スナック水中は現在16人のスタッフと共に店舗運営、SNS運営などを行なっています。そんな多様なメンバーが集まる「スナック水中」(以下、「水中」)のスタッフに社会人として「水中」に携わり、デザイナーとしても活躍中の岡田大悟さんをご紹介します。ぜひ最後までご確認ください!
クリエイティブで地域やお店に貢献したかった
ー「スナック水中」での担当業務を教えてください。
毎週木曜日に店舗スタッフとしてお店に立っています。それに加えて、「水中」のInstagramなどのクリエイティブ作成をメインでしています。例えばこれまでには、ショップカードやメニューブックのデザインをしました。
そひちゃん(大学生のPRチームメンバー)も大元のデザインができるので、ブラッシュアップが必要だったら私が引き継ぐということが多いです。「クリエイティブ全般の困りごと相談窓口」みたいな役割です(笑)。
ーダイゴさんは社会人スタッフとして「水中」に携わられていますが、本業はなんですか?
本業は一応、イラストレーターとデザイナーの2つを名乗っています。ポスターやロゴを作ったり、別会社の事業ではSNSリブランディングの企画提案をやっていたりもします。
もともとは映画関係の会社でサラリーマンをしていたのですが、ちょうど「水中」に入るタイミングでフリーランスになりました。
ーとなると、「水中」へのジョインは狙ったタイミングだったんですか?
「水中」を知る前から会社を辞めてクリエイティブ職に就きたいと決めていたので、実績づくりのためにベンチャー気質の飲食店がちょうど良かったということはあります。
でも、ママのnoteを読んで「水中」に共感したということが前提にありました。まず自分がいいと思う地域やお店に貢献したいという気持ちがもともとあったので、ママが持つ地域への思いにも共感しました。あとは私自身、東京の西側が「面白そう」と思っていたことも…
そしてもう一つ、ママのnoteのなかの「就活に悩んで…」というエピソードにすごく共感するところがあって、自分も20代前半をそういう感じで悩みながら過ごしたので結構刺さりましたね(笑)
成長痛を楽しみながら試行錯誤
ー 1年間「水中」で働いてみて、面白かったことはなんですか?
自分が入った時にやりたかったことを全部やらせてもらっているのが嬉しいです。ゼロベースで基礎からつくる段階なので、必要なことを少しずつ請け負っていく中で任せてもらえることも増えてきました。
また、クリエイターとして特殊だと感じるのは、週に1回お店に立つ機会があるのでリアルなお客さんのフィードバックを得られるということです。自分一人で製作からリサーチまで一貫することは普通の案件ではないので、改善のモチベーションが非常に高いです。
ー特に印象的だったプロジェクトを教えてください。
メニューブックの製作はまさにトライ&エラーの繰り返しでした。例えば、最初に製作したデザインは若者に向けてとてもお洒落にできたのですが、常連さんからは「文字が小さい」ということをめっちゃ言われて(笑) 。たしかに老眼の方がいらっしゃることを考えていなかったと思い、すぐに修正しました。
理想とする形がありながら、取りこぼしもないようにするために、成長痛を味わいながら日々試行錯誤しています。絶対に予想できないことがこの2年目も起こるだろうと思っていますね(笑)。
理想を持ちながらも現実と向き合って戦略を考える
ーSNSチームは大学生4人と社会人のダイゴさんで構成されていますが、どういう雰囲気で仕事をしていますか?
いくみん(チームリーダー)がとても優秀だったということもあり、絶妙な空気感がとてもやりやすいですね。大学のミーティングほど軽くもないし、会社ほど凝り固まってもいない感覚が、「水中」の店内の雰囲気に近いなと感じています。仕事なので冷たくも思える対応が必要な場面もあると思いますが、みんな話したりケアするスキルがとても高いので、それを自然と感じさせないところが絶妙だと思います。正直、びっくりしちゃいました(笑)。
ーほかにも「水中」の”イケてるところ”ってありますか?
みんな理想を語りつつ、現場のフィードバックもリアルに感じながらとても速いサイクルを回しているところはすごいなって思いますね。ただの飲食のバイトでもなく、SNSのインターンでデスクワークをするのとも違い、自分で得た知見をすぐに戦略に生かせることは強みなんじゃないかなと思います。
あとは、メンバーが多様なことも面白いですよね。社会人のカレンさんやピロさんもいるし、一橋の大学生だけじゃなく遠方の大学から、わざわざ国立にまで来ているメンバーが多いと思うとおもろいですよね。
スナック水中は変幻自在だから面白い
ーどんな人が「水中」で働くのに向いていると思われますか?
ギャル、がいいかも(笑)。 というのも、いい意味で深く考えずにやれることも大切なのかなと思っていて、自分が素直に感じることを意見する力が必要だと思うから。「私はまだ勉強不足だから」なんて思う必要はなくて、好奇心とか挑戦心のある人が向いていると思います。
あとこれは持論なんですけど、「水中」スタッフって旅行好きが共通点だと思うので旅行好きもいいのかも。「水中」には地域性とか人間性みたいなところに興味のある人が多いのかなという印象があります。
ーダイゴさん個人としては、今後の展望をどのように考えられているのでしょうか?
これまでは紙媒体の仕事が多かったので、web方面にも領域を広げることを目指して勉強しています。これは「水中」のブランディングにも生かしていきたいですね。
あと個人的にどうしてもやりたいのは、”「水中」のお土産 ”を作ることです。単にデザインをすれば良いんじゃなくて、「何をお土産にもらえば、お客さんは喜んでもっと通ってくれるようになるか」を考えたいと思っています。
ーでは最後に、ダイゴさんにとって「水中」とはなんですか?
「水中」とは... いや、パッと出てくると思ったけど、ちょっと考えさせて(笑)。今までに自分が感じてきたことよりも絡み合うことが多くて特殊ですね。
(1分後)
改めて私にとって「水中」とは、「コップ」みたいなものですね。そこに何が入っていても、コップはコップであるような感じだと思います。スタッフもお客さんもたえず変化し続けますが、それをすべて包容する器のように、人や思いが行き交う場として存在しているんだと思います。