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【年末企画】CEO・COOで振り返る2020年、”創業以来もっとも変化のあった年”

年末企画として、スペクティの2020年をCEO村上さんとCOO根来(ねごろ)さんの対談形式で振り返りました。

「Spectee」が「Spectee Pro」へ、防災・危機管理の総合ソリューションとして、マーケットが一気に広がった

村上:2020年は創業して以来もっとも大きな変化があった1年でした。特に大きかったのは、3月に新サービス「Spectee Pro」をリリースしたことですね。

従来の「Spectee」は、SNS上の情報を速報配信するサービスとして評価いただいていましたが、「Spectee Pro」においては、危機に関する情報をいかに正確に、わかりやすくお客さまに伝えていくかということに徹底的にこだわりました。

地図との連動などを実現させるため、アーキテクチャの見直しも含め裏側の構造を大きく変えています。完全に新しいプロダクトになったという感じです。

根来:プロダクトが進化したことによってマーケットが一気に広がりました。
従来の「Spectee」は、主に報道機関のお客様に活用いただいていたましたが、「Spectee Pro」は自治体や民間企業、あらゆる業種の防災・危機管理に活用いただけるものと自負しています。


リリース後も高速で進化する「Spectee Pro」

村上:「Spectee Pro」の前身となるものを、一部の自治体さんでは2018年ごろから使っていただいていました。今までの我々のメイン顧客だった報道機関の方々とそれ以外では、SNSに対する考え方や求める情報の質・量がかなり違っていました。

根来:プロダクト開発にあたっては、事前にヒアリングをして仕様を決めていくというよりは、
顧客と一緒に走りながらフィードバックを受けて改善を重ねていきました。

とにかく顧客の元に足を運んでマーケットのニーズを汲み取り、高速で改良していく。
例えば、スペクティでは営業メンバーが訪問先で午前中に言われたことをエンジニアチームにすぐに共有し、その日の内に反映するということは珍しくありません。これは大企業では到底なしえないスピードだと思います。

村上:「Spectee Pro」は今年の3月に正式にリリースしたのですが、それからどんどん新しい機能が加わっているので、すでにリリースしたときから違うプロダクトではないかと思うくらい進化しています。
この開発のスピードに、要望を出したお客さんが驚かれることもあります。

次の飛躍へ、重い「弾み車」が回りだした

根来:経営の面でいうと、「弾み車が回りだした」と考えています。ビジョナリー・カンパニーという有名なビジネス書で、「弾み車の法則」というものが紹介されています。

偉大な会社へ飛躍は、1つの決定的なイノベーションによってではなく、強みが少しずつ積み上がっていくことによって実現するものだ、という考え方です。

力いっぱい押すと、弾み車はほんの数センチ前へ動く。さらに押し続けると、ようやく1回転する。そこで手を止めずに押し続ける。回転に勢いがついてくると、ある時点でブレークスルーが起きる。勢いのついた弾み車は、飛ぶように転がっていく・・・

我々を当てはめてみると、売り上げが上がり、技術や人に投資できる様になった。

プロダクトが進化することで、速さ・正確さ・わかりやすさを大幅に向上させることができた。サービスのクオリティが上がることで顧客の評価が高まり、メディア露出も増え、防災・危機管理の分野で名前を知っていただくことができた。そして、ビジネスパートナーが増えて我々のエコシステムが強化され、売上が上がる・・・

このサイクルを愚直に回していくことが大切なのですが、2020年はその一周目が回ったという感じがしています。はずみ車は、最初は回すのが大変なんですよ、重いから。でも一周回すと、勢いをキープしていくのはそこまで大変ではない。

村上:2020年は、プロダクトが進化し、防災・危機管理全体を視野に入れられるようになり、本当に大変だったし、これからもやることは山積みですが、スペクティの社員一丸となってしっかり飛躍への一歩を踏み出せた。これがとても大きいです。

2021年の抱負は「Beyond SNS」

村上:2021年は、非常に重要な年だと思っています。「Spectee Pro」から、さらに次のステージにに進んで行くべく、その布石を2021年は必ず打ちたい。

根来:我々は「Beyond SNS」という言葉を使っているのですが、従来のSNSの解析に加えて、様々なデータを解析して「危機」の可視化に取り組んでいきたい。

SNSの情報は、速報性の面では素晴らしい武器ではありますが、それだけですべてをカバーすることはできません。「危機」を可視化するという我々のスローガンを実現するために、カメラやセンサーのデータの解析にも注力していきたい。

村上:2020年12月に福井県さん、日本気象協会さんと共同で県の道路カメラの画像を使って、AIで路面状態の監視をする実証実験をスタートしています。(プレスリリースはこちら)

AIにより積雪や凍結などの路面状況を自動判定できるので職員の負担を低減でき、スピードもはやい。もともと2年前から日本気象協会さんと共同で開発を進めてきた技術で、判定精度は現時点で90%以上を実現できています。福井県さん以外でも複数の自治体や企業様と実証実験を進めており、現場の方からも評価いただいています。

カメラ等、SNS以外の情報解析にも取り組むことで、可視化できる「危機」は飛躍的に広がります。2021年はこの取り組みに本腰を入れる年です。

そのためには仲間も増やさなければいけません。スペクティが実現したいことに強く共感し、一緒に頑張ってくれる方々を我々は歓迎します。

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