンバーが笑顔で迎えてくれたんです。
その時の直感で、この人たちと仕事ができたら楽しそうだな〜と感じたのがJOINした大きなきっかけかもしれませんね。何のサービスをしているのかその時はよくわかっていませんでしたが(笑)。
また面接の際のコミュニケーションもJOINしたきっかけの一つですね。
それまでアナウンサーの仕事以外の経験がなかったので、面接を受けた他の会社では、「何ができるんですか?」「新卒レベルなんですか?」といった否定的な対応をされることがほとんどでした。。。
でもマニヤンや他のメンバーは違ったんですね。私がアナウンサーの仕事で得た経験やキャリアをとてもポジティブに評価してくれたんです。
当時は仕事に活かしたことはなかったのですが、パーソナルカラーについて勉強していることについて話したら、マニヤンはそちらも色々聞いてくれて、好奇心の強い人だな〜と思ったのは今でも覚えています。
それまで面接で受けた会社と180度異なる対応に、心惹かれていましたね。
面接、というよりも仲間探しをされている、という感じでもありました。
※インタビュー中すれ違った横井さんも加わり談笑
他にも面接ステップが進んでいる先もあったのですが、ポジティブな印象の強いTPOへのJOINを決めました。
――普段はどのようなお仕事をされているのですか?
栗山:そうですね、いらっしゃるお客様によってリクエストは多種多様なので、欠かさず行っていることからお話ししますね。
朝出勤後は必ずラウンジの整頓具合を確認します。いらっしゃるお客様に快適に過ごしていただくため、備品や機材にわずかな不具合がないかもチェックを欠かしません。
そしてマネージャーとして、より多くのお客様にお越しいただく仕組み化やアクションも行っています。
コンシェルジュが常駐しているオフィスビルは、多くのビジネスパーソンが働いていらっしゃいます。TPOのサービスを使っていただいたお客様は、ありがたいことにリピートしてくださる方が多いのが特徴です。
しかし、ビル全体のビジネスパーソンに利用していただいているという状態には遠いのも事実です。利用してくださった方にお一人でも多くの同僚をお連れいただけるように、また初めての方でもご利用しやすいようにサービスのサンプルを設置するなど、一人でも多くのお客様にご利用いただける施策を行っています。
――なるほど、仕事を通じたお客様とのエピソードなどはありますか?
栗山:最近ですと、いつも朝早くから出勤、職場に行く前にラウンジに立ち寄ってONとOFFの気持ちの切り替えをなさっている女性のお客様に、夕食のレシピをお届けしてとても喜んでいただいたことがありますね。
これから冬を迎えますし、コロナも収まる気配はありませんので、免疫を高めるスパイスを効かせたレシピをレポートにしてお届けしたんです。
当初はWEBでご覧になれるようにレポートを準備しました。ただ私も自宅で家族の食事を作っているのでハッと思いました。小さな画面を見ながらよりも、紙の大きさで見やすいようにキッチン近くに置いて使った方が便利だったな、と。そこで印刷したものもお渡ししたところ、とても喜んでいただけました。
ちょっとした気遣いですが、こういった手配も奏功しその後もよくご利用いただいています。細かな気遣いがお客様の心を近づけたという感じは嬉しいですね!
普段家事を行っている目線も役に立ったのだと思います。
――他にも色々エピソードがありそうですね。
栗山:幼稚園か保育園かどちらにすべきか、という相談も印象深いです。経験がお役に立った出来事をお話ししますね。
私も二人の子供を育てています。上の子は幼稚園に通わせていたのですが、下の子は私が力尽きて保育園に通わせました(笑)。
だからこそ、幼稚園と保育園、どちらの良さも大変さも知っています。
お客様のご自宅近くの施設を検索しながら、お客様の就業時間と預かり保育の時間を計算して大丈夫か、インフルエンザなどで学級閉鎖になっても預かってもらえる施設なのか、平日に親子遠足などの行事がどのくらいあるのか、などなど実際に直面した課題、実感できたメリットを話しながら一緒にお探ししたので、とても喜んでいただけましたね。
また、私も「保活」を行ったので、お客様の悩みや不安はよくわかります。保活関連のご相談は、大変さを分かり合える仲間のような気持ちでお手伝いをしています。
※お子さんとのひととき
――自分自身の経験が直接お客様のお役に立っている!という喜びを感じられるエピソードですね。
栗山:まさにそうですね!自身の経験や苦労がお客様のお役に立つ希少な仕事だと思います。
コンシェルジュも人それぞれ色々な経験をしているので、各コンシェルジュの様々な引き出しがそのままTPOのサービスに結びつくんですよね。
若くても人にない経験をしているメンバーもいます。以前沖縄で仕事をしていて、沖縄のレジャーならば驚くほど詳しいメンバーや、ペットに関して様々な引き出しを持っているメンバーなど、改めてそれぞれのメンバーが多彩な経験をしているんだな、と思います。
今後は、メンバーがそれぞれのバックグラウンドを活かしながら、お客様同士を繋げる「ハブ」となり、コンシェルジュを介したコミュニティー作りにも力を入れていこうとマニヤンと話をしています。
――それでは普段栗山さんが仕事をする上で心がけていることを教えてください。
栗山:マネージャーとしてはメンバーに楽しんで仕事をしてもらうことを一番に考えています。そのために自分自身ができることは何だろうと考えています。
個人としては、責任を持って仕事を全うするということを心がけています。
――責任を強く意識することとなった原体験はございますか?
栗山:最初のキャリアであるアナウンサーの仕事が影響していますね。
特にテレビ中継を任せていただいたことが大きく影響しています。私が受け持った仕事は7分間の生中継をアナウンサーとして仕切るという内容でした。
畑から旬の野菜や果物を紹介したり、得意技を持つキッズと対戦したり・・・サーカスの空中ブランコに挑戦したこともありました。
もちろん多くのスタッフに支えられていますが、本番の生放送で画面に映り進行をするのは私一人。想定していないことが起きても、その事態を収拾して視聴者に楽しんでもらえるよう、なんとかしないといけない環境でした。
どんな企画であっても画面に映っているのは私なので、面白くてもつまらなくてもTVをご覧になっている方からの評価は私が引き受けなければなりません。7分間の行動について徹底的に考えて実行する生活でしたね。局の顔になるというミッションもありました。
局の顔、というのは私生活の振る舞いにも責任を持つ必要がありました。スーパーで買い物をしている際も買い物かごの中を覗かれますので。公私共に県民全てに見られているという意識が当時ありましたね。
――華々しく映る一面がありますが、それ以上に重い責任が必要な仕事なんですね。そんな栗山さんが培ってこられたキャリアから得た強みとはなんでしょうか?
栗山:一つは「努力を継続できること」ですね。
アナウンサーというキャリアを積むために、それ以前より努力を積み重ねてきました。私は3歳の頃からテレビに出るんだ、アナウンサーがいい、ということを親戚の前で言っていたそうです。
幼稚園に入園してもそのことは言い続け、その後の進学先もアナウンサーになるためにふさわしい学校を選択していきました。
そしていよいよアナウンサーになるための試験を受ける、それは大量に受けまくりました!全国の局を。
こうして幼い頃からの念願が叶い、局のアナウンサーに合格、20年弱の努力が結ばれました!ここまでやり切れたので、何事も努力すればなんとかなるというマインドも得ることができました。
もう一つは「物事をありのまま受け入れられる」ということです。
努力をすればなんとかなる、反面どうしようもならないということもあるという経験もしてきました。
アナウンサーをしていた時に2chに色々書かれることもあったんですよね。応援してくれる人もいますし、攻撃的な方もいました。当時エゴサーチもしちゃったんですよね。
そういう書き込みを見ていても傷つくだけなので、自分を守るために、どうにもならないことに振り回されないようにすると決めました。
他人は変えられないけど自分は変えられる、自分が生きやすい、働きやすい環境を整えていくことを大事にしています。
最後の一つは「スイッチ力」。
バラエティーから報道まで前職では様々なジャンルに挑戦させていただきました。
その場その場にふさわしい自分、求められる自分になれることも強みです。
コンシェルジュの仕事に置き換えますと、この拠点で求められるスタイルはこれ、別の拠点のスタイルはこれ、というように切り替えています。
ちなみに、アナウンサーの経験からマイクを持つと元気になれるんですよね!
――なるほど(笑)。では逆に弱みはなんでしょうか?
栗山:だいぶ克服したのですが「助けを求めることができない」ことが弱みでした。
昔は強がっていたんですよね、一匹狼でいいもん、と言った感じで(笑)。今は周りから声をかけてもらえるようにもなりましたし、自分から助けをどんどん求めています。TPOに来てからは助けを求める前に助けられています(笑)。
――どのようにして弱みを克服されたんですか?
栗山:子育てというターニングポイントが大きいですね。結婚して夫の転勤で縁の無い土地に引っ越して、そこで出産も経験しました。産後は体調不良にも悩まされ、一人ではどうしようもなく、知り合いもいない環境でしたので、とにかく助けを求めるしかない状況だったんです。
夫は出張も多く、2週間も家を空けることが度々ありました。私一人強がってもどうしようもない状況、ご近所の方や家のすぐそばの公民館のおばちゃまに助けてもらっていました。
――育児で大変苦戦されていたのですね!ではそんな栗山さんの今の関心ごとはなんでしょうか?
栗山:娘の受験対応です・・・。今(2021年12月)TVで放送している「二月の勝者」も話題になっていますが、通わせたい塾も満員。。。中学受験に熱心に取り組むご家庭が増えているんですね。こうした経験もいずれTPOの仕事で役にたつとも思いますが、この数年は色々ヤキモキするんだろうなとも思います。
――それでは最後にコンシェルジュ業務の魅力について教えてください。
栗山:コンシェルジュとして働くことが楽しい、ということが大きな魅力ですね。
出産や受験など自らの経験がどなたかの役に立つ、楽しいだけではなく素晴らしい価値もある業務です。お客様のプライベートをサポートすることで一期一会を大切にその後の縁にもつながるでしょう。
一同::本日はありがとうございました!