年齢も、社歴も関係ない。僕が20代のメンバーに会社を任せる理由。
「若手が活躍しています」
「大きな裁量があります」
採用の世界ではよく見る言葉ですが、僕はこれだけでは、その会社が実際にどんな会社なのかはあまり分からないと思っています。
Stella Pointにも20代で役職についているメンバーがいますし、チームや事業を任せることもあります。
でも、若い人に任せること自体が目的ではありません。
僕が見ているのは年齢でも社歴でもなく、**「この人に、もう一段大きな責任を渡せるか」**です。
今回は、僕がどういう人に仕事を任せたいと思うのか、失敗をどう考えているのか、役職をどう捉えているのか。そして、これからStella Pointをどんな組織にしていきたいのかを書いてみます。
これから入社する方にとっても、入社後に求められる仕事の基準が伝わる記事になればと思います。
僕は、年齢で仕事を任せる人を決めない
僕は、年齢や社歴を仕事を任せる基準としてあまり見ていません。
極端な話、入社して半年でも「この人なら任せられる」と思えば任せます。逆に、何年在籍していても、まだ任せられない状態なら任せません。
若いからできないって、誰が決めたんだろうと思うんですよね。
もちろん、経験が少なければ失敗することはあります。任せる側として「大丈夫かな」と思うこともありますし、実際に「まだ早かったな」と感じたこともあります。
それでも任せるのは、責任ある仕事を任せてもらわないと、責任を持てる人にはならないと考えているからです。
Stella Pointでは、20代でも役職をつけます。チームも持たせますし、事業の責任者を任せることもあります。
怖くないかと言われたら、もちろん怖いです(笑)。
ただ、任せて失敗したのであれば、その責任は任せた僕にもあります。
任せて失敗するリスクより、任せないことでその人の可能性を潰してしまう方が、僕は怖い。
だから、任せます。
「任せたい」と思うのは、レスポンスと行動が速い人
僕が仕事を任せたいと思う人の共通点はいくつかありますが、一番分かりやすいのはレスポンスと行動が速いことです。
僕は仕事において、スピードをかなり重視しています。
能力が高くても、ずっと考えていて動かない人より、「まずやってみます」と動いて、違ったらすぐに修正できる人の方が仕事を任せやすい。
もう一つは、報連相です。
僕が求めているのは、何でも一人で解決できる人ではありません。
分からなかったら「分かりません」と言える。問題が起きたら、悪化する前に報告できる。
悪い報告ほど早く持ってきてくれる人は信用できます。
逆に、分からないことを分かったふりしたり、ミスを隠したりする方が、任せる側としては怖いです。
期待した100点より、勝手に120点を取りに来る人
当然、成果も見ます。
ただ、「結果を出したか」だけで次の仕事を任せるわけではありません。
たとえば、同じ仕事をお願いしたとして、
「言われたので、ここまでやりました」
で終わる人と、
「ここまでやったんですけど、こうした方が良さそうなので、ここもやっておきました」
と返してくる人がいたら、次に大きな仕事を渡したくなるのは後者です。
期待した100点を取りに来る人より、勝手に120点を取りに来る人。
これはかなり大事にしています。
別に、毎回ものすごい提案をしてほしいわけではありません。
任された仕事を自分の仕事として考えて、「もっと良くするならどうするか」まで考えられるか。
そこを見ています。
失敗したことより、「失敗した瞬間に何をしたか」を見る
仕事をしていれば、誰でもミスします。
僕自身も判断を間違えることはあります。
なので、ミスをしたという事実だけで、その人を判断したくはありません。
僕が見るのは、ミスした瞬間に何をしたかです。
すぐ報告したのか。どうリカバリーしたのか。次に同じことが起きないように何を変えたのか。
挑戦した結果の失敗であれば、基本的には怒りたくないです。何も挑戦していないから失敗していない人より、やってみた結果として失敗した人の方が僕は好きです。
ただ、何でも「挑戦したからOK」という話でもありません。
同じ失敗を何度も繰り返すのは違います。
僕の中では、**1回目は経験。2回目は改善不足。3回目になったら、仕組みか本人の向き合い方を見直す。**そんな感覚です。
会社のお金や信用、人の人生に大きく関わることもあります。そこは「挑戦だから」で済ませてはいけない。
挑戦していい範囲と、絶対に守るべきラインは分けて考えています。
他責の状態では、大きな仕事は任せづらい
能力が低いから任せないというより、僕が見ているのは責任を引き受ける準備ができているかです。
特に、大きな仕事を任せづらいのは、何か起きたときに原因をすべて周りに置いてしまう状態です。
「○○さんが言わなかったので」
「教えてもらっていないので」
「会社がこうだから」
もちろん、本当に会社や上司側に問題があることもあります。
でも、それだけで終わってしまったら、自分で変えられるものがなくなってしまう。
仕事が遅いことも、最初なら全然いいと思っています。
ただ、「自分は仕事が遅い」と分かっているのに、何も変えようとしない状態が続けば、任せられる仕事は増えていきません。
今できるかどうか以上に、できなかったときに次の行動を変えられるかを見ています。
Stella Pointで「仕事ができる」は、自分の数字だけでは決まらない
Stella Pointは営業会社なので、数字を作ることは当然大事です。
ただ、僕が考える「仕事ができる人」は、売上を作れる人だけではありません。
たとえば、自分一人で500万円を売る人と、自分で300万円を売りながら、後輩3人も300万円売れる状態にできる人がいる。
会社が大きくなるほど、後者の価値は高くなると思っています。
役職が上がれば、なおさらです。
自分だけが成果を出せばいいのではなく、周囲の数字や仕事まで良くできる人になってほしい。
そしてもう一つ大事なのが、会社全体で考えられることです。
「自分の部署ではこれが正しい」で止まるのではなく、
「Stella Pointとして何が一番いいんだろう」
まで考えられるか。
僕の中では、
スピード × 数字 × 責任感 × 周囲への影響力
この4つはかなり重要です。
役職は「偉さ」ではなく、背負う責任の大きさ
Stella Pointにとって、役職は偉さではありません。
責任の大きさです。
だから、年齢とは関係ありません。20代でも、その責任を背負えるなら責任者にします。
一方で、プレイヤーとしてすごく優秀だから、そのまま良いマネージャーになるとも考えていません。
自分で売れることと、人を売れるようにすることは全然違う能力だからです。
役職が上がったら、見るものも変わります。
「自分が何をしたか」から、「自分のチームがどうなったか」へ。
自分の成果だけではなく、チームの成果まで背負う。それがStella Pointで役職を持つということだと考えています。
営業だけが会社をつくっているわけではない
この基準は、営業だけに求めているものではありません。
管理本部やバックオフィスにも同じように求めています。
営業がどれだけ売上を作っても、契約、請求、労務、採用、経理、社内環境がぐちゃぐちゃだったら、会社は大きくなれません。
むしろ僕は、会社が大きくなればなるほど、バックオフィスのレベルが会社の限界を決めると思っています。
だからStella Pointの管理本部には、「言われた事務処理を正確にやる」だけで終わってほしくありません。
非効率な業務があれば、
「これ、こう変えた方が良くないですか?」
と言ってほしい。
僕が気づいていない問題を見つけて、指示する前に改善する。
そこまでできる人には、営業と同じように重要な仕事をどんどん任せたいです。
バックオフィスだから受け身でいい、という考えはStella Pointにはありません。
任せる側にも、責任がある
ここまで「任される側」に求めることを書いてきましたが、任せる側にも当然責任があります。
メンバーに仕事を任せて失敗したとき、全部を本人の問題にするのは違うと思っています。
「任せるタイミングが早かったんじゃないか」
「伝え方が悪かったんじゃないか」
「任せた後に見なさすぎたんじゃないか」
僕自身も考えます。
任せると言っておきながら、何のフォローもせずに「失敗したからダメ」では、ただの丸投げです。
人に責任を求めるなら、任せる側も自分の責任から逃げてはいけない。
これは、これからStella Pointでリーダーになる人たちにも持っていてほしい考えです。
会社が大きくなっても、「任せる会社」でいたい
この文化は、会社が大きくなっても絶対に残したいです。
むしろ、人数が増えるほど必要になります。
今はまだ、社長である僕が直接見られる人数だから、「これやってみたら?」と自分から声をかけることができます。
でも、100人、300人、1000人となったら、それはできません。
これから必要なのは、僕と同じように人を信じて、任せられるリーダーを増やすことです。
社長が全部決める会社にはしたくありません。
僕がいないと何も決まらない会社って、一見すると社長が強そうですが、会社としては弱いと思うんですよね。
僕がいなくても事業が進む。僕が知らないところで新しいアイデアが生まれる。20代のメンバーが自分で意思決定している。
それでも、みんなが同じ方向を向いている。
僕は、そういう会社の方が強いと思っています。
Stella Pointが合う人、合わない人
完成された人を採用したいとは思っていません。
経験がなくても、知らないことがあっても、そこは全然問題ないです。
その代わり、仕事をするうえで求めたいことがあります。
素直に聞けること。すぐ動けること。失敗したら改善できること。そして、任された仕事から逃げないこと。
Stella Pointは、指示されたことだけをやって、毎日同じ仕事をしていたい人には、もしかしたら合わないかもしれません。
会社自体が、まだ完成していないからです。
ルールも変わります。事業も増えます。昨日までなかった仕事が、明日生まれることもあります。
逆に、「若いうちからいろいろやってみたい」「今の自分の実力以上の仕事を任されたい」「会社と一緒に自分も大きくなりたい」という人にとっては、面白い会社だと思います。
これからStella Pointに入ってくる人へ
僕は、**できるようになってから任せるのではなく、「任せるから、できるようになる」**と考えています。
もちろん、最初から全部できる必要はありません。
僕だって判断を間違えることがありますし、会社としてもまだできていないことはあります。
それでも、任された仕事に対して自分なりに考えて、まず動いてみる。分からなければ聞く。失敗したら報告して、次はどうすれば起きないかを考える。
そういう人には、年齢も社歴も関係なく、本気で仕事を任せたいです。
そして、いつか僕自身が直接仕事を渡さなくても、Stella Pointのいろいろな場所で、
「この人に任せてみよう」
という会話が生まれている会社にしたい。
これからも、任せることから逃げない会社でありたいと思っています。