このシリーズでは、株式会社シナジーの社員や役員にインタビューを行い、
「シナジーってどんな人がいるの?」
「ぶっちゃけどんな仕事してるの?」
「シナジーに決めた理由は?」
などなど、赤裸々に話してもらいます!
シナジーの雰囲気や歩み、社風などを知っていただければ幸いです!
今回は、大企業からシナジーへ転職した西本チーフにご自身の転職体験、過去の就職活動についてお話をしていただきました!
ーまず、西本チーフは現在どういったお仕事をしてらっしゃるのでしょうか?
西本:90人くらい在籍している「警備士」たちを各現場へ配置する仕事をしています。
ーシナジーは2社目とお聞きしていますが、大学時代はキャリアについてどのように考えていらっしゃったのでしょうか?
西本:ゆくゆくは、実家を継ぐつもりでした。実家がPPロープを作っている会社で、秋祭りなどで家の周りに御幣紙と一緒に垂らす紐を作っていたんです。
親からは「この仕事を絶やさずに続けてほしい」と幼いころから言われていたので、義務感というか。「いつかは実家に帰るんだろうな」という考えでした。
ーいつか、ということは卒業したらすぐに継ごう、というお気持ちではなかったんですね?
西本:理想としては、自分のやりたいことを主軸にしながら、妹と協力して家業も守っていくという形でした。なので、3年くらいは外の社会で揉まれて、家業を継ぐのはその後かなぁ、と。
正直私は、あまり先のことを考えるのが得意ではなくて(笑)そのときどきで考え方が変わるので、「なんとかなるだろう」と思っていたんです。
ー大学生の時から明確な進路を思い描いている人は、きっと多くないですよね。就活をするタイミングでは、業種や場所の絞り込みはできていたのでしょうか?
西本:実家が広島市にあるので、広島県内で仕事を探していました。家業は製造業の一種でしたから、就職先も製造業に絞り、大企業を中心に企業選びをしてました。
ーなぜ大企業を志望していらっしゃったんですか?
西本:実家を継がずに就職するとなると、親からのプレッシャーもありまして。「何があっても良いように、大企業から探しなさい」と言われていたんです。
私も当時は「大企業のほうが安定していて倒産もしない」というイメージが強かったですし、親の説得もしやすいと考えたので、大企業に就職したいと考えました。
ーそれでは、どうやって実際の就活は進めていきましたか?
西本:企業が集まる合同説明会を聞きに行っていました。ただ、私が見ていた企業は選考が遅くて、気になる会社があってもエントリーはしていなかったんです。
そんな中、同じ研究室で内定をもらった人がどんどん出てきて。焦っていたところ、研究室の先生がとある企業(A社)を紹介してくださいました。
結局他の企業は受けずに、そこに決めました。
ーピンと来る企業さんだったんですね。どうしてA社に決めたんでしょうか?
西本:まず、製造に携わる仕事でしたので、私の希望と合っている企業だったこと。
それから、一番の決め手は「人」の部分ですね。職場の雰囲気や人柄のところは気にしていました。
働いている社員の様子や面接官の対応を見ていると「この人と一緒に仕事がしたい」と思える人が何人もいらっしゃって、会社全体の雰囲気が非常に魅力的に感じられました。
工場見学の際にも、テキパキ働きながらも柔らかくて温厚な方が多かったです。製造現場は常にせわしなく、さまざまな声が飛び交うような環境だと思っていたので、A社の製造現場での立ち振舞がイメージしていたよりも優しく印象に残りました。
製造業には自分が苦手とするマルチタスク的な働き方が必要なイメージがあり、不安にも思っていましたが、「ここなら苦手な作業もできそうだ」、と感じました。
ーA社では、どういったお仕事をしてらっしゃったのでしょうか?
西本:機械工学科を専攻していた私は、技術職での勤務を希望していました。しかし、配属先は製造オペレーターでした。製品を作る製造ラインに入って機械を操作する仕事です。
最初の3年はホテル用の製品を作っていて、大体7〜16時のあいだ製造ラインに入っていました。繁忙期は二交代で夜の部で働いていたこともあります。
ー当初は「3年働いて実家に戻る」という構想があったと思いますが、3年でやめずに継続なさったんですね?
西本:はい。3年でやめようと思っていたのですが、「もう3年揉まれよう」と。
3年経った後に一番大きいプラントで働くようになり、そこはほとんど年中二交代制でしたので、14時〜0時まで仕事をしていることが多かったです。
私はゆくゆくはその現場を管理する立場になることを目指して、採用してもらったという経緯があります。でも、実際は7年間働いたうち製造ラインのなかで作業をしていたのがほとんどでした。
ステップアップできる力がついても、「人が足りていない」という理由や、総合職の人が優先されてオペレーターのままでした。
正直なところ、評価制度でも「理不尽だな」と思わざるを得ない出来事もありました。
ー転職を考えるようになったのは、それが理由なのでしょうか?
西本:一番のきっかけは、結婚して子供ができたことです。
「このままの生活を続けていけるのか?」「もっと良いところがあるんじゃないのかな」と、子供ができてから考えはじめました。
当時は夜勤も忙しくなり、残業が増えまして…。もともと妻が同じ会社で日中働いていて、それでもうまく行っていたのですが、子供を育てていくとなると「夫婦のリズムがずれていて大丈夫なのか?」、と考えるようになりました。
長い目で見て、いずれは管理職に上がることを考えていましたが、そうなったとしても夜の部で働けば定時は23時ですし、職場は車で家から1時間半かかるところだったので。
ー毎日、往復3時間ってことですよね?お子さんもいてそれはかなりハードですね。
西本:はい。将来子供が通う学校やお互いの実家のことを考えると、今も住んでいる東広島から離れるという選択肢はなかったので、仕事をどうにかしたい、と考えました。
・朝方にシフトしたい
・もっとスピード感を持ってキャリアアップしたい
この2つが主な理由ですね。
ーご実家を継ぐお話は、この頃にはなくなっていたのでしょうか?
西本:祭事で必要になる製品でしたから、コロナ禍で売上がガクッと下がってしまったんです。もともと赤字続きの仕事ではありましたし、親からも「戻ってこいと言える状況じゃなくなった」と言われました。
ーそれは親御さんとしても呼び戻せないですよね。転職活動は、何を軸に進めていったんですか?
西本:当時は特にやりたい業種とか職種があるわけではなく、こだわっていたのは2つです。
ひとつは、一緒に働きたいと思える人がいるかということ。
もうひとつは、給料が下がらずに維持できることでした。
まずは転職サイトに登録したのですが、スカウトが来るのは経験がある製造関係ばかりでした。それだと、「給料が上がって夜勤もない、という会社はほぼない」とキャリアプランナーからも言われまして、「それ以外で考えないと」と思って別分野の製造系を見ていたところ、たまたまシナジーからスカウトが来たんです。
ーシナジーは全く別の業種ですよね。どうして興味を持ったんでしょうか?
西本:転職にあたり、場所はかなり重要だったので調べてみたところ、シナジーは家から歩いていける距離の近さだったんです(笑)
もちろん、スカウトの内容を見て今の上司の言葉選びなどに惹かれた部分もあります。弊社はTikTokもやっているのですが、当時私もそれを見て「職場の雰囲気が良いな」と思ったことも一つの理由です。
他社はスカウトが来ても条件が合わなかったり、いろいろな口コミを見たりした結果、メッセージのやり取りだけで面接には行きませんでした。
ーシナジーに決めたポイントを教えてください。
西本:まず、「この人についていきたい」と思える上司に加えて、働くメンバーの雰囲気が良かったことが大きいです。
業務の面では、面接の時に自分が苦手なマルチタスクも必要になるとは知らされていたのですが、今の上司と話して「チャレンジしてみよう」と思えたんです。
正直奥さんは心配していたのですが「奥さんも同席して大丈夫ですよ」と言ってもらえて、息子も連れて面談をしてもらいました。「なんて親切な会社なんだろう」と思いましたね。
それから、「何年後にどうなっていて、ここまでいける」といった具体的なキャリアステップの話をしてくれて、それはすごく良かったなと。
当時気にしていたキャリアアップのスピード感がつかめたのは大きかったです。今の部長は7回転職した経験があり、私の気持ちも分かってくれたのか、当時不安に思ってたことを払拭してくれたんです。
ー西本チーフの経験から、大きな企業と小さな企業の違いって何だと思いますか?
西本:ひとつは上司との距離感ですかね。
正当な評価をしてもらえやすいと感じています。「それぞれに目が行き届いているな、ちゃんと向き合ってくれているな」、という感じです。
大企業にいるときは、数百人の中の1人です。それが小さな企業だと数十人のなかの1人になるので、何かあってもすぐ社長まで声が届きます。良いことは良い、だめなことはだめ、っていうのが返ってくるスピード感がありますね。
前職で感じた「ちゃんと社長まで届いてるのかな?」っていうのが、今の会社では全然ありません。
上司に何でも言える間柄というのは、すごく働きやすいですね。
それから、ある程度裁量権を持って働くことができるので、責任は重大ですがやりがいがあります。
ーそれでは、今転職を考えている人に向けて、転職において重要なことを教えてください。
西本:今は大企業も当然のように倒産する時代です。そのため、大きい小さいに拘らず、裁量権を持って、やりがいのある仕事をできるほうが幸せじゃないかなと思います。もちろん責任は伴いますので、そこで腹をくくって選ぶ必要はあります。
それから、一緒に働く人の雰囲気も大切です。実際に会社へ足を運んで、職場の雰囲気や集まっている人柄を見ることはミスマッチを減らすことになり、仕事を長続きさせるのにとても大切なことだと思います。特に私の場合は新規開拓が苦手なタイプなので、目標となる上司や先輩を見つけることを意識して転職活動をしていました。
もうひとつ、可能であれば、入社前に「正しく評価してもらえる制度なのか」を確認できる方が良いです。
前職ではキャリアのステップアップについて、入社後に知りました。人は良くても、会社の評価の制度で人間関係がギクシャクする可能性もあるので、きちんと確認しておくことがおすすめです。
自分が「できること」「できないこと」はあると思いますが、積極的に挑戦してみるべきじゃないかなと思います。
私も前職とは全く違う仕事で大変なこともありますが、やりがいをもって働けています。チャレンジしてみると見える景色もたくさんあるので、今とは違った業界でも、自分が「できる」と思ったらチャレンジしてみてほしいですね。
─大企業からの転職や、異業種からの転職を考えている人にも非常に参考になる話をしていただきました。ありがとうございました!