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「思っているほどもう日本はすごくない」。逆張りのエンジニア人生で見つけたもの。#4

「理系の大学を卒業したら大企業のメーカーや自動車会社に入って、エンジニアに。」

これは、エンジニアを目指す学生が考える‘理想像’かもしれません。

しかし、「外資のIT内定辞退」「営業で全国行脚」「海外へ」エンジニアの正規レールから外れたことで、現在テラドローンでイキイキと仕事をする技術統括の河越賛さんに話を聞きました。(以下、河越さんインタビュー抜粋)

1、外資のIT企業からの内定を辞退

大学時代に上京して電気工学を専攻し、そのまま大学4年生の時には外資のIT企業から内定を頂きました。大企業でスキルアップをしたいと考えていた私にとってはとても順調なスタートでした。

しかし、News picksでテラドローンの徳重社長のインタビューを読んだことがきっかけで2015年7月から翌1月まで、テラドローンの親会社であるテラモーターズで働くことになりました。実際にそこで、インターンを経験したことがその後の私のキャリアを大きく変えていきます。

インターンであっても幅広い裁量権の下に、スピード感のある濃い仕事を任せてもらったこと、視察先のインドで世界とのつながりの重要性を認識したこと、さらに外資企業であっても日本体質が残る内定先の仕事環境への不安から、卒業を3ヶ月後に控えた12月に、内定辞退と、テラモーターズの入社を決めました。

ーー安定した企業の内定辞退に対して家族や周りからの反対はありませんでしたか?

もちろん、周りからは理由を聞かれることはありましたが、自分自身が強い意志を持っていたため、家族や身近な人などはきちんと理解を示してもらえましたね。


2、テラドローン設立時に、営業で全国行脚

まずは、2016年2月に入社してすぐ、テラモーターズからテラドローンの立ち上げに参画することになりました。実は、半年後に初の仕事依頼が来るまでは、一週間で北海道から鹿児島まで営業を回ったり、車で山形を往復したり、と地道に顧客開拓を続ける一方、売り上げがありませんでした。

また、私はドローン自体の知識がほぼなかったので、営業しながらパートナーから技術習得するといった忙しい日々を送っていました。

しかしそこでの経験はやってみると面白いことが多くて、日々変わっていく楽しさを実感しただけでなく、新しいテクノロジースキルの習得や、ビジネスの全体像を掴めるという点でとても良かったと思います。

顧客開拓に成功したその後1年ほどは、売り上げの拡充、社内教育を行い、現在では自社でのプロダクト開発事業に取り組んでいます。



ーーベンチャーのテラドローンでは、大企業にない良さと大変さがありそうですね。

テラドローン設立初期の頃には、話を聞きに行くためにドローンだけ持って大阪の現場に駆けつけたこともありましたし、その頃から2年ほどはプライベートの時間との区別なく働いていたと思います。

しかし、他の会社に行っている人よりも面白いことをやらしてもらっている自負があります。また、ある程度の裁量権を持って、世界的に見ても誰もやったことがない最先端テクノロジー領域での仕事はワクワクします。だから一番忙しかった時でも、仕事をやらされているという感覚はありませんでした。

またちょうど1年ほど前に、テラドローン設立当初から一緒にやってきたメンバーが3人辞めてしまったことが精神的につらく、私自身も「テラドローンに居続けるべきか」悩んだ時期がありました。

辞めた理由は様々でしたが、新しい領域やテクノロジーであるゆえにロールモデルが築きづらい、という問題点がありました。そこで今は、社員教育に力を入れるだけでなく、自分自身が今後はロールモデルになるべく日々邁進しています。


3、「テクノロジー大国日本」神話への疑問

私は、これまでしてきた内定辞退やその他の大きな決断をするにあたって心がけていることがあります。

それは、「考えすぎないこと」、そして「人と違うことをやる」ということです。自分の直感を信じて、他の人たちがしてこなかったことをあえて選択することで納得のいく人生を自らで切り拓いてきました。

実は日本は、大企業を中心にテクノロジーで世界を牽引していると思われてきましたが、世界的にみると日本の競争力は圧倒的に落ちています。

実際に、アメリカでも優秀な技術者はベンチャー企業に入社するように、もはや、大企業に入れれば世界最先端のテクノロジーを学べるという神話は崩壊しています。


そこで、今私が挑んでいるのが、

「日本のスタートアップ企業から日本発のプロダクトを世界に発信していくこと」です。

現在、私が取り組んでいる自社開発のプロダクトでは、いち早く最新技術を取り入れて、黎明期のドローン業界にインパクトを残そうとしています。今後は、日本国内だけにとどまらず、様々な国ごとのニーズにフィットした世界規模のプロダクトの開発に拡大していきたいと思っています。


ーー最後に、エンジニアを目指す若者に一言お願いします。

繰り返しになりますが、日本はもはや思っているよりすごくないし、世界はものすごいスピードで私たち日本のずっと先を進んでいます。

今後は日本だけでなく、世界に視野を広げて挑戦していきましょう!


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