こんにちは!スペクティPRチームインターン、早稲田大学商学部3年の林です。
私は大学で所属する 井上達彦先生のゼミで文部科学省と早稲田大学が起業家育成を目指す「WASEDA-EDGE共創館プログラム」の運営に携わっています。
先日、プログラムの一環で実施した起業家を目指す学生向けのイベントに、スペクティ代表取締役 CEOの村上 建治郎さんに登壇いただきました。
村上さんの起業家としてのマインドや創業の経緯や、「最先端の情報解析技術で、世界のあらゆる『危機』から人々を守る」というミッションについての話は魅力的で、参加した多くの学生から好評でした。
今回はスペクティのインターンかつ、イベント運営者の一人として、当日の様子をレポートします。
本イベントは企画から運営まで、私を含む井上ゼミの学生4人で行いました。イベントをより良いものにするため、およそ2か月前から学生で作った企画書をベースに村上さんとSales & Marketing統括の加藤さんとの打ち合わせを重ねました。
イベントの企画から自分たちで関わるのは初めてだったので、直前まで試行錯誤の連続で大変でしたが、スペクティの方々の協力や、井上先生からの的確なアドバイスのおかげでなんとかイベント当日を迎えることができました。
〇プログラム内容
①【午前の部】驚きの連続‼︎ 創業秘話~起業時に役立つ知識など、現役経営者のリアルな話に刺激を受ける〜
午前の部は村上さんに講演頂きました。
東日本大震災でボランティアとして現地で活動された際、マスメディアの情報と実際の現地の状況に大きな乖離があることを目の当たりにする一方で、ツイッターなどのSNSで発信されるリアルな情報がタイムリーに発信されていました。
「この情報を収集・分析することで、正確な情報を必要な人に届けられないか」という想いからスペクティを創業したという話を多くの学生が真剣に聞いていました。
提供しているサービスである「スペクティ プロ」は、危機管理に役立つSNSなどの情報をリアルタイムに取得できるというもので、実際のサービス画面を見せながら説明していただきました。
数分前に投稿されたSNS情報が、地図上に次々と表示されていく様子を見て、SNS情報の有用性を感じました。また、公官庁・自治体や多くの民間企業で導入されていることに納得しました。
インターンとして聞いたことがある話も含まれていましたが、改めて村上さんの防災への想いを感じました。
▲Spectee Proについて説明する村上さん
その後、起業する上で役立つ知識や考え方について、いくつかのベンチャー企業の事例や村上さんの経験を交えて解説いただきました。
個人的には、事業の将来性を評価する際に注目されがちな市場規模の大きさは、実はそこまで重要ではないという話が特に興味深かったです。
②【午後の部】ビジネスアイデアを考える難しさを痛感したグループワーク
午後は参加者が実際にビジネスアイデアを考えるグループワークです。
村上さんに加え、井上先生、ウエルインベストメント(株)代表取締役社長 兼 早稲田大学客員教授でWBS(早稲田大学ビジネススクール)でも教鞭を取られている瀧口匡先生の3人を講師としてお招きしました。
ビジネスアイデアの議論はどのグループも盛り上がり、様々なアイデアが発表されました。
アイデア自体は面白い物も多くありましたが、講師からは、ほとんどのグループは「自分事として捉えられる問題」が起点になっておらず、「深い問題意識」が足りないという厳しい指摘を受けました。
フィードバック後に再度設けていた時間で各自、自分たちに身近な課題を解決するために真剣に話し合ってアイデアを改善したり、新たなビジネスを考えることに頭をひねたりしていました。
2度目の発表では、家に余っている薬の再販売や情報を得にくい学生に役立つサービスなど、かなり身近な問題を解決するビジネスアイデアが発表されました。
講師の方々からも、困っている人の立場に寄り添ったアイデアを評価されるグループもありました。
私を含め、参加者の学生の多くに「ビジネスを考える」ことに、先進的な技術や奇抜な発想が重要だというイメージがありました。
しかし、村上さんの講演やグループワークを通して、ビジネスを考える際に、自分事として考えられる課題に向き合うことを大切さを実感することができました。
非常にハードでタイトなスケジュールでしたが、とても濃密で、5時間があっという間に感じました。
▲参加者の集合写真
午後の部終了後の集合写真です。参加者の皆さんの顔を映すことはできないのですが、みなさん達成感にあふれた表情をしていました。
③【座談会】盛り上がりすぎて予定時間を大幅オーバー‼︎率直な疑問を思う存分ぶつけ合う座談会
学生が起業されている方とお話しする貴重な機会なので、村上さんに座談会を提案したところ「やりましょう!」と快諾していただけました。
任意参加でしたが、ほとんどの学生が参加し「起業をする時に狙うべき市場を見つけるポイント」や、「新しいテクノロジーのビジネスへの取り入れ方」など、今回のイベントを通して気になったことを村上さんにぶつけていました。
村上さんも様々な質問や疑問に丁寧に回答くださり、会話を聞きながら、自分がスペクティでインターンをしていることがいかに恵まれている環境かを実感しました。
「スペクティで学べることは全て学び取る気持ちで働こう」という気持ちがより一層強くなりました。
《参加者の感想》
・AIを含むテクノロジーが驚異的なスピードで進化し続けていることを知り、非常に興味深かった。驚いたのは、スマホが既に寿命を迎えているという予測と、テクノロジーの未来予想年表の内容である。また、UberやAmazoneの事例から説明されたビジネスに関する誤解も意外に感じた。テクノロジーを活用したビジネスについての考え方を修正することができた。(早稲田大学 学部生 文系)
・理系エンジニアは技術だけですべてを解決しようとしてしまう傾向があり、マネジメントなどで解決できることに対して真の解決ができないという内容に対し、ショックを受けるとともに、自分の思考の前提が間違っていることを知ることができました。(早稲田大学 学部生 理系)
・事業立案において、真の課題に対応できるサービスにするためにも、投資家からの共感を得るためにも、自分が感じていて心から解決したいと思っている課題を深掘りしていくことの重要さを感じました。
実際にグループワークをしてみて、サービス内容、収益方法など各所でボトルネックがあり難しい部分もありましたが、フィードバックを受けてなるべく良いものを作れるよう話し合えたのが良い経験になりました。(早稲田大学 学部生 文系)
《運営スタッフ丸山の感想》
打ち合わせで村上さん、加藤さんから私たち学生の企画に対し多くのフィードバックをいただけました。スタッフである私たち自身、イベントの考え方やビジネスについて非常に多くのことを学ぶことができました。
また、集客面でもスペクティさんにご協力いただき、多くの方に参加していただけました。反省点もありましたが、講師の方々からもお褒めの言葉をいただき、達成感を感じました。
《林の感想》
初めての経験でしたが、スペクティの方々や運営スタッフの学生と試行錯誤しながら一つのイベントを作り上げることができました。学生が起業家の方と話す機会を提供したい、と考えていたので、その点を参加者の皆さまに評価いただけてホッとしました。
また、イベントを通じてスペクティの事業を客観的に見られたことは非常によい機会だったと思います。
村上さんの東日本大震災でのボランティアとしての話やサービスへの想いを改めて伺うことで、インターンとしてではありますが、スペクティで働いている事を誇らしく思いました。
スペクティをより多くの人に知っていただける様、これからも全力で働こうと思います。
▲左:林、右:丸山
以上、スペクティ×早稲田共創館プログラムのレポートでした。