「技術は大好き。でも誰のためにどう使うかが気になる。」そんなあなたへ。
システム事業部長・長田が語るのは、価値から逆算して動くPM/EMと、それを支えるテック組織のリアル。
温度のある会話で、“技術だけで終わらせない”現場のリアルな意思決定を追いました!
システム事業部 事業部長 長田 唯世
複数の会社でPMを務めた後、2015年にスタイル・エッジに入社。2018年からは事業責任者として、士業向け顧客管理システムの構築・運用、各クライアントへのIT支援全般を推進。
Q1. ご自身のキャリアの「転機」はどこですか?
長田: 「何かを始めた」というより、最初の会社を卒業した瞬間が大きかったです。エンジニアとしてだいたい7年。そこで学べることはやり切ったな、と。そこからはフリーランスや複数社の経験をしました。エンジニアを軸に、PMをやったり、ちょっと営業寄りのことをやったり。問題解決能力の幅を広げたいのもあって職種も会社も転々としてました。いろんな現場の温度、いろんな『正しさ』を体で知りたくて。
結果として、よく言われるのはバランス感覚です。細かさに寄りすぎず、でも粗くもしない。人との距離感とか、物事を突き詰める限度や、実社会とITの間にある”正解”のバランス感覚など、いい意味で、世の中のイメージにありがちな”エンジニア”らしくない”エンジニアですね!”って言われます。
Q2. その“バランス感覚”って、どう活きてますか?
長田: 合理だけで決めると人情がなくなる瞬間がある。評価でも「ルール上はOKだけど、人としてその判断はどうなんだろうか?同じことされたらどう感じるか?」って自分に問い直します。
相手が言語化できていない違和感を拾って、場を整えるのは得意かもしれませんね。
Q3. ステートメント「素敵な人になろう」を採用文脈に落とすと?
長田:技術者である以上、技術は大前提です。でも、それはあくまでもはじまり。たくさんの人のおかげで身につけさせてもらった技術を、誰のために、どう使うか、その人はどんなことを大切に今まで生きてきた人なのか。だから採用でも、技術と人を見ます。
面接でたまに聞くのが「もし生まれ変わるなら、いつからやり直したい?」という質問。幼稚園からと言う人は「人生そのものへの満足」が低い可能性があるので、じゃあ何だったらよかったのかを掘ってみる。
そうすると、「あれ、じゃあ、そこから今やればいいんだね」って気づいたりします笑。逆に「今のままでいい」なら、その自信の源泉を知りたい。こういうやり取りでお互いに素が出てくる。あとは、一緒に働くことになるメンバーに「この人なんだけど、明日となりの席に来たらどう感じる?」っていうのも聞いたりします。
Q4. スピードと品質、どうトレードオフを解いていますか?
長田:依頼をアウトカムに引き直して、失う/得る価値を見ます。たとえばLP制作なら、明日1枚で出すのか、3日かけて写真やコピーまで整えるのか。1日で機会損失が大きいならスピード、そうでないなら品質。メンバーが「すぐやらなきゃ」と焦っている時ほど、「それ、何のため?」に戻る。ここで一回止まれるかどうかで、その後の品質も関係者の納得度も変わります。「焦らず急ぐ」がポイントです。
Q5. 「言われた通り」で終わらせないPMのコツは?
長田:目的の再確認→スピード感と求めるクオリティの確認→依頼者への確認と合意の順が基本です。
依頼者が打ち手の解を持っているとは限らない。だからプロとして提案を出す。言われたものを言われた通りに作ることが正解なこともありますが、それを無条件にやってしまっていたら、技術者として成長しないし、なによりも面白くないと思います。
「何にお客様が困っているか」「どうなるといいのか」をじっくり聞き出す。その上で、目的に沿うアプローチをプロとして提案する、これが原則です。
「作ってもらったものは悪くないんですけど、効果なかったです・・」みたいな話、結構多いんですよ笑
我々は、ITを使って問題解決を行うプロフェッショナル。だから目的は聞いても、手段まで委ねてしまうのはリスクなんです。
Q6. 事業部の最近の取り組みでの成果はありますか?
長田: 弁護士事務所における案件の利益相反チェックを高速化する仕組みを、構想→内製しました。各所で使う名寄せ・照合が大変で、現場の負担になっているのではないかと想定し、システム事業部側からの起案です。あと、音声→文字起こし→要約のAI活用もやってます。既製品では物足りなかったのもありますが、これは現場側からの提案から生まれた製品です。市販ツールで足りないところは自作して、現場の手に馴染む形にしています。一貫して事業側の課題を見つけて価値を出すっていうのは大事ですね。
Q7. PMに期待する“価値の出し方”は?
長田: 期限とコストの管理は当たり前。そのうえで、価値の発見・定義に踏み込むこと。一般的な開発にありがちな「言われたものを作る」だけでは正解にならない場面が多いし、刻一刻と変わっていく現場や事業を相手にしていると、今使ってもらっているシステムが、明日も使ってもらえる保証なんてないんです。
だから、使い続けてもらうためには、何も言われないから正解ではなく、言われる前にどう動けるか、常に考え続けられるPMを求めています。
後編では、社内育成の仕組みや各ポジションに求めるものを深掘りします!