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エンジニアが事業をドライブ。今、スタディストで新規事業に挑戦する理由

「業界の構造を変えられるような仕事をしたい」そんな思いで新規事業「ハンクラ」の開発に邁進するプロダクト責任者の松村 和輝(zuckey)。

顧客に寄り添い、事業成長に貢献できる環境で働きたいと、スタディストへの入社を決めたそうです。エンジニアとして成長フェーズのBtoBビジネスに携わる魅力について、インタビューしました。

<プロフィール>
開発本部エンジニアリング部
エンジニアリング部副部長 / ハンクラ開発Gマネージャー
ハンクラプロダクト責任者 松村 和輝(zuckey

2015年、新卒で富士通株式会社に入社。Business Developmentを担当した後、2016年、株式会社ヤプリに転職。エンジニアとしてBtoBのサービス開発を手がける。2018年、株式会社ツクルバに入社し、モバイルアプリへの通知基盤の構築を担当。2020年、スタディスト入社。入社後は一貫してハンクラの開発責任者を務める。

「素早く結果が出る」ソフトウェア開発の世界に魅力を感じ、SaaS企業のエンジニアに

ーー松村さんは社内で「zuckeyさん」と慕われているので、今回もニックネームで呼ばせてください。zuckeyさんはなぜエンジニアの道に進もうと思ったのですか。

大学では化学を専攻していました。ただ、実験や研究は結果が出るまでの時間が長いんです。私はせっかちなので、自分の性格には合っていないかもしれないと感じていて。3年生のとき、コンピュータ・シミュレーションによる高分子物性の研究に出会い、素早く結果が出ることに魅力を感じました。

エンジニアを目指して、新卒で入社したのが富士通です。エンジニアだけで100人以上いる比較的大きい事業で、開発とビジネスの橋渡し的な役割を担いました。その後、アプリプラットフォームを運営するベンチャー企業に転職したのです。ここでは、バックエンドを中心に、BtoBのサービス開発を行いました。お客さまの既存システムと連携して、カスタマイズするというプロジェクトを担当した際には、営業担当と一緒に顧客とやりとりをし、目に見える売り上げにつなげることができました。

その後転職したのが不動産領域でサービス展開をするベンチャーです。この会社ではバックエンドの開発をしていました。その中でも印象的だったのはモバイルアプリへの通知基盤の構築です。プロダクトマネージャーやマーケティングのメンバーと議論しながら、プッシュ通知の戦略を作り上げました。技術力に自信もついてきて、一定の裁量を持って働くことができたので、やりがいがありましたね。

「顧客の事業成長に貢献できる喜びを味わいたい」とスタディスト入社

ーースタディストへの転職を考えた理由は?

前職までのキャリアの中で、3〜4ヶ月間かけて開発したプロダクトが、結局リリースされなかった経験があります。技術的な問題ではなく、経営上の判断だったので仕方がないのですが、チームで懸命に取り組んできたものが世に出ないというのは、やはりショックで。

当然のことですが、エンジニアとしては、自分たちが作ったプロダクトがリリースされ、顧客の成果につながる、事業成長に貢献できることが喜びです。単にソフトウェアを開発するだけでなく、事業の売り上げとして具体的な結果が出るところまで責任を持ちたいという思いを抱くようになりました。何を作るかという段階から、決定プロセスに関わる仕事をしたいと思うようになったのです。

ーースタディストでは、そのビジョンが実現できそうだったのですか。

そうですね。新規事業「ハンクラ」を任せると言ってもらったことが、入社の決め手になりました。ハンクラは、施策の実行状況を可視化・数値化し、現場の実行力向上を支援する、法人のためのSaaSシステムです。スタディストのコアビジネスであるTeachme Bizは、幅広い業界で活用できるホリゾンタルSaaSですが、ハンクラは業界特化型のバーティカルSaaSで、現在は主にチェーンストアオペレーション企業で活用いただいています。『チェーンオペレーションを”エンジニアリング”する』という合言葉とともに、開発・Bizで力をあわせながら事業開発をしています。

私は2020年、プロジェクトが立ち上がって間もない段階で入社しました。現在はプロダクトの責任者、開発グループのマネージャーとして、プロダクトマネジメントや設計を担当しています。開発チームのアウトプットを最大化し、事業の成果に貢献できるようマネジメントすることも私の役割です。

顧客との信頼関係をベースに、スピード感を持ってプロダクトを作り上げる

ーーzuckeyさんはBtoCのサービスに関わった経験もあると思いますが、スタディストに入社する際、BtoBビジネスの会社を選んだ理由は?

前職ではBtoCとBtoB、両方の側面を持つサービスを開発していました。BtoCでは、ユーザーの行動をデータ分析し、仮説を立てて施策を実行します。一方BtoBでは、データ分析と同時に、担当者から直接顧客の要望をヒアリングし、その情報をもとにシステムを作り上げるというプロセスを経ることが多いです。

私自身、顧客から直接お話をうかがい、システム的なアプローチを考えるということを前々職で経験し、そのプロセスが得意だと感じていました。担当者とコミュニケーションをとりながら開発できる環境が自分には合っていて、結果を出しやすいのではないかという気持ちはありましたね。

ーーハンクラでも、実際にお客様とやりとりをしながら開発しているのですか。

はい。「こんな機能があったら便利だと思いますが、いかがですか」などと日々やりとりをしながら開発しています。納得感を持ってプロダクトを作り上げていける手ごたえがあります。

ーースタディストには、既に核であるTeachme Bizという事業があります。そんな中で新規事業に携わることについてはどう感じていますか。

Teachme Bizを通じて、既に顧客との信頼関係が構築できているので、何もないところから飛び込んでいくよりもお客様の側から見たハードルが低く、話を聞いていただけたり、プロトタイプを業務で活用していただけたりする可能性も高いです。その点でも、メリットが大きいと思います。

また、ハンクラは新規事業なので、チームの規模がTeachme Biz事業部よりも小さいです。結果としてプロジェクトを推進するスピードが速くなりますし、開発チームとビジネスチームがコミュニケーションをとる頻度も多いです。顧客との信頼基盤がある中で、ベンチャー的なスピード感を持って自由な挑戦ができるのは、エンジニアにとって魅力的な環境ではないでしょうか。

スケールの大きなプロジェクトと、新たなチャレンジを両立できる面白さ

ーーハンクラがこれから乗り越えていくべき課題はどんなことでしょう。

開発したい機能が多すぎることです!お客様の利用状況やハンクラへの期待をヒアリングしていると、より便利にできそうなところ、更に価値を発揮できそうな分野が見つかります。しかし、事業として安定した軌道に乗せるためには、どうしてもそれらに優先順位をつけなければなりません。バランスをとることは簡単ではないですが、チームメンバーや、時に経営層とも議論をしながら進めていくことが、事業をドライブするやりがいにもつながっていると思います。

そして、ハンクラは人手不足が加速する中でより必要とされると感じています。私たちが支援するチェーンストアは、離れた場所に複数拠点を構えているため、現場の状況や施策実行までのプロセスを知ることはコストがかかる。そこをハンクラで可視化する支援をすることで、限られた人員でも店舗の状況がわかる・改善ができるようになります。

ーーエンジニアとして、スタディストやハンクラ事業部で働く醍醐味を教えてください。

現在、スタディストの開発本部では約50人のメンバーが働いています。スケールの大きなプロジェクトに取り組んだり、マネジメントの道を目指すことも可能です。一方で、ハンクラ事業部のエンジニアは3人。まだまだ成長途上のチームです。固定化されていることは何もないですし、事業が大きくなっていく今だからこそ、さまざまな挑戦ができると思います。Teachme Bizやハンクラ、そのほかの新規事業を含むスタディスト全体で「マルチプロダクト」を作っていこうという動きもあり、基盤がありつつもダイナミックな変化と新たなチャレンジを両立経験できるのは、現在のスタディストにしかない面白さかなと。

また、私たちは「With the customer 顧客に飛び込もう」というバリューを掲げています。顧客の成功に寄り添うような開発をしたいと考えているエンジニアにとっては、今後ますます活躍のフィールドが広がるのではないでしょうか。

ーーzuckeyさんがスタディスト(学び続ける人)であるために、意識していることはありますか。

「大きく行動を変えてみる」ことを意識しています。例えばSNSやWeb記事などで情報収集をして、プロダクトマネジメントについて気になるポイントがあったとします。記事で紹介されていたノウハウの「要素を取り入れる」ことは多くの人が実践していると思いますが、私は一部ではなく、その記事の根本にある考え方から、そっくり真似して行動してみるのです。丸ごと取り入れることで、見えてくるものがあると思います。

また、社内ではアンテナを高く張るよう心がけています。例えば社内のコミュニケーションツールであるSlackのチャンネルは、ひと通りチェックしています。すべての情報を完璧に把握することは難しいですが、ざっと目を通すことで各部門の状況や話題となっているトピックを把握し、他のメンバーとの会話に活用することができます。

ーー最後に、今後zuckeyさんが仕事の上で実現したい目標を教えてください。

自分が携わったシステムやサービス、プロダクトによって、業界の構造を変えることができるような仕事をしたいです。中でも、デジタル化がまだ進んでいない業界にアプローチして、顧客の事業成長はもちろん、顧客を取り巻く業界全体にまで影響を及ぼすようなプロジェクトを実現したいと思っています。

(取材・執筆/高橋三保子)

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