ユーザーの「作品が欲しい」の気持ちをアーティストに直接伝える「ウェイティングリスト機能」がArtStickerに登場【機能メリット紹介】

この度、ArtStickerでは、あなたの「作品が欲しい」気持ちをアーティストに伝える「ウェイティングリスト機能」をリリースしました。

これまでArtStickerでは、作品購入の手法として「先着順」のみならず、エントリー期間を設定する「エントリー制」など、アート作品ならではの作品購入の方法をご提案してきました。

今回、あらたに「ウェイティングリスト機能」を導入します。

ウェイティングリスト機能は、欲しいアーティストの作品があっても売り切れの場合や、自分の欲しいサイズがない場合などに、ウェイティングリストに登録することで、アーティストに声を届けることができます。ウェイティングリストに並び、自分の順番が巡ってくると、購入可能な作品をご案内させて頂きます。

そこで、ArtStickerを運営するThe Chain Museumのアートコンサルタント・塚田萌菜美に今回新しく実装されるウェイティングリストについてインタビューし、詳しい解説やおすすめの使い方などを話していただきました。

Q：今回、従来のギャラリーの機能である「ウェイティングリスト」をオンラインに落とし込むことにした経緯、また実装にあたりどのような変化・影響を期待していますか。

そもそもウェイティングリストという存在をギャラリーが持っていることを知らない方のほうが多いのではないでしょうか？

ギャラリーはウェイティングリストという形で、常に作品の需要状況を把握しておくことで、将来的な作品の販売を含めたスケジュールを見通し、アーティストが自身のペースで制作できる環境を作り出しています。

しかし全てのアーティストがこのような仕組みを持つギャラリーに所属、関係するわけではありません。ArtStickerにはギャラリーに所属しない形で活動するアーティストも多く参加されています。

この度、ArtStickerはこの機能をアーティストに直接解放し、より安定した制作環境を整えるお手伝いをします。ユーザーの皆様にとっては、お気に入りのアーティストに直接「欲しい」「今後の作品を待っています」「優先的に案内が欲しい」という意思表示をする新たな機会を得ることができます。

Q：ウェイティングリストはユーザーが作品を「欲しい」という感情を直接的にアーティストに伝えられる機能ですが、これによって特にユーザーにどのようなメリットが生まれると思いますか。

従来のArtStickerでは購入可能作品がない場合、ユーザーはただ作品の掲載を待つことしかできませんでした。しかし、ウェイティングリスト機能によってアーティストは購入希望ユーザーの存在を認識することができます。

そのため、ユーザーはお気に入りアーティストの「何かこれから制作してみよう」「先日展示に出そうか迷ったが、出さなかった作品がある」「次の個展の案内を優先的にこの人に出そう」などのアクションを引き出すことができます。

Q：今回ウェイティングリストを作るにあたっての想いや、こだわったことは何ですか？

まず、この機能を開発する前に直面していた思いがありました。

一定の年齢を境に、現役の女性アーティストが激減してしまうということです。詳細の聞き取りをしていくと、妊娠・出産・育児・介護やライフステージ、環境の変化により、制作を断念してしまうケースがとても多いのです。これらの話はもちろん女性にのみ限定した話ではなく、実は多くの人が抱えているのではないかと考えています。

ウェイティングリストにより、ずっと作品を待ち続けるファンであるユーザーの存在が明らかになることで、個展を開くほどの作品数を制作できない場合でも、継続して作品を発表できる場がArtSticker上にはあるのではないかと私たちは信じています。

もちろん、このような機能は不要であるアーティストもいるかと思いますので、この機能の使用の有無はアーティストの判断で選べるようにしています。