【Member Interview#1】コンサルタント・PM・部門マネージャーの役割を兼任!?マネージャーが語るテクロスHDの魅力とは?
今回はテクロスHDのマネージャーの出原さんのインタビュー記事をお届けします!
SES・事業会社・SIなど、様々な業態を経験され、現在はテクロスHDで、コンサルタント・PM・部門マネージャーの役割を担われています。今までのキャリア、テクロスのHDの魅力をマネージャー目線でお話いただきました!
株式会社テクロスHD マネージャー 出原 雅稔
1981年生まれ。新卒でSES会社へ就職。主に農林水産省などの様々な官公庁系システムに携わる。
その後、事業会社へ転職。住宅やブライダルなど生活関連情報誌のWEBサービス開発・運用に携わる。
2014年、株式会社テクロスに入社し、エンジニアとしてサーバーサイドの設計・実装・運用を担当。
2016年からは、エンジニアマネージャーとしてエンジニアチームの開発をリード、マネジメントや採用を担当。
2019年よりテクロスを離れ、テクロスHDへ。
現在は、コンサルタント・PM・コーポレート部門のマネージャーを担当。
趣味は息子(2歳)と公園巡り。
これまではどんな経歴?
--------本日はよろしくお願いします。まず簡単に略歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。
情報系の専門学校卒業後、SESの会社へエンジニアとして入社したところからキャリアが始まります。元々、パソコンには興味があったため、情報系へ進学しました。いざ就職を考えた際、好きなことを活かしたいと思い、思いついたのが、エンジニアでした。入社後はプログラマーとして、官公庁向けのシステム開発を担いました。
SESで一通り開発経験を積んだ後は、事業会社へ転職しました。1社目が下請けだったこともあり、上からの指示通りにひたすらコーディングをすることが業務の中心でした。単なる作業に近く、「誰の」「何のために」開発をするかをもっと考えながら開発をしたい思いがありました。また、その時期に結婚をし、地元岡山へUターンしたい気持ちもあったため、事業会社×地元の条件で、転職を決めました。
その後、テクロスHDのグループ会社であるテクロスへ入社し、テクロスの分社化に伴い、現在に至ります。
テクロスからテクロスHDへの分社化の背景はこちら記事を参照ください
--------SES→事業会社など、多様な経歴ですね。
SESでは、ほとんどの業務がコーディングでした。日立系列の下請けだったため、案件規模も大きく、開発力がしっかり身に付きました。ただ、先ほども述べたように、コーディングに慣れてきたら作業の要素が強く、「開発の目的・ユーザーの本質的な課題を理解することが商流上難しい」などのもどかしさがありました。
そう言った想いで事業会社へ転職しました。その会社は求人・賃貸・ブライダルなどのWebメディアを運営している会社です。入社後は、事業推進本部へ配属され、ITを元に全社の事業部を推進する役割を担っていました。業務としては、各事業部のWebメディアの要件定義〜開発~運用保守を担当していました。「ターゲット理解・要件定義・ユーザーから直接フィードバックを受けながら改善していくプロセス」はSESの会社で積んでいない経験だったので、非常にやりがいがありました。
-------SES・事業会社を通じ、一通りの経験を積まれていたのですね。にもかかわらず、転職しようと思ったきっかけ、そしてテクロスに決めた動機は何だったのでしょうか?
「成長市場」「給与UP」「京都にオフィスがある」の3軸でした。会社での給与が上がりづらくなっていたのと同時に、パートナーの実家が京都なこともあり、岡山から京都へ引っ越しを考えていました。また、30代あたりで更なる成長市場に挑戦したいと思い、転職を決めました。テクロスは、ネットで求人検索し、知りました。当時は、ソーシャルゲームブームであり、市場もテクロスも成長していましたし、給与UPも実現できたため、テクロスへ入社を決めました。入社時、テクロスは20人~30人ほどの規模で、開発したシステムのレビュー会に代表も参加していました。市場の成長性は勿論、代表自らがメンバーと肩を並べ、事業にフルコミットしているところを見て、これから確実に伸びると感じました。
--------テクロスでの業務内容・テクロスHDへ移る経緯・移る際の心境を教えてください。
業務案内は、プランナーとコミュニケーションを取りながら要件定義・バックエンド開発がメインでした。テクロス自体が急成長していたため、入社1年で100人超の組織になりました。事業拡大・組織拡大に伴い、自らの業務における裁量も広がっていき、サービス全体のQCD管理も担当していました。
150人~200人くらいの組織規模になってからは、リーダーとして、メンバー育成も任され、サービス全体のQCD管理・バックエンド領域の責任者・コードレビュー・メンバー評価などを任されていました。一般的に小規模な組織の場合、様々な役割を兼ねるケースが多いのですが、私の場合もPM・EM・リードエンジニアそれぞれが担う領域を1人で兼ねており、そこが自身の成長に繋がったと感じています。
テクロスHDに移る経緯は、テクロスが開発していたのは主にゲームだったので、リリースしたらプロジェクトが落ち着き、組織が縮小するようになっていました。特にマネージャークラスは優先的に抜けるケースが多く、自分はマネージャーだったので抜けまして、抜けたタイミングと同時に気付いたらテクロスHDのプロジェクトにアサインされていました。
移る際は、ポジティブな心境でした。テクロスではゲームの自社開発・受託開発がメインで、要件定義~開発~運用保守まで一貫して担当していましたが、やはりゲーム領域のみだったので、開発対象・作るものが偏るという懸念がありました。以前に在籍していた事業会社でも同様のケースで、業界が決まっていること、多くのサービスを作るのではなく、1つのプロダクトを伸ばしていくことなど、偏りがありました。自分としては、要件定義~開発~運用保守の一貫した経験を別の業界でも活かしたいと感じていました。また、自社サービスの場合、一度開発してしまうと機能改善・運用保守がメインになるため、サービス開発における企画・提案業務も減ってきます。テクロスHDでは、幅広い業界に対し、事業DX・組織DXの上流からコンサルタントとして参画すると聞いており、それらの懸念が解決できると感じていたので、むしろテクロスHDで新たなスキルを身に付けられると感じていました。
--------実際にテクロスHDではどのような業務を担当されているんでしょうか。
現在の主な業務は「PMとして案件のディレクション」「メンバー評価・技術的なサポート」「組織開発案件のコンサルティング」「バックオフィス部門のマネージャー」の4つです。
「PMとして案件のディレクション」に関しては、自らフロントに立ち、要求・要件定義~案件全体のQCD管理を担当しています。他メンバーもそうですが、テクロスHDでは、要求・要件定義の上流に価値を置いているため、スタートアップ・中小企業のCxOレイヤーと直接折衝し、課題抽出~提案を行います。事業の課題・システム開発の目的を解像度高く理解した上で、開発チームに伝達することが可能です。
「メンバー評価・技術的なサポート」の技術的なサポートの例として、テクロスHDでは、オンプレではなく、クラウド案件が100%なので、未だクラウドの知見がないメンバーがいれば、サポートに入ります。実際にAWS未経験だったメンバーがサポートを受けつつ、AWSの知見を身に付けています。自分の経験がある領域は他のメンバーをサポートしますし、自分も他メンバーにサポートを受けることがあります。組織全体の集合知を溜めつつ、お互いにサポートする形です。
「組織開発案件のコンサルティング」はエンジニア、チーム、関係部署のコンディションを把握・分析し、事業を最大化させるための組織醸成・組織DXを図るようなコンサルティングを担っています。
「バックオフィス部門のマネージャー」は、業務フローの定義・マニュアル化・ドキュメントルールの整備・SaaSツールの導入など、社内の生産性・再現性を上げるための仕組みづくりです。ベンチャーの場合、未整備になりがちですが、テクロス時代にこのあたりが未整備だったために、個々の負担が増え、最終的に組織全体のパフォーマンスが落ちることがあったので、テクロスHDでは、早めに着手しています。コンサルティング・クライアントワークにフルコミットいただけるよう、細かいオペレーションなどは徹底的に仕組み化するカルチャーです。
--------テクロスHDでは、コンサルからPM、他部門のマネジメントなど、実に多彩なポジションを担われていますね。テクロス時代同様、小規模ならではの裁量・魅力を感じます。テクロスHDの魅力は他にありますか。
個人的に感じることは4つです。
「1つ目は、コンサルティング・企画から入っているところ」です。とあるプロジェクトでは、自治体向けのコンサルティングを行っている企業の1部署の経営課題を解決するような内容でした。何かしらのITを活用し、課題を解決できないかというオーダーでした。そもそもシステム開発の前段で、どのような事業課題・業務課題があり、ITでどのように解決できるかという企画フェーズから参画しています。ITを利用するのは結局、個人なので、「なぜその人はそのシステムを使用するのか」「どんな課題があるのか」「その課題を解決するために構想しているサービス・機能で実現できるか」「できない場合、なぜできないのか」など、ユーザー理解を徹底的に行っています。「何が課題か」「なぜ課題か」「その課題を解決するために、どのようなことを行うべきか」「どうなればゴールか」などを議論することが多く、当たり前ではありますが、ここまでやり切れているのはテクロスHDならではの魅力だと感じます。
コンサルタントとPMが一緒のミーティングに出る機会も多いため、企画からシステム開発に落とし込む際における認識齟齬が少ないですし、PMもシステムの目的の解像度が高いため、必要な要件/機能など提案・アイデア出しできるところも特徴です。
「2つ目はプロジェクト規模」です。大規模な案件は少なく、10人~15人の中小企業・スタートアップ中心のプロジェクトのため、企画〜実行における意思決定が速いです。プロジェクト規模が大きいことも魅力ですが、大きくなればなるほど、企画~実行の意思決定が遅くなったり、課題などの要件整理に入れなかったり、仮に課題がズレている上でシステム開発フェーズに進んだ場合、後戻りできなかったりなどがあります。小中規模だからこそ、各メンバーが企画から入る裁量があり、仮に課題定義が誤っていた場合でも後戻りし、改めて議論することができ、企画~実行まで速い意思決定の元、プロジェクト成功のためのPDCAサイクルを回すことができます。
「3つ目は、組織がオープンなところ」です。テクロスHDでは、売上・利益内訳・見積書・プロジェクトスコープ・仕様書・ソースコードなどの情報が皆アクセスできるようになっています。自らの知見は勿論、組織全体の知見を活用できるので、クライアントへの成果も出しやすいですし、自らの引き出しも増えます。また、自身の案件がどのくらいのインパクトに繋がっているかも分かります。
「4つ目は業界を絞っていないので、幅広い業界に関わることができる」ところです。3つ目にも繋がりますが、幅広い業界の事業・組織のDX化のための企画~実行までのノウハウを学びつつ、自分でもデリバリーできるところが魅力です。業界・企業ごとに課題が全く異なるため、飽きがこないです。
--------なるほど、様々な業界の、ちょうどよい規模の案件に、入り口から関われることがテクロスHDの魅力なんですね!個々人の裁量の大きさやオープンな社風ともあいまって、確かにやりがいがありそうです。
働き方はフルリモートだと思うのですが、実際に働かれてみてどうですか?
個人的にはフルリモートが好きです。今まで東京→岡山→京都と転職のタイミングで引っ越してきたのですが、フルリモートだと住む場所を自ら意思決定できることが魅力だと思います。現在、妻と2歳の息子と京都に住んでいますが、今後、妻や息子のライフステージが仮に変化しても、柔軟に対応できます。
一方、社内コミュニケーションにおける課題はあります。フルリモートなので、プロジェクトメンバー以外とコミュニケーションを取る機会が少なかったです。なので、最近では、ランダム1on1、リモート交流会、雑談タイムなど、社内でコミュニケーションを意図的に取るような制度もつくっています。プロジェクトの相談は勿論、キャリアの相談・テクロスHDの事業展望・組織展望など、少しでも気になることがあれば、何でも話ができる状態をつくっています。まだまだこのあたりは整備中なので、全員フルリモートだけど、コミュニケーションがしっかり取れて、テクロスHDにいる意義を感じてもらえるような組織にしたいと思っています。また、それぞれのライフステージにとらわれず、自由に住む場所の意思決定ができることを活かしていただき、中長期的に働ける会社でありたいです。
--------今後、組織拡大をしていく中で、組織力も更に強固になっていくのが楽しみです。最後に、テクロスHDに合っていると思われる方の人物像について、伺いたいです。
「企画提案・アイデアを出すのが好きな方や得意な方」「特定の業界ではなく様々な業界にかかわり、業界ごとの事業・組織課題を解決していきたい方」にはとても合っている環境だと感じます。
様々な業界のCxOレイヤーに対し、事業・組織・業務などの課題ヒアリング~戦略提案~コンサルティングを行っているため、作業的な業務・ルーティーン的な業務は少なく、業界やプロジェクトが限定されることもありません。課題を抽出し、自らの企画提案・アイデアをコンサルタント・PMとして、そのまま検証いただくため、最後までオーナーシップを持つことができます。システム開発のPMを担ってきたけど、事業・組織など更に経営課題に近い領域から入りこみ、オーナーシップを持ち課題解決したい方、大規模プロジェクトの一部分ではなく、スタートアップ・中小企業の大部分を変えるような抜本的な改革がしたい方だと、更に成長いただける環境かと思います。