【Tokyo Otaku Mode スタッフインタビュー】第四回:満員電車は「僕は嫌だ!!」全国各地、世界各国で働ける業務環境を作っています!
Tokyo Otaku Mode で働く方々の魅力にフォーカスする「Tokyo Otaku Mode スタッフインタビュー」。とうとう第四回を迎えました〜!(拍手)
さて、今回のゲストは、Tokyo Otaku Mode の取材の撮影スポット、あの!“フィギュアデスク”の住人、エンジニアの「ポチ」さんです。
中学生の頃から、なりたい自分を明確に持っていたポチさんは、中学卒業後、高等専門学校に通い、電子回路からプログラミングまで幅広く触れていたとのこと。Tokyo Otaku Mode の初期メンバーであるポチさんには、Tokyo Otaku Mode 黎明期から現在までの変化、エンジニアが会社で働くということの強みなども掘り下げてインタビューしました。
また、最近では Tokyo Otaku Mode の開発チーム内で「リモートワーク」が浸透しつつあるようです。会社以外の場所で遠隔で仕事を行う勤務形態である「リモートワーク」とは、一体どんな目的や意義を持って Tokyo Otaku Mode 内で推進されているのか、詳しく聞いてみました。ぜひ最後までお付き合いくださいね〜!
ポチさんプロフィール
大阪府大阪市生まれ。中学時代は剣道部、有段者。
高校は大阪府立工業高等専門学校の電子情報工学科で中学時代からゲームプログラマを志す。卒業後、東京の某電機系のグループ会社にソフトウェアエンジニアとして就職し上京。プライベートでは、知り合いのWebサービスを作ったりイベントの売り子などもしていた。その後、Tokyo Otaku Mode へ入社。
- Tokyo Otaku Modeへの入社の決め手は何でしょうか?
Tokyo Otaku Mode を知ったきっかけは、創業メンバー の安宅さんのブログ記事( http://www.paji.me/entry/2012/04/26/114210 )です。最初はこのブログを読んで「シリコンバレー行きてえなー」という漠然とした感想を持っていただけだったんです。
その時、ちょうど安宅さんが日本に帰ってくるタイミングがあって、僕の知り合いが「安宅さんに話を聞きに行くけど一緒に来る?」みたいな感じで誘われて「え、なにそれズルい! 行く!!!」という感じで渋谷のカフェで話を聞きに行きました。そこで、安宅さんに「休日とかに手伝ってくれない? 」と言われて、当時のTokyo Otaku Modeのオフィスに遊びに行くことになりました。そこでCTOの関根さんに「どういう構成でサービスをやってるんですか?」と聞いた時に、当時、僕がプライベートで行なっていた開発構成とほぼ同じだったので、「それなら自分も手伝えるので、やります!」という感じで一緒に働きはじめました。
「シリコンバレーに行きたい、行きたい」とちょいちょいアピールしていたら(笑)、結局2012年10月〜12月に行けることになり、500 startupsのオフィスで開発しながら多くの交流ができました。
今、振り返ると、自分のTokyo Otaku Modeへの入社の決め手は「未来を感じる海外にアプローチできるスタートアップだった」からですね。また、自分が興味を持っている構成で、コードを書くことができるということも、とても大きかったです。
- 現在 Tokyo Otaku Mode ではどんなお仕事をされているんですか?
自分の仕事で主となるのは EC 周りのウェブサービスの裏側です。
Tokyo Otaku ModeのEC サービスのサイトでは、ユーザーの注文管理・倉庫側への発注・倉庫の入庫周りなど発送までの管理システムも全て自前で作って、運営しているんです。
その他には事業戦略を進めるための分析機能や商品の管理や発注・発送・カスタマーサポート、経理などの日々の業務の中で改善ができる点のヒアリングを行い、具体的な仕様に落とし込みながら実装してメンバーが働きやすくなるように取り組んでいます。
また、前期から”テックリード”という役割を任されるようになって、技術的負債を解消するためのアプローチを行ったり、パフォーマンスチューニングの計測や指標を整えたり、今年に入ってからTokyo Otaku Modeで働いているエンジニアの雰囲気を外部の人に掴んでもらって採用に繋げたいという流れからエンジニアと技術や趣味に関するトークをするPodcastのMCをやったりと活動は多岐にわたります。
あとは社内の細かいツールを作ったりもしてますよ。例えば、オフィス入り口にある告知用スライドショーアプリとか、会議の進行で使う常にPCの画面上の最前面に出てあんまりうるさくないアラームを鳴らす便利なタイマーアプリとかですね(笑)
- ポチさんの感じる仕事のやりがいとはなんでしょうか?
好きな分野で、好きな技術を使って、最前線でコードを書けていることです。
- 最前線でコードを書くというのはどういうことですか?
”自分がやってる感”ですね。大手の開発だと、プロジェクト自体が大きいものが多いです。
プロデューサーやプロジェクトマネージャーに比べ、大きなプロジェクトに携わっている多くのエンジニアの場合、携わる人数が多く、作業もかなり細かく分担されているため、ひとつのプロジェクトに対し「自分が作ったプロダクトです」と胸を張っていえないところがあるんですよね。
それに比べると Tokyo Otaku Mode の場合、「「このプロジェクトは俺が手がけたんだぜ!」みたいに言える。すごく”自分がやってる感”が感じられるんです。
言うならば、Tokyo Otaku Modeのエンジニアはみんながプロデューサーなんです。
あとは、大手の開発に比べ Tokyo Otaku Modeくらいの規模のチームで問題解決に取り組んで行く時の特徴として、コミュニケーションのキャッチボールがスムーズで活発です。
それは開発チーム以外にも言えるんですが、例えば、僕が商品開発チームに気軽に「〇〇のグッズはどうかな〜?」という提案や意見を投げたり、逆に「〇〇のグッズを開発しようと思っていますがどうですか〜?」とか意見を求められたり、気軽に仕事に関するコミュニケーションが取れるのがいいですね。
- ポチさんのデスクはフィギュアが溢れ返っていてオフィス取材の際、必ず写真を撮られると伺いましたが、ポチさんは「何オタク」なんですか?
僕はそんなに「〇〇オタク」と言えるようなオタクではないと思います。というのも、そんなに深くないんですよ笑 深くないというのは、オタク歴があまり長くないということなんですが、例えば、子供の頃はアニメを見ていたと言っても嗜む程度でしか見ていないですし、ゲームも子供の頃はお金がいっぱいあったわけではないので、必ず抑えとくべきものはやってるという程度ですね笑
実際、本格的にオタク的なハマり方をしたの高専を卒業した頃からかな。2005年頃からです。最初はアニメはいっぱい見てますよ的な感じだったんですけど、いつの間にかフィギュアをたくさん買っていました(笑)。
フィギュアオタクというわけではないのですけどね笑 好きなフィギュアは「完成しているもの」所謂「スケールフィギュア」です。フィギュアにしろ、他の作品にしろ、作り手がいるわけじゃないですか。その作り手の人が、これが一番いい!と思って世に出しているものがいいですね。
遊ぶ側が自由にポーズつけたり、手にアイテムを持たせたりするようなフィギュアもいいんですが、作り手のこのキャラクターは、このポーズだから魅力が最大限に引き出されていているんだ!このスカートのヒラっとさせることによって躍動感が出るんだ!みたいな。そういう強いこだわりが出ているものが好きなんです(笑)。
- スケールフィギュアをもっと詳しく教えてください。
スケールフィギュアっていうのは、僕の解釈では、アニメのキャラクターの実際のサイズを何分の1かにした、フィギュアのことです。なので、スケールフィギュアの方が精密に作られているものが多いですね。二頭身とかにデフォルメされているものは、ノンスケールフィギュアって言われています。
僕が勝手に思ってるだけかもしれませんが、スケールフィギュアは芸術性が高いんです。
- 好きが高じてエンジニアでありながら商品開発のご意見番もやっていると聞いてますがどんな風に携わっているんですか?
最近だと、ひわたん(前回登場)が某人気コンテンツの商品開発に取り組んでいるのですが、最近その試作品がオフィスに届いた時、「マニアックだけどここはこうした方がファンに刺さるんじゃないかな?」とか「いやいや、ここは違うなーこれじゃファンは欲しがらないよ」などユーザー目線でアドバイスや感想を提供していますね。
自分はグッズを買う側の人間でもあるので、使う時にどういう風に使うかとか、どんなものが刺さるのか、この部分が結構、安っぽく見えるから満足度下がるので改善してほしい。など気になる部分があれば、 いちユーザーとして、きちんと伝えます。なんだかんだで結構口を出しますね笑
また、アニメを見ていてこういうの商品化したら良いなーとアイディアが浮かんできたりするので、商品開発チームの担当者にそのアイディアを伝えたり、逆に「あるアニメのグッズを作ろうと思っているんだけど、どういうグッズが欲しい」って聞かれたり…試作品に口を出すだけじゃなくて笑 アイディア出し段階で意見を求められたりもしますね。
- 開発チームだから、商品企画チームだからっていう隔てがないのがいいですね。
自由にやらせてもらえる所は、僕が Tokyo Otaku Mode という会社で好きなところの一つです。
新しい便利なツールを個人的に使ってみて「これ良いよ〜」と広めているととみんなも使ってくれるとか、逆に「こんなのあるよ!ヤバくない?」という自分が知らない情報が流れてきたりとか、ポジティブな情報交換が活発ですごく自由ですね。
- Tokyo Otaku Mode のカルチャーはどんなカルチャーですか?
うーん、すぐ思いつくのは、「フルスイング」と「神速」というキーワードですね。
Tokyo Otaku Mode 内には、CREDO という価値観や行動規範を文言にしたものあるんですが、
その1番が「フルスイングで挑戦あるのみ」と、2番が「神速スピードでミライを生み出せ」なんです。それがよく社内浸透しているカルチャーじゃないかな。
仕事面でもはもちろん、レクリエーション的なものも何かに楽しいこと、面白いことがあったら
すぐにみんなを巻き込んで全力でやっちゃう。
例えば月一回のピザパーティでレク委員が全員(レクリエーションを運営する係が持ち回りで回ってくる)メイドになったりハロウィンのときはスタッフが全員コスプレしたり笑
あとは、多様性があるな〜と思います。
社員の国籍もいろいろだし、TOMにジョインするまでのキャリアも色々。オタク(趣味)のジャンルもアニメ、漫画、ゲーム、アイドル、映画、サッカー、筋トレ(笑)、など色々。そんな中で、合うところだけ一緒に楽しんだり、自分の知らないジャンルであっても取り入れたりと考え方やスタンスが違っていてもそれを許容してる感じがありますね。
- そういえば、夏から北海道に移住すると伺いました。日本ではあまりリモートの社員って馴染みがないと思いますが、経緯を教えてください。
全く北海道にゆかりがあるわけではなく、突然の移住になるんで(笑) 特にこれといった経緯はありません(笑)ただ、東京での生活に疲れを感じているというのがひとつありますね。通勤で満員電車乗って、それだけで、すでに体力や気力を消耗してしまう。海外から出張にくるショーンや、今海外で仕事していて帰ってくる瀬越(セグウェイ)にも、「この通勤の後に仕事してるのクレイジーだね」、みたいな事言われて、それだったら、リモートでいいかなって思ったんです。
以前から、ECの商品登録などするオペレーションのチームの中には家で働いているメンバーもいたり、エンジニアだと稲田さんは江ノ島から、新館さんが函館から、ふじこさんは出産してからリモートだし現在すでにリモートのメンバーもたくさんいるので、僕も続くか、みたいな経緯といえば経緯です(笑)。
- リモートで働くってことにどのような考えをお持ちですか?
新婚の人とか、お子さんができた人とか、そういう人たちのことを考えると絶対リモートの方がいいと思います。今までの働き方なら満員電車に揺られてた時間が、オムツ変える時間になったりとか、嫁さんと一緒に家事をやったりする時間になった方がいいと思うんです。また、日本はこれからさらに高齢化社会になるので、そろそろ「親の介護で実家に帰らなきゃいけないんです」って人がどんどん出てくると思うんですよね。その時に、テックリードという立場だったり、採用絡みとかでもちょいちょい見てるんですけど、時代の変化を考えると、優秀なトップスキルを持っているエンジニアが、実家帰らないといけないんで、辞めますってなると、会社的にも損ですよね。また、すごいエンジニアを発見したけど、石垣島にいます。とか(笑)。いい人材を採用したいならリモートの方が採用できる幅が広がるよなって考えてます。
Tokyo Otaku Mode は会社が立ち上がってすぐのころは、割合でいうと今よりもリモートの方が多かったんです。オフィスができたことにより、なぜか人が集まってきたんです(笑)。
集まってきたのも良かったんですけど、集まれば集まるほど逆にうまくコミュニケーションが取れなくなったり、なんとなくオフィス内の空気が悪くなるという問題もありましたね。酸素が薄い!息苦しい!みたいな(笑)青山一丁目にいた頃は人増えすぎて物理的にオフィスに人が入りきらなかったこともあります(笑)。
近くのカフェがミーティングスペースになっていたりしていた時期もありました(笑)。
みんながリモートで働くようになり始めたのは、渋谷オフィスに移ってきたぐらいからのような気がしますね。
でもリモートが増えたら増えたで、次の問題が出たりとかして、それでまた集まって、みんなで話し合って改善していく。多分こういった繰り返しはあると思います。
- Tokyo Otaku Mode では仕事の進め方を積極的に時代に合わせて素早く体制を整えていくんですね。
そうですね。特にエンジニアに関しては、表参道いたときから全員一回はリモートやるぞ的な。まずは全員一週間リモートで働いてみたりして、そのときに上がった問題点をみんなで話し合ったりしてました。本当にリモートという働き方を実現できるように色々改善しなきゃいけないところがあって、それをひとつひとつ改善してきました。
そのときにリモートに変えたほうが仕事の進め方的に良い部分ももたくさん出てきたんです。例えば休日になにかしらの障害があったときにオフィスに来て作業をする必要はないんで、自宅でパッと対応できたりとか、インフラ(infrastructure)周りだとそういう部分でのいい発見がありましたね。
他では今はセグウェイ(瀬越)(エンジニアチームの一人)が米国オフィスに駐在しているので自分たちが行く必要はないんですけど、一時期、アメリカの倉庫の立ち上げのために、急遽、海外に出張するなんてことも何度かありましたが、リモートのおかげでそういった急な対応もできるようになりました(笑)。
- リモートの場合どんな仕事進め方になりますか?
開発チームでは、週に一回、リモートでの仕事に取り組んでいます。基本的にミーティングはビデオ会議で、コードとかの作業もネット経由。質問や提案などのコミュニケーションも基本Slackというチャットアプリで行っています。
- 新卒や新入社員のエンジニアの指導はどうするんですか?
はじめは隣でやった方がいい面はあります。ただ、ちょっとすれば、基本的にビデオ会議があれば全然問題ないと思います。
画面共有とかできるんで、ここをこうすればいいとかは見せながらできるので、逆にやりやすいかもですね。ただ、ビデオ会議のアプリを繋げるとか一番、最初の手順ができないと厳しいですね(笑)。
仕事を教える時もいま使っているアプリだと記録が残るんで、あとで見返すこともできますね。「あの資料どこだっけ?」みたいなこともなくなって、ちゃんとまとまるようになってます。昔よくあったのが、口頭で相談や質問していた内容がどこにも記録が残ってないこともありがちでしたが、そういうケースはなくなりましたね。例えば、ランチの時の雑談でアイディア生まれるんだけど、それがどこにも共有されないまま消えました。みたいな感じは勿体無いんで。
- Tokyo Otaku Mode では未経験者からエンジニアになる方はいますか?
いますよ。今、さっき話にもでてきたアメリカに駐在しているセグウェイ(瀬越)や元々カスタマーサポートをしていたスコットは未経験からエンジニアになりました。
セグウェイ(瀬越)に関しては、インターンで入ったんですけど、大学の専攻は法学系でした。はじめはマーケティングの分析みたいなことをやってたんですけど、実際データを取るためにデータベースを触らなきゃいけない機会があって、そこで色々やっていたらいつの間にかエンジニアになっていました(笑)。
スコットに関しては、カスタマーサポートで働いていた頃から、キャリアチェンジを考えていたらしく、不具合などを自分で直して開発チームに伝えていくようになって、彼も気づいたらエンジニアになりましたね。
あとは、アメリカで働いているユウスケも、元はマーケターで、Skoshbox(日本のお菓子のサブスクリプション)を起こしたファウンダー。だったんですが、エンジニアになりたい!って希望して、今では倉庫周りの開発などに取り組んでいますね。
- 彼らに共通した資質とかあったんですか?
資質かぁ。みんな結構タイプ違うなぁ。やりたい思いがあるかどうかぐらい。Tokyo Otaku Mode ではやりたいって言ったらやらせてくれるんですよね。未経験者からエンジニアになった人が3人いるっていうのは、かなりの割合で未経験者がいることになりますね。
- やりたいことに打ち込ませてくれる会社って楽しそうですね。
Tokyo Otaku Mode ってよく楽しそうって言われる会社なんですよね。なんか面白そうだなって。でも、何かに取り組んだり、働く上で楽しさを感じることはかなり重要なことだと思うんです。楽しくないと続かないっていうのがあると思うんですよね。
例えば、僕はよく絵を描くクリエイターさんとかを、SNSでフォローしてたりするんですけど、初めそんなに上手に描けなかったりとか、中堅くらいでよくいるレベルの人をよくみるんですけど、1 年 2 年フォローし続けてると、どんどん階段を上がっていくというか、どんどん上手くなっていって、「あ、あの人、前の即売会とかはそんなに並んでいなかったのに、どんどんビッグになってく!」みたいなことがありますね。やっぱり、すごい数の絵を描いていたり、同じことをずっと繰り返し続けたりするのは「楽しい!」「好き!」という気持ちっていうのは大きいと思います。
絵だけじゃなくてゲームとかでもそのゲームが好きな人はどんどん強くなるし
そのほかのことにも言えるとおもいます。絶対的に「楽しい!」「好き!」は強い
- 新卒の方や現在働いている方に働くということに関してアドバイスをください!
新卒の人と長く働いている社会人の両方に対して共通のアドバイスがあるんです。
それは「早く失敗しろ!」ですね。Tokyo Otaku Mode 内でも浸透していて、亀井さん(chairman)もよく言う言葉なんですが、僕はすごく正しいなって思っています。
新卒の人は特に仕事がよくわかってないので、自分ができるところまで頑張って抱え込んじゃってて、何かよくないことが発覚したときには手遅れだったみたいなことがありますよね。そういう失敗の仕方じゃなくて、とりあえずなんか試す、で、早いうちにこれじゃダメだっていうのがわかる状態になるっていうのがすごく重要なんです。
開発チームでは、ダメだっていうのがわかったら、じゃあどうやって解決しようかっていうフィードバックのループを回していくんです。と言うのも、早い段階で、ダメだっていうのがわかってしまえば、ダメージも少ないし、トライアンドエラーを繰り返して積み重ねていくと、より良い方法に転がり始めます。
これは実は中途の人も同じで、仕事慣れてきた人って慢心しちゃうというか、今までこういう方法でやってきたから、次も同じ方法でいけると思い込んでしまうときがあります。
「あ、これなんかいつもと違うぞ」とか「あ、ちょっとまずいな」ってなった時に、今までやってきたプライドが邪魔をしてすぐに報告できないってことがあったりするんですけど、そこでちゃんと、失敗を認めるということがすごく大切だと思います。中堅になってくると、扱う金額とかも大きい額になってくるので、新卒よりも企業側が受けるダメージは大きいです。
それでも、一億円の失敗で気づくか、五百億円の失敗で気付くかのどちらかだと、もちろんダメージ自体は大きいですけど、一億円の方が五百億円よりはいいですよね。でも実は一億円だと思ってたけど、後ほどリカバリーすると、半額の保証が決まりました、とかフォローとかもできるんで、早くに失敗をするということは重要ですね。
また、僕の経験上、大企業で一社員が失敗したことって、そんなに影響ないんです。例えばそのプロジェクトが潰れたとしても、別のプロジェクトをやればいいし、気にせず、失敗したら失敗したで、この事業はもうありません。逆に切り捨ててる。っていうのもありますね。
- 時には失敗していることに気づかない方とかもいるんじゃないんですか?
そこは、チームでカバーしましょ。
やっぱり仕事は一人でやるものではないと思います。例えば、情報をちゃんと共有するとか、議事録をみんなで読んで「それおかしくない? そもそも数字違ってるじゃん」みたいに指摘し合えるような環境であることが重要だと思います。
開発チームの朝会が、そういう感じで、”昨日やったことと” ”今日これからやること” ”困ってること”を発表し合うんです。昨日やったことと今日やることを報告しあってると、報告を聞いている自分以外の人が「その作業三日間ずっと動いてなくない?」みたいな指摘があったり
困ってることがあれば「困っているよー」っていう合図を出せば、助けてもらえたりアドバイスをもらえるんです。そういうコミュニケーションの中で、チームでチェックし合うことをやっていけば、個人で動くよりもよく回っていきますね。
もし一人でやるんだったら、会社に所属している意味があんまりなくて、個人事業主だったりとか自分で会社を起こした方が、いいと思いうんですね。
会社に所属しているってことは、チームで動くということだから一人でやることよりもずっと大きいことができることができるしお互いフォローし合い、切磋琢磨しながら成長できることだと思います。それがチームでやる醍醐味だと思ってます。
- なんだか”仲間”っていうものを感じる環境ですね。
- 最後の質問です。
Tokyo Otaku Mode が、企業として事業拡大をしていく中で、現在のようなスタートアップだからこそある良さが失われていったりしないんですか?
それは、どの企業も成長していく上で、ある程度のところで必ず出てくる問題だと思ってますね。
ある程度の大きさになったら別業者として、子会社的に切り出すのが一つの手だったりするのかなと思います。
例えば今だと配送部門は Tokyo Otaku Mode の自社のEコマースの配送もやるし、他の企業から配送代行の依頼を受けたりしています。この部門が事業として大きくなっていくと、Tokyo Otaku Logitics みたいに切り分けて、子会社化していくといいと思います。そうなると規模を小さくできるんで、そこでまたスタートアップのような小回りのきく体制にしていけると思いますね。
さっきの失敗の話もそうだけど、問題が出てくるっていうのはいいことだと考えています。というのも、問題が出てくれば、何かしら対処方法をみんなで考えることができるし、その中で新しい取り組みや改善に繋がる別の方法だったりがでてくるのでTokyo Otaku Modeというチームで動いていくことで問題を解決していけると思います。
でも、この先どうなるかわからないですね。今はまだ分社化するような段階でもないし、確かに大きくなりつつあるって感じではありますが、上場とかの話になってくると、また別の話だと思います。
Tokyo Otaku Mode としては、今、やっと大きくなる準備ができてきたところですね。
スタートアップ界隈は、カルチャーがそのままで大きくなる会社が多くあります。例えば、Google はメガ企業とかモンスター企業と言われてますけど、まだスタートアップ企業って謳ってますよね。
もちろんそれだけ大きな規模になったとしても、Google 内のカルチャーはしっかり引き継がれている。また、Google を退社しても、社員が他の企業でもそのカルチャーを引き継いで働いて活躍しているっていう話もありますね。
Tokyo Otaku Mode でも、元メンバーの人って大活躍してるんです。例えば、Gatebox の武地(実)くんとかも一緒に働いた仲間です。Tokyo Otaku Mode と似たようなジャンルで成功していたり。じゅん(河崎純真)くんもたくさん起業して活躍しています。正直、元Tokyo Otaku Mode のメンバーってみんな能力高いんですよね。どこいってもやっていけるレベルだと思うので、負けてられないなって思います。
- ポチさん、ありがとうございました!
時代の変化に対して、最新技術・ツールを使って体制を整えている Tokyo Otaku Mode の開発チームは、効率や合理性だけでなく、コミュニケーションや仲間同士の支え合いを大切にしているチームなんだなぁと感じました。
これから全国各地、全世界で自分のライフスタイルを維持して働く Tokyo Otaku Mode のスタッフが増えていきそうですね!