今回はテクロスHD 佐藤のインタビュー記事をお届けします!
前職では、to Cベンチャー企業のCTOとしてto CサービスのPdM/組織マネジメントに従事。
2023年にテクロスHD DX事業部のCTOに就任。
株式会社テクロスHD CTO 佐藤 龍太(さとう りゅうた)
2011年 立命館大学国際関係学部、University of British Columbiaを経て新卒でエンジニアとしてメガベンチャーに入社。
2015年 グローバル市場で戦えるtoCアプリケーションをつくるため株式会社奇兵隊に入社。
2017年 同社取締役CTO就任。
並行して大手銀行や通信会社のアプリ開発、エンジニア数十人へのメンタリング、技術顧問に従事。
2022年 一般社団法人CTO協会 メンターCTO、コミュニティ拡大チームPM
2023年 テクロスHD DX事業部のCTO就任。
これまではどんな経歴?
--------本日はよろしくお願いします。佐藤さんは他社でCTO経験があると伺っていたので、どのような経緯でテクロスHDに入社されたのか気になっていました。まずは佐藤さんの今までの経歴を教えてください。
大学卒業後、新卒でワークスアプリケーションズにエンジニアとして入社しました。入社後はERPの勤怠管理システムの開発に関わっておりました。4年間、ワークスアプリケーションズに在籍しており、開発業務やクライアントサポートを担当していました。
一通り開発経験を積んだ5年目のタイミングで、株式会社奇兵隊というグローバル向けのto Cアプリを開発しているスタートアップ企業へ転職しました。
転職の主な理由は二つです。
・グローバル市場におけるto Cプロダクトに関わりエンドユーザーに直接価値を届けたい気持ちが強かったこと
・ワークスの信頼できる先輩が奇兵隊に在籍していたこと
転職直後は海外ユーザーをターゲットにしたSNSアプリケーション開発に携わっていました。
アプリ開発は勿論、社内のエンジニアとコミュニケーションを取りながらUX設計にも関わったり、プロダクト全体の方向性を決めたり、あらゆる手段でサービスをグロースさせる経験を積ませてもらいました。
2年目からはCTOを任せてもらい、事業戦略や組織戦略について、CEOと議論しながら事業と組織の両方をグロースさせることにも関わっていました。具体的には新しい事業の立ち上げや既存プロダクトのグロース、マーケティング等を担うPdMに近い領域の業務です。組織に関しては、理想の組織設計や評価体系、採用、CS体制の構築などです。
会社の売上を伸ばすこと、サービスを高品質でデリバリーできるような体制をつくることを考えて、実行していました。
--------当時のワークスアプリケーションズは既に規模感が大きい印象です。ワークスアプリケーションズというメガベンチャーから、奇兵隊というスタートアップへ転職される際、不安はなかったですか?
確かに当時のワークスアプリケーションズでは従業員が4000名ほどで、奇兵隊が当時10名ほどだったので、従業員数、企業フェーズは全く異なりますね。とはいえワークスから奇兵隊への転職の不安はまったくなかったです。ワークスに在籍していた4年間の中で一通り開発まわりの経験を積めた実感がありましたし、新しいことをやりたい想いが強かったですね。ある程度枠が決められたなかで開発していくことより、業務の幅が広いこと、スタートアップならではのストレッチした業務を任せてもらえることに魅力を感じていました。なのでワクワク感のほうが大きかったですね。
実際に奇兵隊に入社してすぐ、事業の方向性を決める会議に参加させてもらい、事業の方向性や戦略を理解した上で、開発業務に取り組んでいました。奇兵隊を経て、事業の方向性・戦略・組織体制などへの解像度の高さが業務のクオリティに直結すると感じました。
小さい企業ならではの柔軟性や敏捷性を経験することができたのは、自分の凝り固まった思考をほぐすことができた良い機会だったと思います。
加えて、CTOポジションを任せてもらえたことは大きかったですね。
コンフォートゾーンに留まりたくなる気持ちがなかったといえば嘘なんですが、不安だなってなった時が成長につながるチャンスなんだとこの時に実感しました。
葛藤の中、CTOを受け入れられたのも経営との距離が近く、事業の方針や戦略を深く理解できていたからです。
そもそも目標や背景などの上流部分を深く理解できていないと、やるべき本質的な業務であったり、必要なプラスアルファの業務が見えてこないですし、事業を進めていく上でいかに他のメンバーとそれらを共有できるかというところを重要視するきっかけにもなりました。
奇兵隊へ入社して、CTOになり、上から与えられるタスクというものがなくなって、どうすれば事業を伸ばせるのか、組織をよくできるのかを自分で考えなければならない状況下で、仮説立案から実行、検証まで一気通貫でやれたのは本当によかったなと思います。
テクロスHDへの入社のきっかけは?
--------経営層に近く、自社の事業戦略や組織戦略の解像度が高まれば、自らがやるべきプラスアルファの業務のイメージも高まりそうですね。入社2年目でCTOにもなられて順風満帆だと思うのですが、そこからテクロスHDへ転職された経緯も教えてください。
テクロスHDとの出会いからお話すると、もともとテクロスHDの佃とは、AWS CTO Night という各社CTO、VPoE が集まるイベントで知り合いました。その後、何度か飲みにいく機会もあり、テクロスHDの事業で各社の事業課題/組織課題の経営課題に近い領域からDX/ITコンサルティングする構想を聞いていました。事業会社で培った経験を、様々な企業が抱えている企業ごとの事業/組織課題を解決していくことに繋げるのも面白いなと思い、構想自体に共感していたということがありますね。
--------事業DX/組織DXなどをしているコンサル会社は他にもあると思うのですが、そういった企業とテクロスHDの違いはありましたか?決め手は何だったのでしょうか?
確かに経営課題に近い事業課題/組織課題からコンサルティングをしている会社は他にもあります。
その中でテクロスHDならではの強みがあると思っています。それは、「事業コンサルティング・組織コンサルティングを一気通貫でやっていること」「ゲーム会社からスピンオフしたDX会社ならではの継続される仕組み・UXの面白さ」「企業フェーズ」の3つだと考えます。
他社の場合、事業コンサルティングもしくは組織開発いずれかのソリューション提供だったり、両方やっているが、プロジェクト規模が大きすぎて事業DXと組織DXでPMが分かれるケースがあります。あとは、結局それコンサルじゃなくてエンジニア派遣だよねみたいなのも良く見ますね。
テクロスHDでは、1人のコンサルがクライアントの経営層と対話しながら事業DXから組織DXまで一気通貫で変革できるところに魅力を感じます。
また、コンサルティングで要求整理等をおこなった上でシステム開発をすることもあるのですが、いかに継続率/LTVの向上を意識したシステム開発をするかという観点を持っています。
実際にテクロスでは複数のto Cサービスの企画~開発をおこなったノウハウがあるので、UXを追求したシステム開発のノウハウがあります。B to Bのサービスというより、B to B to E(Employee)に近く、システムを利用するエンドユーザーになって考えることができるという部分に強みがありますね。
最後は企業フェーズです。人数が大規模になると1人1人の業務は細分化されていくケースが多いですが、テクロスHDは現状20人前後の規模なので、1人1人の裁量が大きいです。少数精鋭で1人1人の業務範囲が広く、コンサルティング~SIまで、事業DX~組織DXまで一気通貫で関われる裁量があることも魅力です。他にも良い点がありますが、主にこの3つが他社との違いであり、テクロスHDに感じている魅力です。
--------「SIでシステムを開発することのみならず、クライアントの経営層と近い距離で、事業課題/組織課題からコンサルティングすることに興味がある」「エンドユーザーのUXを意識した開発がしたい」「少数精鋭で個々のできる業務の幅を広げたい」などの思いがある人にとって、良い環境だなと感じました。佐藤さんはテクロスHDで具体的にどんな業務を担当されているのですか?
現在は全体の技術統括と事業/組織コンサルティンティングに携わっています。
技術統括領域については、SIとコンサルプロジェクト案件ごとの技術部分に関する統括をやっています。
コンサルプロジェクトについては案件ごとに開発スタックがまったく異なるので、プロジェクトごとの技術的課題や内製化に至るまでの標準化プロセス等のサポートをしています。使用言語/インフラ構成/全体のWeb構成の選定サポート~どう変えていくかのロードマップ作成~事業成長に合わせた技術のアップデートなどをテクニカルディレクターを通して統括しています。
事業/組織コンサルティングに関しては、スタートアップ企業や大手企業の経営層、事業部長レイヤーから事業課題/組織課題をヒアリング~テクロスHDでできるソリューション提案~契約~契約後のメインアドバイザーに至るところまで一気通貫でおこなっています。
テクロスHDの組織の魅力とは?
--------テクロスHDの事業の魅力が分かってきました。テクロスHDの組織の雰囲気なども教えてください。
「大人なスタートアップ」「ボトムアップ型の事業創造」「素直な人が多い」といった印象でこれはかなり魅力的な部分ですね。
子会社含め200名ほどの従業員で、売上100億円超のテクロスという会社から、社内スタートアップの位置づけでスピンオフした会社のため、そもそも経営基盤が安定しています。
「気合いと根性でカバーする」「お金がない」「戦略を描ききれず無駄な仕事が多い」といったことは少ないです。安定した経営基盤の元、1人1人の裁量が大きく、事業や組織の課題抽出~実行までできて、残業時間もほぼないので、ワークライフバランスを維持しながら新たなスキルアップ/挑戦ができる環境です。
また人数が少ないこともあってボトムアップの側面が非常に強いですね。
実際に佃と話していただくとすぐに感じると思います。会社の方針/制度など、佃とコミュニケーションを取る機会が多いのですが、意見が言いやすい人柄/距離感なんですよね。
なので考えていることや、やりたいことなどを持っていくと「いいね、やってみよう」とすぐに実行に移すことができます。事業やより良い組織環境をメンバーからの発信で一緒に創っていける環境です。
最後に、素直な人が多いです。
ここでいう「素直」とは、意見を受け入れることができて、変化に適応できることを指しています。
結局のところ、技術やスキルも大切ですが素直で適応能力が高い人が最も成長します。
素直な人が多い職場ってなかなかないので、採用の感度も優れていると思っています。
誰でもいいから人手が欲しいという風に陥ることはまったくありません。
我々は組織は人が中心で人がつくっていくものと強く思っているので、採用には気をつかっていますね。
一緒に働きたい人はどんな人?
--------社内の雰囲気も伝わってきました。最後にどんな人と働きたいですか?
先ほどもありましたが「素直」というのが筆頭にあって、「好奇心旺盛」「自分で考えて動ける」人です。
テクロスHDでは言われた仕事のみならず、クライアントのため、社会のために、どんどん自分から提案できますし、実行できる会社です。
自分自身も業務とは別に、業務改善/プロダクトのマーケの一環として、ChatGPTを使ったサービスもいくつか開発したりしていました。基本的に大きく外していなければ、すぐにGOサインが出ます。
手段にとらわれず、そもそもの目的から考えて幅広い手段を提案/実行できる環境であるので、好奇心があり、自分で考えて動ける人にとっては、マッチすると思います。
「事業/組織など経営に近い抽象的な課題からコンサルティングしていきたい」「答えのない課題から自分で考え、あらゆるソリューションを検討しながらクライアントの事業改革を推進したい」「本質をとらえている限り、自由度高くやらせてもらえる環境で働きたい」そんな想いを持つ人と一緒に働きたいです。